==== カラス発声とAl Green ====
私が今まで強烈に影響を受けたシンガーをハマった順番で言うと、Donny Hathaway、Peabo Bryson、Sam Cooke、Bobby Womack、L.J. Reynolds(The Dramatics)、Al Green、Eddie Levert*(The O'jays)といった感じである。
Al Greenを最初に聞いたのは結構早くて'78年、東京音楽祭で来日した時である。当時はまだHiレコードに所属してて、『Bell』と言う曲で参加し、グランプリを獲得した。当時は彼のファルセットまじりのMixed Voiceは私には奇妙にしか聞こえなかった。はっきり言って変な声を出す黒人と言う認識だったが、30歳を過ぎた頃から『Love And Happiness』や『Let's Stay Together』などをカバーするようになってだんだんハマって行った。なぜか大人(音楽的)になってからじわじわときたのだ。
'67年にソロデビュー後Hiレコードに移籍した彼は前出の『Let's Stay Together』(R&B#1/Pop#1)や『I'm Still Love With You』(R&B#1/Pop#3)などのトップ10ヒットを連発してHiのドル箱スターとして大活躍する。その後Al はGospelに転身して牧師にな、自分の教会を持って伝道する道を選んだ。そして最近はまたWillie Mitchell(元Hiのオーナーでプロデューサー)と組んでR&Bアルバムを出しているが、懐かしSoulイベントなどにも結構出演している。
本格的にAlの凄さが解ったのが自分でボイストレーナーをやるようになってからである。Alの発声は時に『カラス』のようだ。
彼のMixed Voiceの秘密はここにあるのである。通常より口の前にスペースを取ると少し似てくる。要はカラスくちばしのようにすればいいわけだ。例えばOhio PlayersのSugerfootも近い発声をする。彼の得意技に『アォ!』と言う奴があるが、あれはかなり口の前側にスペースを置いているのである。そうすると良ーく響くのでそれ程力を入れていないにも関わらずかなり大きな声になるのだ。
特に彼の場合映像を見た方が魅力倍増!とにかく熱くて楽しいLIVEである。GospelのDVDが出ているので紹介しておこう。私はこれをVIDEOで所有しているが...
『Gospel According To Al Green』
Gospel According to Al Green | |
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そんなAl GreenのCDは結構復刻されているが、初めての方にはやはり『Greatest Hits』がお奨めだ。
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Al Green が大好きだあ~!
みんな是非聞いてみてね!
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