ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

自分自身に自信を持つこと

2018-02-28 | 不登校

昨日は、ミノ君(高2)のレッスンでした。

ミノ君は最近調子が悪く、今月はほとんど学校へ行っていないそうです。

ただ、進級がかかっているので、期末考査だけは、ようやく受けた~
とお母様から伺いました。

私は何にも知らないふりをして、ミノ君を迎えました。

ミノ君は、いつも通り穏やかに入ってきたので、
私もいつも通り卓球の話をしました。

オリンピックの陰に隠れてしまっていたのですが、

最近、世界的なテニスの試合がありました。

その試合の話をミノ君としたのですが、
ミノ君は終始穏やかで、楽しそうにしています。

学校に行かず、お母さんに暴力を振るったり、
暴言を吐いているような感じには見えません。

ピアノの方は、相変わらず練習不足だったのですが、
数回集中して弾かせたら、あっと言う間にスラスラ弾けるようになりました。

「ミノ君は、ちょっと集中すると、すぐ上手になるんだねぇ。」

「はぁ。」

「ミノ君は能力が高いんだから、もう少し練習してよ  もったいないなぁ

私は、いつもより少し強めに言ってみました。

すると、珍しくミノ君が、私に反論しました。

「テストがあったんで。。。」

「あら、そうだったのね。 テスト勉強を頑張ってたんだね。」

「はい。」

「この間のテストは、物理がよく出来た~と言っていたけど、今回はどんな感じ?」

「数学はかなり出来たと思います

「凄いね~数Ⅲでしょ?  数Ⅲの問題が、かなり出来たなんて凄いね

「かなりやったんで。」

「どれ位やったの?」

「テスト勉強の為に、ノート1冊分、問題を解きました。」

「それは凄いね  それは相当頑張ったね

「はい。」

そう言った時のミノ君のお顔は本当に嬉しそうで、晴れやかでした。

数学の試験がうまくいったことが、
ミノ君にとって、成功体験になったのだなぁと思ったのでした。

 

今のミノ君に1番大切なことは、
自分自身に自信を持つことなのではないか~と思います。

ミノ君は、超進学校に通っていますので、
周りの級友達の中で、自信を失ってしまっているのです。

ミノ君自身は、もともと聡明で真面目な子なのですが、
おそらく、ちょっとしたきっかけで自信を失ったのでしょう。

そんなことが積み重ったことも、不登校の一因かな~と思います。

今のミノ君に1番大切なことは、自分に自信を持つこと。

そうしたらきっと、事態は改善すると、確信したのでした。

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今年の流行?ショパン作曲ノクターン20番 遺作

2018-02-25 | 音楽&ピアノ

今回の女子フィギュアスケートを見ていて、気が付いた方も多かったと思いますが、
今年は【ショパンのノクターン20番・遺作】が、3人の選手に使われていました。

銀に輝いたメドべージェワ選手、
アメリカ代表の長洲未来選手、
そして、フランス代表のマエ=ベレニス・メイテ選手が、
この曲の調べに乗って滑ったのです。

 

では、ショパンのノクターン20番・遺作とは、どんな曲なのでしょうか。

この曲は、1830年、ショパンが20歳の時の作品です。

遺作とは、亡くなる前の作曲~と云う意味ではなく、
亡くなった後に出版された~と云う意味なのです。

甘く切ない旋律が、如何にも夜想曲(ノクターン)らしい曲ですが、
当初は、姉のルドヴィカの練習の為に書かれた曲で、
初版は【アダージョ】(ゆっくりの意味)と云う標題だけが書いてあったのだそうです。

技術的にはさほど難しくなく、ソナチネアルバムを数曲弾いた程度の技術で弾けると思います。

ただ、両手のバランス、フレーズの取り方、ペダルの踏み方は注意を要するので、
独学で弾くのは難しいと思います。

「ゆっくりな曲程、知性が要る」と云うのは私の持論ですが、
決して情に流されることなく、美しく弾く事が、大切なポイントになります。

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芸術的な演技~フィギュアのメドべージェワ選手

2018-02-24 | オリンピック&パラリ...

連日のオリンピック観戦で、少々疲れています。

特にフィギュアスケートは、見ているだけで動悸がする程、のめり込んで見入ってしまいました。

宮原選手も、坂本選手も、渾身の滑りで、本当に感動しました。

2人共10代なのに、オリンピックの大舞台で演技するなんて
それだけでも賞賛に値すると思いますが、あの素晴らしい演技です。

両選手共、あれだけの演技を完成させるまでに、一体どれ程の努力を重ねたことでしょうか。

2人共、部分練習とか、ゆっくりの練習も沢山したんだろうな~とか、
「練習は裏切らないから、地道に練習しよう!」と、毎日頑張っていたんだろうな~とか、
きっとフィギュアの練習は、ピアノの練習と重なる部分もあると思うのです。

だからこそ、数分間の演技の為に費やされた練習量を考えると、
両選手のみならず、全ての選手を讃えたい気持ちでいっぱいになります。

 

さて、今回のオリンピックで、
私がその演技に釘付けになったのは、ロシアのメドベージェワ選手です。

今回は惜しくも銀メダルでしたが、
昨日行われたフリーの演技では、素晴らしい演技を見せてくれました。

「アンナ・カレーニナ」の音楽と演技がピタリと合っていて、
スケートなのに、舞台を見ているような錯覚を覚えました。

指の先まで神経が行き届いていて、バレエの様な優雅さが際だっていたと思います。

メドベージェワ選手の優雅な演技は、
“フィギュアスケートは芸術とスポーツの融合” だと云うことを、
改めて証明してくれたと思います。

メドベージェワ選手の演技は、ソチオリンピックの浅田真央選手の演技同様、
世界中の人々の記憶に残る、名演技でした。

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放課後デイサービス

2018-02-23 | 自閉症児 M君の不思議

マサ君(6年生)が、4月から支援学校に進学することになり、
お母様は、放課後デイサービスを探していらっしゃるそうです。

そこで、お子さんが放課後デイサービスを利用している友人と、
デイサービスの指導員をしていた友人に、色々話を伺ってみました。

近隣の市町村でも、最近は色々な施設が出来ていて、
車に乗っていると、デイサービスの多さを実感することが出来ます。

でも中には、ビデオを見せて終わり~と云う所も少なからずあるようで、
そのあたりは、入ってみないと分からない部分もあるようです。

なので、実際に訪れて、雰囲気を確かめる事が1番大事とのことでした。

また、送迎がある所、保護者の送迎が必要な所等々~
施設によって、そのあたりのサービスもまちまちなようです。

マサ君には、様々な工夫がある良心的な施設に通ってほしいな~と思っていますが、
お母様がフルタイムで働いていらっしゃるので、送迎のある所が必須でしょう。

マサ君が中学生になるまでに、良い施設が見つかるといいな~と願っています

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ADHD児T君~そんなにあっさり、気持ちって変わるの?

2018-02-22 | ADHD児 頑張るT君

一昨日は、テツ君(3年生)のレッスンでした。

2月14日の記事にも書いたのですが、
テツ君は、1度決めた発表会の曲に不安を感じているようです。

「難しいから、間違えたら嫌だ。」と云うのが理由です。

先週、そんなやり取りがありましたので、
この1週間、どうしたらいいかな~と私は1人で悩んでいました。

テツ君の希望通り、少し簡単な曲を弾かせるべきか?

それとも、もう1度説得してみようか?。。。

 

一昨日のレッスンの時、私は念の為に~と思い、

「ねえテツ君、やっぱり頑張って、決めた曲を発表会で弾こうよ。」と
恐る恐る誘ってみました。

するとテツ君は「うん、そうする 」と、軽く言うではありませんか

えっ?そうなの?  そんなにあっさり、気持ちって変わるの?

何はともあれ、テツ君の気持ちが固まって良かったです。
この気持ちで、発表会まで一気に頑張ろうねっ 

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