魂の子供達 #4(#290)

2007年12月18日 | soul,r&b
Soul-Jam~吉田英樹、R&B歌唱法について語る


『FRICTION』

  

4thアルバムFRICTIONはわたしのFavoriteアルバムであり、STAXでの最後のアルバムである。プロデューサーはHomer Banks、Carl Hamptonで、ヒット曲であるA-1の『I'll Be The Other Woman』だけAl Jackson jr.が加わっている。そして前作と同様MG'sのメンバーとThe Bar-kaysのメンバーがバックを務めている。彼らのアルバムでは一番メロウなサウンドに仕上がっている。

A-1の『I'll Be The Other Woman』は当時流行った不倫ソング。このような不倫ソングが流行るのは世の中が不安定な時期から安定したときだと言う。確かにアメリカではベトナム戦争や黒人運動で大変だったわけで、1972年あたりってのはちょうど落ち着いた時期だったのかもね?(沖縄返還の年でもある)『 (If Loving You Is Wrong) I Don't Want to Be Right 』や『Me&Mrs. Jones』で始まって、このA-1や『Woman To Woman/Shirley Brown』~『From His Woman To You/Barbara Mason』と不倫ヒットが続出したのが'72年~'75年の間である。Anitaの歌はホントにいいなあ。

A-2はJohn Colbertの語りから始まるスーパーメロウ曲『What's Happening Baby』はFavoriteですね。語りが終わって『Tell me、Tell me~、What's Happening...』と続くところはもうたまりませんわ..................
そしてEli Fountain*(Motown/Detroit)風に語りに絡むSaxが非常にいい味を出している。

A面はちょっとMinor Blues調のミディアムナンバー。2&3曲目が長いのでA面はこの三曲のみ。

B面も佳曲が揃っているので是非聞いて欲しいアルバムである。Soulファンであれば必須アイテムだ。前回紹介したのが『Genesis』と『Friction』のカップリング。今回は『The Best Of Two Worlds』と『Friction』のカップリングを載せておこう。

Friction/Best of Two Worlds
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* Marvin GayeのWhat's Going On等でSaxを吹いている、Detriotのレコーディングに欠かせないプレイヤだった。The Dramatics『Me&Mrs. Jones』でのプレイもたまらん...


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2 Comments

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名盤 (Imagoo)
2007-12-18 12:32:23
I'll Be The Other Womanを唄えなかったことが原因でシェルブラが脱退したとも噂になった曲でしたねぇ、What's Happening BabyはJohnの独り舞台しかしながら本当に素晴らしい!
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I m a g o o さん (hidekichi)
2007-12-19 00:50:42
シェルブラのエピソードは知りませんでした。

What's Happening BabyはFavoriteソングの中でもかなり上位を占めますよ。最高ですね!
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