美島奏城  豊饒の海へ

豊饒の海をめざす、教育と文芸と風流に関する備忘録

中秋の名月

2011年09月12日 | 風流

  今夜は中秋の名月。6年ぶりの満月での十五夜となったよし。関東では大変美しいお月様が見られました。

 月を愛でる民族はそう多くないようです。英語のlunaticは月という意味を持つlunaの形容詞ですが、その意味には「精神異常者・狂人・変人・愚人」などと決して使えそうもないものがあります。

 これは、ヨーロッパでは昔から月から発する霊気にあたると気が狂うとされてきたことによるようです。

 そういえば映画などの狼男は月を見て変身しますが、もとより変身というより、人狼化してしまうのが正しいのではないかと思います。月の捉え方がちがうので、狼男の変身のきっかけに使われたわけです。

 それに比べ「かぐや姫」を生んだ大和民族は結構ロマンティックだとはいえないでしょうか。もっともかぐや姫を宇宙人、竹を宇宙ロケット、またはカプセルとみる驚きの想定もありますが。

※中秋を仲秋とすると意味が変わってしまいます。

 初秋(旧七月)仲秋(旧八月)晩秋(旧九月)の旧暦のちょうど真ん中が中秋で、八月十五日になります。

  


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