==========SoulとR&B==========
R&Bとして誕生した黒人流行音楽、60年代になるとSoulと言う呼ばれ方をする。いつからがSoulと呼ばれていたのか?実はこれはよく判らんのだ。どうでもいいと言えば良いのだが、以前から気になってしょうがない。いつのまにか最近のSoulをまたR&Bと呼ぶようになったことでますます追求したくなったのである。
確か70年代にUSAのBilboard紙と並ぶメジャー紙だったCashbox紙が、R&BチャートをSoulチャートと呼ぶようになったと言うことを耳にした事がある。その後Black ContemporaryとかBlacK等と変化していくが、Hip-Hopのメジャー化によりそれと区別化するためにまたR&Bと呼ぶようになったのかな?
私が聞き始めの時は既にSoulと呼ばれており、60年代の音楽、Ray CharlesやOtis Redding、Sam&Dave、Wilson Pickett等の音楽をR&Bと呼んでいた。Stevie Wonder、The TemptationsらMotown系のアーティストはちょうどその狭間である60's~70'sに全盛期を迎えたため、R&Bとは呼んでいなかった。ましてや前出のSam&DaveやWilson Pickett、JBらの曲で踊るスタイルをSoulダンスと呼ぶ。OtisやSam Cookeのように60'sに若くして亡くなった人達のことはR&Bと呼んでいたのだ。よくわからんでしょう?
==========ではここで時代背景と音楽を結びつけて考えてみよう。==========
南北戦争を経て、1865年に奴隷制から解放された後も人種差別は激しく、市民権もまともに与えられていなかった黒人達であったが、'55年に牧師であるMartin Luther Kingを中心とした活動家によって公民権運動が興されることになる。ちょうどベトナム戦争が激化した頃と時期が重なる。これは音楽やスポーツ界にも大きな影響を与えた。モハメッドアリやJames Brownらがこの運動に賛同、応援する発言を繰り返していた。黒人としての誇り、自信、母なる大地Africa回帰などが叫ばれ、'64年には公民権法が制定される。Soulとは魂と言う意味がある。この公民権運動と切り離せないものがあるであろう。”Black Power”が叫ばれ、”Black Is Beautiful”という黒い意識改革が行われた。
この運動はちょうどUSAがべトナム戦争に本格参戦する頃と重なるのだが、白人アーティスト、Bob DylanやJoan Baezなどは反戦歌を歌ったが、SlyはDon't Call Me Nigger、Everybody Is A Starと歌った。JBはSay It LoudーI'm Black,And I'm Proudと同胞に対し自尊心を求めた。このあたりが本格的Soulの始まりなのではないか?白人のために歌わされた60's初頭までのR&Bと60's後期以降のものとは一線を引くべきじゃないかということ。つまり公民権運動以降、そしてKing牧師の暗殺('68年)あたりを契機にをSoulと呼ぶべきかなあ?と思うのだ。
黒人男性はBoyと呼ばれるのを嫌う。それは奴隷時代、またそれ以降も一人前に扱われなかった暗ーく長い歴史を封印する意味もあるだろう。だから彼らは同胞をBrotherと呼び、Manと言う。一見日本でスジ者の人が仲間を兄弟と呼ぶのに似ているが、意味は全く違うのである。そういった訳で'70年前後はメッセージソングが多く歌われている。SlyやJBはメッセージをFUNKにのせて叫び、歌った。Marvin Gayeは黒人運動も安定した頃What's Going Onでベトナム戦争に対しての問題提起をした。
ポマードやヘアークリーム等で無理矢理縮れ毛を伸ばして、白人と同じ髪型をしていたBrother達はAfrica出身らしくアフロヘアーに変えていくのである。
こういった時代背景を考えていくとSoulって深いなあ!って思うよね。だからこの時代、70's Soulは素晴らしいんですよ。60's後期~70's初頭をリアルタイムで聞けなかったのが本当に残念だ。なぜなら一番音楽が進化した時代であるからだ。
ーーーーーーこれについてどしどしコメント下さい。皆さん個々の見解も是非聞かせて下さい!もし歴史的なことで誤った事、追加すべき事項があればそれもまた是非ご指導下さい!ーーーーーー
R&Bとして誕生した黒人流行音楽、60年代になるとSoulと言う呼ばれ方をする。いつからがSoulと呼ばれていたのか?実はこれはよく判らんのだ。どうでもいいと言えば良いのだが、以前から気になってしょうがない。いつのまにか最近のSoulをまたR&Bと呼ぶようになったことでますます追求したくなったのである。
確か70年代にUSAのBilboard紙と並ぶメジャー紙だったCashbox紙が、R&BチャートをSoulチャートと呼ぶようになったと言うことを耳にした事がある。その後Black ContemporaryとかBlacK等と変化していくが、Hip-Hopのメジャー化によりそれと区別化するためにまたR&Bと呼ぶようになったのかな?
私が聞き始めの時は既にSoulと呼ばれており、60年代の音楽、Ray CharlesやOtis Redding、Sam&Dave、Wilson Pickett等の音楽をR&Bと呼んでいた。Stevie Wonder、The TemptationsらMotown系のアーティストはちょうどその狭間である60's~70'sに全盛期を迎えたため、R&Bとは呼んでいなかった。ましてや前出のSam&DaveやWilson Pickett、JBらの曲で踊るスタイルをSoulダンスと呼ぶ。OtisやSam Cookeのように60'sに若くして亡くなった人達のことはR&Bと呼んでいたのだ。よくわからんでしょう?
==========ではここで時代背景と音楽を結びつけて考えてみよう。==========
南北戦争を経て、1865年に奴隷制から解放された後も人種差別は激しく、市民権もまともに与えられていなかった黒人達であったが、'55年に牧師であるMartin Luther Kingを中心とした活動家によって公民権運動が興されることになる。ちょうどベトナム戦争が激化した頃と時期が重なる。これは音楽やスポーツ界にも大きな影響を与えた。モハメッドアリやJames Brownらがこの運動に賛同、応援する発言を繰り返していた。黒人としての誇り、自信、母なる大地Africa回帰などが叫ばれ、'64年には公民権法が制定される。Soulとは魂と言う意味がある。この公民権運動と切り離せないものがあるであろう。”Black Power”が叫ばれ、”Black Is Beautiful”という黒い意識改革が行われた。
この運動はちょうどUSAがべトナム戦争に本格参戦する頃と重なるのだが、白人アーティスト、Bob DylanやJoan Baezなどは反戦歌を歌ったが、SlyはDon't Call Me Nigger、Everybody Is A Starと歌った。JBはSay It LoudーI'm Black,And I'm Proudと同胞に対し自尊心を求めた。このあたりが本格的Soulの始まりなのではないか?白人のために歌わされた60's初頭までのR&Bと60's後期以降のものとは一線を引くべきじゃないかということ。つまり公民権運動以降、そしてKing牧師の暗殺('68年)あたりを契機にをSoulと呼ぶべきかなあ?と思うのだ。
黒人男性はBoyと呼ばれるのを嫌う。それは奴隷時代、またそれ以降も一人前に扱われなかった暗ーく長い歴史を封印する意味もあるだろう。だから彼らは同胞をBrotherと呼び、Manと言う。一見日本でスジ者の人が仲間を兄弟と呼ぶのに似ているが、意味は全く違うのである。そういった訳で'70年前後はメッセージソングが多く歌われている。SlyやJBはメッセージをFUNKにのせて叫び、歌った。Marvin Gayeは黒人運動も安定した頃What's Going Onでベトナム戦争に対しての問題提起をした。
ポマードやヘアークリーム等で無理矢理縮れ毛を伸ばして、白人と同じ髪型をしていたBrother達はAfrica出身らしくアフロヘアーに変えていくのである。
こういった時代背景を考えていくとSoulって深いなあ!って思うよね。だからこの時代、70's Soulは素晴らしいんですよ。60's後期~70's初頭をリアルタイムで聞けなかったのが本当に残念だ。なぜなら一番音楽が進化した時代であるからだ。
ーーーーーーこれについてどしどしコメント下さい。皆さん個々の見解も是非聞かせて下さい!もし歴史的なことで誤った事、追加すべき事項があればそれもまた是非ご指導下さい!ーーーーーー
えらそうに書いてますが、最近の事はさっぱりですよ、ブログ始めてからいろんなブログを見たり、交流したりして新情報を得るようになりました。
本流がking牧師だとすれば裏側の人ですかね?二人とも暗殺されてしまいましたね。日本では学生運動が盛んになるころです。
変革する時は必ずテロとか暗殺のような悲しい事件がおこります。
だからこそLove,Peace&Soulですよ!
私としても、今だに何がSoulで何がR&Bなのかという線引きが出来ないでいるんですが、歌う人のSoul(魂)丸出しで歌うものがSoul何じゃないかって、私の中では勝手に思ったりもしています。笑
60s、70sの頃にお盛んだったアーティストって、この”Soul”が歌にもろに出ている気がするんですよね。コンサートに行くと良く分かるんですが、彼らの"Soul"がひしひしと伝わるライブパフォーマンスには、涙が欠かせません。
Hidekichiさんの以前のコラムで「GospelはR&B/Soul、Jazz、Rockにも多大な影響を与えた」とありましたけど、ホントにそうだなと思うと同時に、ゴスペルを歌う人達が魂が抜けちゃうくらいに歌い狂う様を見ると、「Soulだ!」と思ってしまう私です。
Hiedekichiさん同様、60's後期~70's初頭をリアルタイムで聞けなかったのは残念でなりませんね。
しかしあの熱狂は宗教、信仰なしにはあり得ませんね。でも20~30人以上で歌うと不思議と精神が高揚する気分になります。そこに信仰があればトランス状態を引き起こしても不思議じゃない。
コメントありがとう、またよろしく~!
私も常々思っていました。
Hidekichiさんのおっしゃる通り、HipHopとの差別化のために、またR&Bと言い出したと思いますが、R&B Soulと続けて言うのもよく耳にします。
魂の叫びをリディムとブルースに乗せて歌うんちゃうかと勝手に思ったりもしておりますが・・・言葉にするのは難しいですね。
確かに生きてはいたんですがリアルに経験したかった時代ですね。
何と呼んでも良い物は良い、しかしSoulと言う響きにこだわりがあるのはしょうがない。Sam Cookeの歌はその後のSingerたちに多大な影響を与えているし、私のFavorite singer!SoulのPioneerですね。