先日のルイ君(特別支援校・中3)のレッスンの時のこと。
ニコニコと玄関に入ってきたのですが、
靴の脱ぎ方が、お行儀悪かったのです。
靴を脱いで、そのまま玄関ホールに上がらず、
三和土(たたき)?土間?に一旦足を降ろし、
それからおもむろに玄関ホールに上がったのです。
話は逸れるのですが、
最近は何故か、このように靴を脱ぐ人が とても多く、
大人の生徒さんを含めて半数以上の方が、
この様に靴を脱ぎます。
2~3回に1回は、
「靴を脱いだら、そのまま上がってね。」
と声をかけるのですが、次の週には、元の木阿弥。。。
社会人の生徒さんにも このように脱ぐ方が複数いるので、
あれっ?最近のお作法はこうなのかな?と思う程です。
なので、今回も
「ルイ君、靴を脱いだら、そのまま上がってね。」
と声をかけました。
「何でですか?」とルイ君。
「だってね、靴下で土間に降りたら、靴下が汚れちゃうでしょ?」
「そんなに汚れないと思います。」
「そうね。でも、もし雨の日だったらどうかな?
土間が濡れていたら、靴下も濡れちゃうんじゃないかな?」
「。。。。。」
ルイ君は、ほんの暫く黙っていましたが、
「お説教は嫌いです。。。」
と小さな声で言って、泣き始めました。
ちょっとビックリしましたが、
お母様から、ルイ君は最近、御家庭でもよく泣くと伺っていましたので、
あまり大袈裟にしないようにしようと思いました。
「ルイ君、ごめんね。
お説教したんじゃなくて、マナーを教えただけなのよ。」
「。。。。。」
「ルイ君は来年高校生だし、
マナーを教えた方が良いかな、と思っただけなんだけど、
それでルイ君が傷ついたのなら、本当にごめんなさい。
先生の事、許してね。」
「。。。。。」
ルイ君が黙ったままなので、
私も ほんの少しの間、黙って見守ることにしました。
そして その間に、スマホで キャブヘイさんを検索しました。
キャブヘイさんと云うのは、ルイ君が大好きな YouTuberさんです。
ひとりキャンプの動画を沢山アップしていて、
ルイ君は その動画を見るのが大好きなのです。
「あっ ルイ君。
キャブヘイさんって島根県出身なんだね?」
「えっ?そうなんですか?」とルイ君。
すぐに反応してくれました
「島根県って遠いね。」
「遠いですね。」
「行った事ある?」
「無いですね。」
「ルイ君は今年、大阪や京都へ行ったみたいだけど、
島根県は もっと遠いものね。」
「そうですね。島根県は大阪よりも遠いです。」
ルイ君は、地理も大好きなので、
凄く楽しそうに会話にノってくれました。
その後も、キャブヘイさんや島根県の話を暫くすると、
すっかりご機嫌も直った様子で、
その後のレッスンは、とてもスムーズにいきました
私に靴の脱ぎ方を注意されて、少し泣いてしまったルイ君。
しかし、私に向かって
「お説教は嫌いです。」と言えたのは良いことだと思います。
自分が不快になった理由や、
自分の気持ちを相手に伝える事は、凄く大事な事だと思うからです。
このような事は、これからも度々起きるかもしれませんが、
ルイ君が、自分の気持ちをハッキリと言える相手になること。
そして、その成長を見守る事も、私の役目だと思いました。
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習い事をさせる事に対して
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