ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

「エリーゼの為に」の次は「トルコ行進曲」そして その次は。。。

2022-06-08 | アスペルガー児 Y君

高校2年生のヨウ君(アスペルガー改め自閉症スペクトラム)。

去年から、『エリーゼの為に』に挑戦してきましたが、
完成が近づいてきたようです。

 

「ヨウ君、最近、本当に上手になりましたね。」

「ありがとうございます。」

「そろそろ、次の曲を決めたいのだけど、何か弾きたい曲はありますか?」

「はい。。。。。」

「何だろう?  正直に言ってね。」

「僕には無理かもしれないんですが。。。」

ヨウ君は、そう言って口籠もりました。

 

「弾きたい曲は、言ってもいいんだよ。」

「僕には無理かもしれないけど、
『トルコ行進曲』が弾きたいです。」

「ああ、そうなのね。素敵な曲だものね。
それに、『トルコ行進曲』が弾けたらかっこいいよね。」

「はい。」

「じゃあ、次は、『トルコ行進曲』にしましょう。」

「ほんとですか?」

「うん、ヨウ君なら、弾けると思うよ。」

私がそう言うと、
ヨウ君は心から嬉しそうに頷きました。

 

「他にも、何か弾きたい曲ってある?」

「『月光』とか、『ノクターン』も弾きたいです。」

「『月光』は、ベートーベンの綺麗な曲よね。
『ノクターン』は、ショパンの2番かしら?」

私は、初めのフレーズを少しだけ弾き、尋ねました。

 

「はい、そうです。その曲です。」

「じゃあ、『トルコ行進曲』の次は、
ベートーベンの『月光』を弾いて、
その次に、ショパンの『ノクターン』を練習しましょう。
その次は、ショパンの『雨だれ』なんかどうかしら?」

「いいんですか?」

「うん、大丈夫だよ。ただ。。。」

「ただ、何ですか?」

ヨウ君は、少し不安そうに聞いて来ました。

 

「練習する曲が決まったけど、
大学生になっても習いに来ないと、『雨だれ』まで行き着かないかも?」

私が笑いながらそう言うと、

「はい、習いに来ます。大学生になっても。」

「ほんと? 嬉しいなぁ。」

「はい。」

 

何て嬉しい  

そして、ヨウ君は、何て素直なんでしょう

私は感動して、ちょっと泣きそうになったのでした。

 

 

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