ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

ショパン作曲 ワルツ7番 嬰ハ短調

2017-07-31 | ピアノ教室

中学2年生のMちゃんは、最近、アンドロイド系の音楽ばかり
レッスンに持って来ます。

アンドロイドの曲もいいけれど、やっぱりクラシックの曲が
きちんと弾けるようになってほしいな~と、常々思っていました。

そこで「そうだこういう時こそ、Mちゃんにショパンを弾かせてみよう
と思い付きました。

ちょっと暗い感じの曲が大好きなMちゃんは、何を弾かせたら喜ぶかな~
ショパン初心者のMちゃんなので、まずはワルツかマズルカかな~

等と思い、色々悩んだ結果、ワルツの7番にしようと思いました。

この曲の魅力は、1小節弾くと、次も、次も~と弾きたくなるような
メロディーの美しさです。

レッスンをするにあたり、私も久しぶりに弾いてみたのですが、
弾きながら、すぐにショパンの世界に入り込むことが出来ました。

やっぱりショパンは素敵

ワルツ7番は、6番(子犬のワルツ)や8番と共に、
ショパンが、36~37歳頃に作曲されたものです。

ちょうどその頃、ショパンは、恋人のジョルジュ・サンド(7月28日の記事)
との同棲を経て、色々な葛藤を感じていた時でした。

ちょうど二人の関係が、破局に向かう頃だったのかもしれません。

そのせいでしょうか、哀愁に満ちた旋律が、切なく心に染み渡ります。

Mちゃんも、すっかりこの曲が気に入った様子で
「是非弾きたいです」と喜んでくれました。

文学少女のMちゃんなら、きっと曲想を理解して弾いてくれることでしょう。

そして、この曲をきっかけに、ショパンが大好きになってほしいな~と
思っています。

 

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2時間

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知的発達障がい児 R君・指の力を抜こう

2017-07-30 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

昨日は、4年生のルイ君のレッスンでした。

嬉しそうなお顔で、意気揚々とレッスン室に入って来ましたが、
玄関ですれ違った、他のレッスン生の事が、気になって仕方がなかったようです。

「今の人、誰?」「何ていう名前?」「何年生?」
「僕の次は誰?」「明日は誰が来るの?」

ルイ君は、矢継ぎ早に質問をするのですが、
私は「レッスンが終わったら教えてあげるね~」と、聞き流しました。

可愛いので、つい、ルイ君の質問に答えてあげたくなるのですが、
レッスン中は、主導権を渡さないようにしなければ!と思います。

 

さて、ピアノの前に座らせて、宿題を弾かせてみましたら、
3回目のレッスンの時よりも、指の形が整ってきたようです。

それでも、変な処に力が入ってしまうのでしょう、
どうしても、指が反り返ってしまいます。

私は「ルイ君、先生が弾くので、先生の手を見てね。」と言って、
何度も、お手本を弾きました。

5回位、お手本を弾いた後で、
「次はルイ君が弾く番ね。
まず、先生が弾くから、次はルイ君が弾くんだよ。
何度も、順番、順番に弾こうね。」と伝えました。

何度も繰り返し、時には私がルイ君に手を添えて、正しい形を覚えさせました。

「お化けの手みたいにフワッと弾いてね。」とか
「赤ちゃんに触るみたいに優しくね。」等、

力を抜くイメージが湧くような言葉かけも、沢山するようにしました。

 

ルイ君は、かなり集中しましたので、正しい形を意識して弾けるようになりました。

後は、お家での練習で、脱力を定着させてくれるといいのだけど。。。

「ルイ君、お家でも、フワ~ッと弾けるように、優しい気持ちで弾いてね。」と言うと

ルイ君は元気よく右手を挙げて「はいっ」と言ってくれました。

果たして?    乞うご期待でございます

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初心者の教則本~プレ・インベンション

2017-07-29 | 初心者のピアノ上達への近道

バイエルも後半に近づいてくると、【プレ・インベンション】と云う曲集の中から
1曲選んで、弾かせたくなります。

この曲集は、短く可愛らしいバロックの小品が、沢山載っている曲集です。

最初は、ラモ-作曲のメヌエット・ハ長調を弾かせることが多いのですが、
お手本を弾いてあげると、大抵の子は、「この曲好き」と言ってくれます。

そして、「きれい」とか、「心が落ち着く」とか感想を述べてくれるので、
私も、バロック音楽の簡単な説明をします。

そして、練習が始まったら、バロックらしい弾き方を丁寧に教えます。

ノンレガートや、アーティキュレーションなど、教えることは沢山あります。

ラモ-のメヌエットが難なく弾けるようになったら、
次は、バッハ作曲のメヌエット・ト長調へと進みたくなるのですが、
そこは慎重にした方がよいように思います。

と云うのは、小さな子にとって、バロック音楽の左手は、
大人が思う以上に難しいのです。

ラモーのメヌエットを両手で弾かせてみて、かなり難しそうだな~と思った場合は、
無理をしない方がよいと思います。

指が成長したり、骨格がしっかりするのを待ってから、
改めてバロック音楽に取り組ませた方が、後々の為になると思うからです。

 

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1時間35分

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ショパンの恋人達と代表作品

2017-07-28 | 音楽&ピアノ

今朝、楽譜を整理していましたら、懐かしいプリントが出てきました。

独身の頃、生徒さんにお配りしていた “レッスンだより”です。

あの頃は、定期的に “レッスンだより”を書いて、生徒さんの親御さん達に向けて
クラシック音楽を解説したりしていました。

その一部を紹介したいと思います。

 

【ショパンの恋人達と代表作品】

コンスタンチア・グラドフスカ

ショパンと同じワルシャワ音楽院の学生。
ショパンが作曲した2曲のピアノ協奏曲は、彼女への想いがモチーフになっています。

デルフィーネ・ポトッカ伯爵夫人

パリ社交界の人気のまと。
【子犬のワルツ】は、彼女の為に作曲されました。

マリア・ヴォジンスカ

ヴォジンスカ伯爵の娘。 結婚まで考えたが、身分の違いを理由に反対された。
この時ショパンが作曲したのが【別れのワルツ・作品69-1】です。

ジョルジュ・サンド

「愛の妖精」等の作品で有名な、フランスの小説家。
男装の麗人で、パリ社交界の華でもあった。
彼女と一緒に旅行したマジョルカ島で、ショパンは次々と名曲を作りました。
前奏曲の中の【雨だれの曲】は、特に有名です。

 

今日は、久しぶりにショパンが弾きたくなりました。
今から練習しようと思います

 

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1時間25分

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96歳のピアニスト・室井摩耶子さん

2017-07-27 | 音楽&ピアノ

6月以降、倦怠感を感じる日々が続き、メリハリの無い毎日を送っています。

レッスンの時間だけは、なんとか元気が出るのですが、
その他の時間は、ついダラダラとしてしまいます。

ピアノの練習も、毎日するように心掛けてはいるのですが、
1時間も、体力と集中力が続かず。。。

小学生並みの練習しか出来ないなんて、ピアノが専門なのに、情けないな~
と思いながら、倦怠感だけはどうしようもありません。

 

そんな折り、テレビで96歳のピアニスト・室井摩耶子さんを拝見しました。

昨日の夜、NHKのBSでやっていた【今夜はとことん!ピアノと日本人】に
ご出演なさっていたのです。

ちょうどチャンネルを変えた時に、室井摩耶子さんを紹介していたのですが、
何と96歳で、今でも現役なのだそうです。

そして、毎日、3時間の練習を欠かさないとのこと。

ビックリして、敬服しました

室井さんに比べたら、まだまだ若い私が、怠けている場合ではありません。

少しずつ、以前のペースに戻していかなければ、と思います。 

 

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1時間

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