ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

ズッキ~ン! 何という殺し文句!

2020-08-29 | 発達性協調運動障害児

先日の、ダイスケ君(年長)のレッスンの時のことです。

何時も通り、ニコニコとレッスン室に入って来て、
機嫌良くレッスンが始まりました。

 

しかし、レッスンが始まって20分位経った頃でしょうか、
ダイスケ君は涙目になりながら

「こっちに雷さまが来てる」と言うのです。

「えっ雷さまは来ていないよ。
   お空を見てごらん、
   お日様と白い雲が出ているだけでしょ。」

「ううん、雷様が来てるの

と、ダイスケ君は言い張ります。

 

それならば~と、一緒に窓から外を見ました。

「ほらね、雷様は居ないでしょ?」

そう言ってみたのですが、ダイスケ君は納得せず

「もう、帰る。雷様が来てるから。」

と言うばかりです。

ダイスケ君は いつも機嫌が良く、
こんな事は初めてだったので、ちょっとビックリしました。

 

その後も、あの手この手で説得したのですが、
ダイスケ君は納得しません。

そういえば最近、
大きな雷が鳴った事があったので
その時の事を急に思い出したのでしょう。

 

なので、ふと思い付いて、

「ダイスケ君、今から先生が、
   【雷様あっち行って!】の曲を弾くね。
   ダイスケ君も、一緒に聴いてね。」

そう言って、色々な曲を組み合わせて、
即興で【雷様あっち行って!】の曲?を弾きました。

 

ダイスケ君は、半分泣きながら私の演奏を聴いていました。

「ほらね、先生が心を込めて弾いたから、
    雷さまは もうこっちには来ないよ。」

 

するとダイスケ君は、
大きな目に涙を溜めて言いました。

「雷様にピアノを弾いてくれてありがとう。
   ボク、ららみ先生の事、益々 好きになっちゃうよ。」

 

 

 

 

そんなダイスケ君ですが、
最近、嬉しい事に気が付きました。

もしかしたら、絶対音感が身に付いたかも

まだ確定ではないので、これからのレッスンでも、
より一層の訓練を続けていきたいと思っています。

 

 

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室内楽が好き

2020-08-26 | 音楽&ピアノ

最近は、ベートーベンのチェロソナタを練習しています。

数年前に弾いた曲ですが、
久しぶりに弾くと、やはり心が動かされます。

ベートーベンの曲は、
いつ弾いても、素晴らしいな~と思えますし、

チェロやバイオリン等
他の楽器と合わせる室内楽の曲は、
弾いていて、本当に楽しいのです。

 

独身の頃は、
フルートやマリンバの先生と合わせる事が多く、
その時に弾いた曲の数々は、今でも心に残っています。

そして、結婚してからは、
バイオリンやチェロの方々と御縁があり、
あまり聴く機会のなかった曲との
多くの出会いがありました。

 

勿論、ソロの曲も、
しみじみと良い曲だな~と思うのですが、

私は俄然、室内楽の曲の方が練習の意欲が湧きます。

相手の方に、迷惑をかけないように
しっかり練習しなくっちゃ!

~という気持ちもありますし、

対する楽器の旋律も感じながら弾くと
自身の音楽の幅が広がったような気持ちになるのです。

 

室内楽は、本当に楽しい

この楽しさを味わえるだけでも、
ピアノが弾けて良かったな~と思います。

 

 

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しめしめ、まんまと引っかかった!

2020-08-24 | 自閉症児Y君

先日、ユズ君(小1・自閉症)の2回目のレッスンがありました。

ユズ君は 入って来るなり 先週同様
「先生、僕のこと、待ってた?」と言いました。

「うん、待ってたよ~」と言うと、
安心したように頷きました。

 

さて 2回目のレッスンでは、
まず最初に、音符の書き方を教えました。

1段の音楽ノートに
私は大きなト音記号を書きました。

そして、赤い色鉛筆で
【ド】を書いて見せました。

次に、ユズ君にも書かせました。

ユズ君は、少し筆圧が薄いようでしたが、
まあるい【ド】を、五線ノートに沢山書きました。

いっぱい褒めて、シールを貼った後、

黄色で【レ】の音を
緑色で【ミ】の音を書くように指導しました。

 

次に、新しく買った楽譜を開き、
(うたとピアノの絵本①右手)

1番最初の曲の音符を読ませました。

ノートに書いた音符と楽譜を照らし合わせ、
ひとつひとつ確かめながら読ませると、

最後には、「ドーレーミ うん」と読めました

 

ちゃんと読めたので、
次はピアノの前に座らせて、
楽譜を確かめながら、

ドーレーミ うん  と、何度も弾かせました。

ユズ君は、時々
「先生、もう1回お手本弾いて。」

と熱心に言う程、真面目に取り組んでくれました。

充実したレッスンが出来たと思います。

 

 

さて、その夜、
ユズ君のママからLINEが来ました。

 

"今日は、とても楽しかったみたいです。
車の中でも、お家でも、
「ユズねぇ、ららみせんせい、すきぃ」
~と、何度も言っています"

 

 

しめしめ、ユズ君も、まんまと引っかかったね

ららみ先生が優しいのは最初だけ。

だんだん厳し~くなってくるから御覚悟を

 

 

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入門期に使う楽譜

2020-08-22 | 障がい児教育

私が初歩の生徒さんに
【教育芸術社のバイエル】を使用していることは、
何度もブログに書きました。

今回は、それ以前の入門期の生徒さん
(自閉症等のお子さんや、1年生位までのお子さん)
に使う教則本を記しておきたいと思います。

 

うたとピアノの絵本シリーズ

①みぎて

 

②ひだりて

 

以上の曲集を使う事が多いです。

楽譜が大きいし、挿絵も可愛いので、
ピアノは楽しいと思えるし、

何より、右手だけの曲集と
左手だけの曲集に別れているので、

それぞれの手の使い方を、
じっくりと指導出来るのです。

 

自閉症等の障がいを持っているお子さんは、
右手と左手が交互に出て来ると、
もう、それだけで混乱してしまいます。

入門期の頃は、
右手だけ~
もしくは、左手だけ~というシンプルさが、
生徒さんに安心感を与えるように思います。

そして、この片手の時期に
楽譜を見ながら弾く訓練や、
脱力の仕方を指導すると、
その後が、非常にスムーズにいくように思います。

 

 

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新人君は やる気満々!

2020-08-19 | 自閉症児Y君

昨日は いよいよ、
先日面談に来られた方の息子さんが、
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20200812
体験レッスンに来られました。

同居している お祖母ちゃんと一緒でした。

ママはお仕事で忙しいので、
お祖母ちゃんと協力して子育てをしているそうです。

 

さて、その男の子ユズ君(小1・自閉症)は、
玄関に入るなり

「先生、僕が来るの待ってた?」

と言いました。

「うん、凄く待ってた

と応えると、嬉しそうに笑って もう1度

「先生、僕が来るの待ってた?」

と聞きました。

そんな会話が何度もなされた後、
レッスン室に入りました。

 

御挨拶や自己紹介が終わって、
まずは、手を洗って貰うことにしました。

一緒に洗面所に入り手を洗っていると、
ユズ君は、私の方を向いて

「おばあちゃんは、外で待ってて貰う

と言いました。

早速、自立した男の子アピールです

可愛いな~

 

その後はピアノの中を見せたり

【ド】の場所を教えたり

手の絵を書いて、指番号を教えたりしました。

凄く集中して、理解してくれました。

お母様や お祖母ちゃんは
「落ち着きが無いので、レッスン出来るかしら?」

と心配していらっしゃいましたが、
理解も良く、何よりユズ君自身のやる気が素晴らしかったのです。

きっと、上手になるんじゃないかな

 

その後、ママから連絡を貰ったのですが、

ユズ君はお家に帰っても、
ピアノの話ばかりしていたそうです。

何か嬉しいな~

私もまた、凄く嬉しい1日になりました

 

 

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