ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

ポイントは音の長さと指くぐり~ブルグミュラー作曲「優美」

2018-08-31 | 初心者のピアノ上達への近道

ブルグミュラーの第8番は「優美」と云う曲です。

私は、初心者の生徒さんに新しい曲を教える時、まず最初に必ずお手本を弾いてあげています。

曲のイメージを掴ませる為と、曲に対しての興味を持たせる為です。

次に、難しい箇所を説明したり、また、譜読みが苦手な子には片手ずつ弾かせてから宿題にします。

ただ、この「優美」と云う曲の場合、お手本の次にする事は、音符の長さの確認とおさらいです。

 

この曲は、初心者の曲には珍しく32分音符が出て来ますので、
その意味を理解していないと、この曲を弾くことが出来ないのです。

4分音符の半分が8分音符。

8分音符の半分が16分音符。

16分音符の半分が32分音符。

そのことを、しっかり理解させてから弾かせるようにしています。

小さい子の場合、32分音符と云うのは、とてつもなく細かい(速い)音符に見えるらしく、
「私には無理~」と思ってしまうようですが、
慣れるまでは、8分音符を1拍として考えると分かり易いと思います。

 

さて、音価(音の長さ)を理解したら、次は「指くぐり」のおさらいです。

この曲は、1小節目から32分音符が出てきますし、
しかも、32分音符の箇所は「指くぐり」をしないといけないのです。

そこのポイントを確認して、きちんと弾けるようになったら、次は曲想です。

この曲は「優美」という題名が一般的ですが、
この曲の原曲を見ますと、フランス語で「La grasieuse」とあります。

La grasieuse を直訳すると、「優雅な人」と云う意味が、1番近いのだそうです。

なので、優雅な動作や、上品な雰囲気の人を思い浮かべつつ弾いてね~と伝えます。

そして、イメージ通りの優しい音色で弾けるように~
生徒さん自身が、脱力や、細かい部分練習にも気を配られるように~

そんなことを心掛けてレッスンをしたいと思っています。

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将来はハーバード大学に?

2018-08-30 | ピアノ教室

昨日はT君(中1)のレッスンでした。

T君のお姉ちゃんはリゾートホテルに就職し、先週、沖縄の離島に引っ越してしまいました。

T君のお姉ちゃんと、ウチの長男は同級生なので、お姉ちゃんのことは、私もよく知っているのです。

「お姉ちゃん、随分遠くに引っ越したんだね。」

「沖縄から、また飛行機に乗らないといけないから、遠過ぎですよね。」

「そんな遠くに行くなんて凄いね
こうなったらT君も、大人になったら遠くに行っちゃう~?」

「そうですね。」

「だったら大学は、お姉ちゃんに対抗して、真逆の北海道大学とか?
それとも、いっそのことハーバード大学にしちゃう~?」

「いいかも。」

 

T君は、いつも機嫌良くしていた可愛らしい男の子でしたが、去年の秋ぐらいから喋らなくなりました。

ありゃりゃ~   と思っていたのですが、最近、また喋ってくれるようになりました。

そんなT君は、今、バッハのインベンションに挑戦中。

難しいな~と言いつつ、きちんと練習してくれます。

聡明で勤勉なT君は、本当にハーバード大学に行っちゃうかも?

何だか楽しみです

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夏休みの宿題?それともピアノ?

2018-08-29 | ADHD児 頑張るT君

夏休みも終盤に差し掛かり、全国の小中学生の今の悩みと言えば。。。

ズバリ 夏休みの宿題のことでしょう

先日のテツ君(ADHD児・小4)のレッスンの時も、その話題が出ました。

 

「テツ君、夏休みの宿題は はかどっている?」

「。。。。。」

「あと、どれ位?」

「まだ、全然終わってないんだ。」

「え~っ  じゃあ、頑張らないとね。」

「うん、ピアノに来る前も、漢字ドリルをやってたんだ。」

「そうなの?  そんな大変な時に、レッスンに来てくれてありがとうね。」

「いや、ピアノには来たかったんだよ。」とテツ君。

「あら、ありがとう。」

「宿題より。。。」

「宿題より何?」

テツ君は、ニヤッと笑いました。

「あっ分かった  宿題よりも、ピアノがマシだったんだね?」

「そんなことはないよ。 ピアノが好きだからだよ。」

~と、テツ君は、小さな小さな声で言いました(笑)

 

テツ君と、こんな会話をしたのですが、
私も小学生の頃は、宿題を、夏休みの最後にまとめてやるタイプでしたので、
テツ君の気持ちは、痛い程よく分かるのです。

「何で、もっと早くからやらなかったんだろう?。。。
来年は、もっと早く終わらせよう~

毎年毎年、そう思って夏休みを終えるのです

そんな事も、今思うと懐かしい夏休みの思い出ですが、その頃は深刻な悩みだったなぁ。。。

 

ほとんどの小中学生は、宿題提出まで あと5日

最後の追い込みだ~~っ

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自閉症児M君~発表会の後は仕事に戻ります

2018-08-28 | 自閉症児 M君の不思議

先日のレッスンの時、マサ君(特別支援学校中等部1年)は、レッスン室に入って来るなり

「先生、僕は高校3年生になったら(多分、就職したら~の意)発表会の後は、仕事に戻ります

と言いました。

「うん、分かった。
お仕事が忙しい時は、すぐにお仕事に戻らないと大変だものね。」

「そうです。 大変です。
僕は仕事をして、発表会に出て、そして仕事をします。」

マサ君は、中学生になってからは、将来の仕事のことを考えていることが多く、
「ららみ先生は、将来何になりますか?」と聞かれたりするのです(笑)

「マサ君は、お仕事をしてもピアノを習ってくれるのかしら?」と聞いてみると

「はい、習います。 でも、発表会の後は仕事です。」とキッパリ言いました。

 

そんなマサ君ですが、発表会の演奏は本当に本当に素晴らしく、私は心から感動しました。

その後のレッスンでも、8分の6拍子の曲をキチンと理解して弾いています。

是非、マサ君が社会人になっても続けられるように、
魅力的なレッスンをしなくっちゃと決意を新たにしたのでした。

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広汎性発達障がい児~休止符を忘れたら、イケメン失格!?

2018-08-27 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

ケン君の次は、お兄ちゃんのルイ君(広汎性発達障がい・5年生)のレッスンでした。

お盆休みを頂いていましたので、久しぶりに会うルイ君は、
ヘアスタイルもバッチリ決まって、なんだか格好良くなっていました。

ルイ君は「僕、今日 髪の毛を切ったんです。」と、いきなり言いました。

「どうりで格好良くなったと思った。 益々イケメンになったね」と褒めると

ルイ君は、チョキにした指を横にして目の前に持ってきて「シャキーン」と言いました。

お母様曰く、R君の最近の決めポーズなのだそうです 

 

さて、久しぶりのレッスンで宿題の曲を聴きました。

すると、ルイ君は、休止符のことを忘れて(無視して?)練習していたようでした。

「ルイ君、“うん”(4分休符)を忘れて練習したでしょう?」

「あっ そうだった。」

「ちゃんと忘れないで、お休みしてね。」

「はい

 

何度か練習して、ルイ君は、ようやく休止符のところも正確に弾けるようになりました。

「ルイ君、今度 “うん” を忘れたら、ルイ君は、イケメン失格になるからね~」と言うと、

「イヤだ~」と言いました。

ルイ君は、“イケメン” と言われるのが、何より好きなのです(笑)

「だったら、忘れないようにしてくださいね。」

「はい 忘れません。」

 

さて、来週のレッスンはどうなるかな?  楽しみ、楽しみ~ 

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