うた魂♪(#276)

2007年11月22日 | 映画


私が歌唱指導で携わった日活映画、『うた魂♪』が完成!2008年春に封切りが決まった。監督:田中誠/脚本:栗原裕光、田中誠




19日に零号試写が五反田の『IMAGICA』であったので、薬師丸ひろこさんのボイトレを担当したyoshikoと一緒に見に行きました。

吉田の担当は主人公『かすみ』(夏帆)が所属する『七浜高校合唱部』のライバル校『湯の川学院合唱部』の歌唱指導であった。薬師丸さんの役は七浜の顧問(産休教員)であるから、yoshikoと吉田は敵対関係と言うことになる。

映画の仕事は昨年少し携わったが、今回のように本格的なのは初めてだ。旧知であったこの映画の音楽プロデューサーから依頼を受けたのだが、何と尾崎豊の曲を合唱すると言う破天荒な話であった。それも聞いた当初はGospel風と言う事であったが、実際にはGospelぽくは無かったのだが、全く合唱らしからぬ仕上がりになったのは確かである。ガレッジセールのゴリ扮する『権藤』がしょっぱなから何度か発する『スピリチャル』と言う言葉がGospel的であり、タイトルのうた『魂(タマと読む)』ともオーバーラップする意味で、広義な意味ではGospel的とも言える?



主人公の合唱部である『七浜』チームは本番前にしても今ひとつ伸び悩んでいると言う噂が耳に入って来た。そりゃあ何しろ『七浜』は全国大会常連校と言う設定である。そのレベルを目指さなければならないって事はかなりのプレッシャーであるはずだ。
逆に私が指導した『湯の川』チームは不良が突然合唱に目覚めて始めた設定、当然何のプレッシャーも無くのびのびと出来たせいか、最初の段階から非常に評判が良かった。音楽は素人なメンバーがほとんど、ある程度苦戦を強いられる事を予想していたスタッフはホントに驚いてました。奴らの声がでかかったのとその強面のルックスで迫力で押せたと言うのも追い風になったであろう。

しかし実際完成を見る(聴く)と『七浜』は見事に全国大会にエントリーできるレベルにしっかり仕上がっていた。クランクイン直前のラストスパートが凄かったらしい...


合唱部のソプラノパートリーダー・荻野かすみは、歌っているときの自分が大好きな女子高生。才能と美貌に恵まれた彼女には、輝ける未来が約束されている……はずが、待ち受けていたのは予想外のハプニングだった。しかし、そのショックと挫折をきっかけに、かすみは、自分の歌に足りなかった“大切なもの”に気付き、合唱の真の素晴らしさに目覚めていく……。



 『うた魂(たま)!』は、歌に青春を賭けた一人の少女の成長を描いた感動の青春エンタテインメント。ちょっと自意識過剰なヒロインを、キュートかつコミカルに演じるのは、伸びやかな演技で将来を期待される若手実力派女優・夏帆(『天然コケッコー』)。そして、湯の川学院合唱部のヤンキー部長に人気お笑いタレントのゴリ(ガレッジセール)、七浜高校合唱部の顧問を、透き通った歌声を持つ女優・薬師丸ひろ子が演じるほか、石黒英雄、徳永えり、ともさかりえ、間寛平らが出演している。


私が独自に思うハイライトシーン

1.前半の発表会での『15の夜』を歌うシーン~この迫力は凄いぞ!

2.地区予選決勝で『湯の川』が見た目で出場停止になるところ、かすみが権藤のお株を奪い、十八番『真剣十代』で語る場面~これは笑えました。

3.地区予選決勝で『七浜』が歌う『青い鳥』(ゴスペラーズ北山氏作曲)の完成度!
ゴスペラーズは審査員役で出演しています。北山さんとは少し話したけど気さくでいい人でした、そして低くて響くいい声でした。

4.フィナーレになるシーン、ここは見るまでのお楽しみだ。感動っす!

番外:エンドロールでは湯の川歌唱指導 吉田英樹/発声指導 内川佳子(薬師丸ひろ子担当)と言うクレジットが出るのでお見逃し無いように!

夏帆ちゃんを生で見ましたが、とっても可愛いけど普通に高校生って感じでしたね~。徳永えり(ミズキ役)ちゃんや亜希子(楓役)ちゃんといつも一緒でした。

公開がホント楽しみです!



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