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2008年06月11日 | Blue eyed soul

吉田英樹のレッスンサイト:SOUL-JAM

80's中盤にMr. Misterと言うグループがあった。全米#1を二曲( Broken Wings、Kyrie)、そのアルバム【Welcome To The Real World】も全米#1になった。このMr. Misterには全くもって興味無いが、その前身である【Pages】を紹介したいと思う。

まず私が彼らの事を知ったのは【ADLIB】紙の記事だったと記憶している。当時ハマっていたGeorge DukeのアルバムでGuitarを弾いていた『Charles"Icarus"Johnson』が、Pagesの2ndアルバムに参加していると言う記事を見て、欲しい!聞いてみて~と思ったが、残念ながら日本盤は発売されてなくすでにレアな盤であり、それを手に入れたのは2~3年後、中古であった。
Future Street(1979)
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【Pages】とはRichard Page(Vo.&Keyb.)とSteve George(Keyb.&Vo.)が中心となって結成、特徴としては当時流行りのAOR的な作りであるが、かなりJazz-Fusion寄りである。Steely Danあたりから見てもかなりJazz色が強い。それ程有名ではなかったにしろ彼らは、L.A.のスタジオミュージシャンだったので、かなりテクニシャンぞろいであった。このアルバムのプロデューサーはあのBrass Jazz-Rockバンド【Blood, Sweat & Tears】のDrs.であったBobby Colombyである。1st、3rdでもプロデュースしており、彼の秘蔵っ子であったのであろう。残念ながら商業的に成功しなかったが、このようにCD復刻されていたとは驚いた。当時3rdは日本発売されたが、1st、2ndは日本未発売だったからなおさらだ。

彼らをBlue Eyed Soulと呼ぶべきかどうかは別にして、当時としてはかなり質の高いサウンドを出していた。2ndではA-1、Rock調の『I Do Believe In You』はヒットしても不思議じゃない佳曲。A-2『The Sailor's Song』はミディアムのテンションコードバシバシ、Fusion的サウンド、CharlesのGuitarソロがめっちゃかっちょいい!
A-3のバラード『Take My Heart Away』は哀愁のメロディー。Richardのファルセットもかなりイケてる。B-1の『Who's Right, Who's Wong』はKenny RogginsとRichardの共作である。Saxのソロは昨年1月57歳の若さで亡くなったMichael Breckerである。彼はポップスでのプレイも最高だった。

2ndは隠れた名作である!

1stもなかなか良い。当時は全然見かけなかった超レア盤が復刻。
    ↓
PAGES/1st(1978)
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