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竜の末裔 第111話

2011-10-22 | 小説
地面を転がって銃弾を避けたフェンは、鉄と砂の擦れあうわずかな音に身をよじった。
身体の真横の地面が砂ごと消失する。
視界の端に先ほどの甲冑の男と、振り上げた巨大な剣が映った。
頭が思考を始める前に、両手を地面に叩きつけ、反動で起き上がる。
そこへ狂気を孕んだ横薙ぎの斬撃が襲う。
回避は不可能と一瞬での判断、起き上がりの勢いを利用し、右足を高く蹴り上げる。
重い衝撃と共に大剣の軌道がずれた。
間一髪、頭上すれすれを大質量の刃が通過する。
 ・・・危なかった、刃が水平で助かった・・・
「おもしろい!おもしろいぞ、銀髪少年!」
甲冑をまとった男が大剣を地面に突き刺した。
「私は“七つの牙”が1人!ランスロー・クラブ!少年!私と戦ってもらうぞ!」


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