山葡萄に大きな蛾がとまっていた。10センチあまりある大型のススメガの一種だった。捕えようとすると「キィーキィー!」と激しく鳴き声をあげた。さらに体が大きいのでその羽音も相当に大きいものだった。
スズメガは名前の通りスズメほどに大きく、色も似ているものが多くいるためにその名のついたのだろう。
もちろんオオスカシバのような極彩色のモノもいるが、多くは決して好意的にみられてはいないだろう。
さて、捕まえたのはメンガタスズメ、別名ドクロガ(髑髏蛾)頭部のしたの背部にある紋様がお面に見えるからだ。
調べてみると、ほかの別名に「蜂蜜泥棒」というのもあって、ミツバチの巣に入り込んで蜜を失敬するとか。そのため蜂をだますフェロモンを出すそうだ。
なかなかのガであることを知った。
背部と腹部
頭部
今夜は中秋の名月。6年ぶりの満月での十五夜となったよし。関東では大変美しいお月様が見られました。
月を愛でる民族はそう多くないようです。英語のlunaticは月という意味を持つlunaの形容詞ですが、その意味には「精神異常者・狂人・変人・愚人」などと決して使えそうもないものがあります。
これは、ヨーロッパでは昔から月から発する霊気にあたると気が狂うとされてきたことによるようです。
そういえば映画などの狼男は月を見て変身しますが、もとより変身というより、人狼化してしまうのが正しいのではないかと思います。月の捉え方がちがうので、狼男の変身のきっかけに使われたわけです。
それに比べ「かぐや姫」を生んだ大和民族は結構ロマンティックだとはいえないでしょうか。もっともかぐや姫を宇宙人、竹を宇宙ロケット、またはカプセルとみる驚きの想定もありますが。
※中秋を仲秋とすると意味が変わってしまいます。
初秋(旧七月)仲秋(旧八月)晩秋(旧九月)の旧暦のちょうど真ん中が中秋で、八月十五日になります。
文明開化における洋食の歴史。有名なエピソードは数ある。カレーの肉にカエルのもも肉を使うように書いた洋食案内の本があったとか。
この本を買った理由は1つ、日本初(たぶん)の職業的コックの肖像があったからだ。そのコックは草野丈吉という人だ。