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オーパーツを探そう! ~南極大陸は古くから知られていた!?ピリ・レイスの世界地図~

2007-08-05 | オーパーツを探そう!
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1820年、世界地図に新たな大陸を加えることとなる記念すべき年でした。
南極大陸が発見されたのです。
発見者は正確にはわかっていませんが、
この年が人類にとって記念すべき年であったことは間違いありませんでした。

しかし、1929年、南極大陸が発見されてからおよそ100年後に奇妙な古地図が
トルコのイスタンブールで見つかったのです。
羊皮紙に描かれたこの地図には「1513年」という地図を描いた年号と、
「ピリ・レイス(Piri Reis)」という作者の名前が記されていました。

古地図には、アフリカ大陸の西沿岸部と、
当時発見されたばかりのアメリカ大陸の東沿岸部が描かれています。
さらに、アメリカ大陸の下には、当時存在すら知られていないはずの
南極大陸らしき地形までもが描かれていました。

ピリ・レイスはオスマン帝国(今はオスマントルコって言っちゃダメなんだって)
という滅茶苦茶強かった国の軍人で、地図や地形に強い興味を持っていました。
そこで、30枚あまりの過去の地図を参考にし、世界地図を描こうと思い立ちました。
ちなみにレイスとは提督という意味であり、彼がかなり高い地位にいたことがわかります。
3年近い歳月を費やして、ついに地図を完成させたピリ・レイスは、
その地図を完成から4年後に、エジプトを征服したときの皇帝(スルタン)
セリム1世に献上したとされています。

この地図は発見された当時から、その正確さが話題となっていました。
アメリカ大陸が発見された直後だというのに、海岸線が正確に描かれ、
南極大陸も氷の下の本当の地形が正しく描かれているというのです。

しかし、実際の地図を見てみますと、いくつかおかしい点が見られます。


わかりやすいように拡大してみました。
いくつかの中から特に目立った部分をピックアップしています。
まずは赤い丸を見てください。
南北アメリカ大陸がおかしな部分で繋がっています。
ここはおそらくカリブ海だと思いますが、実際はもっと湾曲しています。

次に黄色い丸を見てみると、大きな川が2つ描かれています。
本来は1つしかないはずのアマゾン川が2本もあるのはおかしいです。

さらに緑色の丸が、問題の南極大陸ですが、
よく見るとこれも南アメリカと陸続きになっています。
しかもヘビみたいな模様が描かれています。
実はこの地図、その土地に住んでいる動物を掲載しているのです。
と、ここで疑問が。
南極にヘビはいないだろうと・・・


その通りです。
さらにさらに、ヘビの絵の横にはこんな注釈が・・・

「灼熱の砂漠」

いやいやいや!!
いくら馬鹿でも南極大陸が灼熱の砂漠ではないことくらいは
知っているのでは・・・

とすると、この南極大陸だと思われている部分は、
全くの別物だという結論になります。
では何故こんなことになってしまったのでしょうか?


その答えは、この地図が描かれた材質にありました。
この地図を描いた羊皮紙は、当時かなりの貴重品でした。
3年の歳月の間に、様々な新情報がピリ・レイスのもとに舞い込んできたのでしょう。
それがアマゾン川の重複などにも繋がっていると思われますが、
新しい情報が入ったからといって、おいそれと描きなおす訳にはいきませんでした。
しかも、途中で南アメリカが紙に入りきらなくなってしまったのです。
仕方なくピリ・レイスは羊皮紙の下部、空いている部分に南アメリカを
歪曲させて描いたのです。

そう、南極大陸だと思われている部分は、描ききれなかった南アメリカだといえます。
とはいえ、当時発見されたばかりのアメリカ大陸を、
想像を交えながらここまで描いてあるということで、
歴史的には大変貴重な資料となっています。

ピリ・レイスの地図は、オーパーツではなく、才能あふれる偉人が残した
素晴らしい世界地図だったのです。


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