ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

盛ってませんよ、本当なんですよ

2022-07-30 | 障がい児教育

昨日の記事を書いてから、
ある事に気が付いたのです。

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★識字障がい専門の先生を探しています
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/e/7541d22dce75a804acde66d3c1b2312f

 

 

私自身、常々 自信を持って

「自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです!」

と言い続けてきました。

 

しかし、「識字障がいは治ります!」
と言い切った 塾の先生に対して、
私が疑問を持ったように、

私が ブログに書いている生徒さん達の事も、

「盛っているんじゃないの~?」とか
「作り話じゃないの~?」

と思われているかもしれないな。。。

そんな不安が募ってきたのです。

 

そう言えば、識字障がいの先生を探す為に、
市の窓口や、療育の先生達に電話をかけると

「(当事者の)お母様ですか?」と聞かれます。

「いいえ、そうではないんですけど。。。」

「どういうご関係ですか?」

「市内で、ピアノを教えているものです。
発達障がいの方を主に教えています。」

「ああ、音楽療法の先生ですね。」

「いえ、音楽療法ではなく、あくまでも
ピアノが両手で弾けることを目的に教えています。」

「知能の高い発達障がいのお子さんが対象なのですね。」

「いいえ、特別支援校などに通っているお子さんも複数居ます。」

「えっ!両手で弾けるようになるんですか?」

「はい、ゆっくり丁寧に教えると、
どのようなお子さんでも、ちゃんと両手で弾けます。」

 

そう答えると、
専門家の方でさえビックリされます。

と同時に、少々疑われているような?
そんな雰囲気も感じるのです。

 

(そのような方には、

「是非、発表会を聴きに来てください!」
と言いたいのですが、

今の世の中、発表会もままならず。。。

 

 

そう言う私自身、
あの塾の先生の事を疑ってしまったのですが、

もしかしたら案外、
あの先生の仰る事も本当なのかな?
と思えてきました。

まあ、【治る】と言うよりか
指導法によっては、
【コツを掴んで読みやすくなる】
といった感じなのでしょうが。

それとも本当に。。。?

どうなんでしょうね。

 

 

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識字障がい専門の先生を探しています

2022-07-29 | 障がい児教育

今習いに来ている生徒さんのうち、
少なくとも2人が識字障がいです。

それぞれお母様達から、
そのことを伺ってはいたのです。

しかし、ピアノのレッスンには支障がありませんでしたし、
レッスンの時も、その事には触れずにきました。

ただ時々、お母様達から

「計算は出来るのですが、文章題は全然出来なくて。」
と、雑談の際に相談されることはあります。

その度に、

「療育の先生や、市の窓口に問い合わせたら如何でしょうか。
あと、主治医の先生が情報をお持ちかもしれないので
聞いてみて下さいね。」

とお伝えしていました。

 

 

1ヶ月位前のことです。

レッスン中にテツ君(中2・ADHD)が、

「僕、教科書が読めないんです。
読めても、凄く時間がかかるし、意味も頭に入ってこないんです。」

と言いました。

「そうなのね。それは辛いね。
学校の先生に相談してみてね。」

としか言えず、その会話は終わりました。

 

すると、次の週も、その次の週も、
同じ事を私に言うのです。

あ~これは、私に助けを求めているのかな?
と思いましたので、

お母様に、その旨をお伝えしました。

 

すると、
「私自身、どうしたら良いのか分からず、
そのままにしてしまっていました。」

と仰いました。

「多分、お子さん自身、凄く苦しんでいると思うので、
なんとか解決策を見つけましょう。
私も協力します。」

 

 

このような経緯があり、
私は、識字障がい専門の先生をさがしていました。

知り合いの療育の先生や、
友人の特別支援学校の先生にも相談しました。

市の発達障がい関係の窓口にも電話して聞きました。

しかし、満足な情報は得られず。。。

 

「識字障がい」「塾」「◯◯市」と検索すると
色々と出てきますので、そこに電話をしたりもしました。

(その生徒さんは◯◯市ではないのですが、
◯◯市が、近隣では1番大きな市なのです)

 

ある大手の個別塾もヒットしたので、
電話をしてみましたら、

「ああ、大丈夫ですよ。引き受けます。」

と気安く言うのです。

「専門の先生がいらっしゃるのですか?」

「いえ、こちらに専門の先生は居ませんが、
本部には専門の先生もいるので、相談しつつ指導します。」

「そうなんですね。
では、直接指導するのは、普通の大学生でしょうか。」

「そういうことになりますね。」

 

う~ん、それは無理があるかも。

発達障がいのお子さんの指導は、
予期せぬ反応や展開もありますので、
普通の大学生には、やはり難しいと思います。

丁寧にお断りしました。

 

あと、個人の塾もヒットしたので電話をしてみました。

「ああ、引き受けますよ。
私が教えたら、識字障がいも治りますから。」

「えっ! そうなんですか。」

「はい。 訓練すると、治るんですよ。」

 

う~ん、それは無理じゃないかな?

勿論治ったら嬉しいけれど、
識字障がいが治ることがあるのかしら?

稀に、ごく稀に、凄く軽度の場合、
長い間 訓練を重ねて、

表面的な症状が軽くなったとしても、
それは治るとは言えないんじゃないかな?

 

その先生の、自信に満ちた話しぶりに、
ちょっと心が揺れそうになりましたが、
保留にさせて頂きました。

 

こんな感じで、
識字障がい専門の先生探しは、今も続いています。

この夏休み中に見つかると良いな、と思っています。

 

 

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地獄の「アルゼンチン」と天国の「アルゼンチン」

2022-07-23 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

ルイ君(特別支援校・中3)のレッスンの時のことです。

とても穏やかな様子でレッスン室に入って来ました。

最近ルイ君は、
ちょっと落ち込み気味だったので、ホッとしました。

 

ルイ君は、ピアノの椅子に座り、
ギロック作曲の「アルゼンチン」を、
穏やかな表情で弾き始めました。

 

「ルイ君、上手に弾けましたね。」

「はい、弾けました。」

そのお顔が、とても和やかだったので、
私は、ちょっとイタズラ心がわいてしまい。。。

 

「ルイ君、ちょっと怖い事をするね。」と言って

「アルゼンチン」の一部を
1オクターブ下の低い鍵盤で弾きました。

ちょっと凄みのある音が出たので、

「ルイ君、地獄のアルゼンチンだよ~」
と言いました。

ルイ君は、「すげ~」と言って笑ってくれました。

 

次に今度は、1オクターブ上の高い鍵盤で弾きました。

可愛らしい音の「アルゼンチン」になりました。

「ルイ君、これはどんな感じ?」と聞いたら

「これは天国のアルゼンチンですね。」
と言いました。

 

その後は、
「地獄で弾いてくださ~い。」とか
「天国でお願いしま~す。」と言っては

場所を変えて、何度も弾かせました。

 

ルイ君は、それが相当楽しかったみたいで

お母さんがお迎えに来られても、
ずっと笑っていました。

さようならの御挨拶をする時も 笑っていて、
私もつられて笑ってしまった程です。

 

ルイ君が沢山笑ってくれて、
私も嬉しいレッスンになりました

 

 

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「面倒くさみ」が無くなります

2022-07-19 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

先日のレッスンの時の事です。

ルイ君(特別支援校・中3)は、
レッスン室に入るなり、浮かないお顔でした。

「無理なんです。。。」と言って、下を向いています。

 

「あら、何が無理なのかな?」

「ピアノです。」

「弾くのが無理って事かな?」

「そうです。」

「でも、この間は上手に弾けていたよね。」

そう、ルイ君は先週、
今練習しているギロック作曲「アルゼンチン」を、
両手で上手に弾いたのです。

 

「はい。でも、家では無理だったんです。」

「そうなのね。」

「はい、無理です。」

と言って、ルイ君は今にも泣きそうなお顔になりました。

 

なので私は
「じゃあ、今日はノートのお勉強をしようか?」
と尋ねてみました。

するとルイ君は
「はい、ノートにします。」と答えました。

 

暫く五線ノートを使って
音符の書き取り等をしていたのですが、

ルイ君は、だんだん元気になってきました。

私は様子を見て
「ルイ君、1回だけピアノを弾いてみようか。」

と誘い、ルイ君をピアノの前に座らせました。

 

まず、右手を弾かせ、
次に、左手を弾かせました。

難なく弾けたので、両手でも弾かせました。

 

すると、時々躓く箇所はありましたが、
ちゃんと最後まで弾けました。

「ルイ君、弾けたね

「はい、弾けましたね。」

ルイ君は、嬉しそうにニッコリと笑いました。

 

「ルイ君、ちゃんと弾けるんだから、自信を持ってね。」

「はい。」

「こうやって、ちゃんと最後まで弾けると
どんな気持になる?」

「はい、面倒くさみが無くなりますね。」

 

形容詞の「面倒くさい 」に「~み」を付けて名詞化し、

【面倒くさみ】という言葉を作るとは

なんか、ルイ君って面白いです

 

 

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ブルグミュラーの「アラベスク」を最後まで両手で弾けました!

2022-07-17 | 自閉症児 M君の不思議

7月に入ってすぐに、
嬉しい出来事がありました。

マサ君(特別支援校・高2)が
ブルグミュラー作曲の「アラベスク」を
全曲 両手で弾ける様になったのです

 

ブルグミュラー作曲の「アラベスク」は
誰もが、1度は聴いた事のある素敵な曲です。

人気のある曲なので
「発表会の曲は、アラベスクにしようね。」

と言うと、
大抵のお子さんは、ニッコリ笑います。

少し憂いのある美しいメロディが、
ピアノを弾いている~という気持を満足させるのでしょう。

 

そんな美しい曲が、
両手で弾けるようになったマサ君。

「マサ君、とうとう全曲、両手で弾けましたね。」

「はい、弾けました。」

「よく頑張りましたね。」

「はい、頑張りました。」

「さすが、高校生ですね。」

「はい。」

「先生は、凄く嬉しいです。
マサ君は、どうですか?」

「はい、嬉しいです。」

私が興奮気味なのに、クールな対応のマサ君。

 

でもね、高等部を卒業して 社会人になった時、
何かの機会に、この曲が両手で弾けたら、
すご~く カッコイイよ

きっと、みんなビックリするよ

マサ君、すご~いってね。

そしたらマサ君は、ニッコリ笑うのかな?

それとも、照れちゃうのかな?

 

そんな姿を想像すると、
ららみ先生は泣きそうになるのです。

 

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