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この人物がすごい! ~アメリカの強盗カップル ボニー&クライド~

2006-03-23 | この人物がすごい!
“ボニーとクライド”といえば一度は耳にしたことのある言葉ではないですか?

「俺たちに明日はない」という映画でも有名なアメリカの大悪党、それがボニー・パーカーとクライド・バロウです。

クライドは幼少のころから動物を虐待するなど素行の悪い少年でした。
そして、17歳のころには兄が所属していたギャングの一味に入っています。

ボニーは学校の成績はよい少女でした。
しかし、悪い香りのする男に魅かれる性格だったため、16歳のときに結婚した男は銀行強盗で捕まってしまいます。

ボニーが20歳のとき、彼女が働いているカフェにやってきたクライドにボニーは一目ぼれをします。
クライドもまた、ボニーを完璧な女性と感じ二人は行動を共にするようになります。


二人が一緒になってすぐ、クライドは車泥棒の容疑で捕まり、2年間収容されました。
ボニーはその間、クライドを脱獄させる手はずなどを踏んでいましたが、実現には至らなかったようです。

その後、二人は宝石商や銀行に押し入り、金を奪いました。
逆らったものは容赦なく殺害し、全米にその名をとどろかせていきます。
このころになると、二人を中心としたギャング団が出来上がっていました。

その手口は、犯行後に当時最高級の速度を誇ったフォード社の車、「フォードV8」で州の境まで逃げるという単純明快なものでした。
当時の警察は州を超えると手出しが出来なかったのです。
しかも、最高の速度を持つ車に警察車両は追いつけませんでした。

こうして二人は、いくつもの銀行や商店を襲い、金を手にしては新聞社に自分たちの犯行をアピールしたのです。
当時のアメリカは大恐慌の真っ只中でした。
一般大衆の、役人や金持ちに対する不満のはけ口として、ボニーとクライドは英雄視されるようになりました。


しかし、警察も黙っていられません。
悪党を英雄視させてなるものかと強攻策にでます。
次々に仲間を捕まえ、その目的地を突き止めました。

場所は目的の街に入るための一本道です。
お決まりのフォードに乗ってきた二人めがけて、道の左右からいっせいに射撃が開始されました。
銃弾は雨のように車を打ちつけ、ボニーとクライドは全身を合計84発の弾丸に貫かれてその生涯を終えました。

クライドは25歳、ボニーは23歳でした。


“英雄”だった彼らの葬式には200人を超える人が集まったといわれています。
ボニーの母の意向で二人は別々に埋葬されています。

この二人が有名なのは、その大胆な手口と、お互いをベストパートナーだと信じていた愛があるからでしょう。
しかし、僕は悪いやつらは“悪党”であり“英雄”ではないと考えます。
悪党として一流だったということでこの二人を紹介しました。

とはいっても、自分が死ぬとわかっていながら一緒にいられるというのは愛の深さを感じます。
そんな相手にめぐり会えたボニーとクライドはすごい!!


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1 コメント

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はじめまして (Unknown)
2019-05-06 15:12:52
正論です。

どんなに詭弁を弄しても、犯罪者は犯罪者ですよ。

彼らが銀行強盗と殺人を繰り返したのは事実で、これ以上の被害者を出さないなめには、射殺もやむを得ないと思います。
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