4月8日に、以下の記事を書きました。
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療育の第一人者・河島淳子先生の特集がTBS「報道特集」で放映されます
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20250408
その時間は、あいにくレッスン中でしたが、
その後、見のがし配信でゆっくり見ることが出来ました。
今回、河島先生の生き様にとても感動し、
考えさせられましたので、ここに記しておこうと思います。
河島先生のプロフィール
1966年、岡山大学医学部を御卒業後、小児科医として勤務されていました。
1971年、第3子・高浩さんを御出産。
その高浩さんが、重度の自閉症児だったのです。
河島先生は医師の仕事を辞め、
高浩さんの療育に専念されることを決断されました。
1994年、自閉症児のための療育施設【トモニ療育センター】を開設。
教え子には、画家として有名な石村嘉成さん他多数。
医師の仕事を辞めた後、
河島先生は、高浩さんの療育に専念される日々を送られるのですが、
その時に、とても大事な事に気が付かれました。
それは、「数」の概念を教え込む、ということです。
暴れたりせずに、ちゃんと座っていられること、
そのような事が出来るようになったら、数の概念を徹底して教えます。
数の概念が分かると、お金の計算が出来る。
すると、1人で買い物が出来るようになる。
数字の意味を理解すると、時計が読める。
すると、予定を立てることが出来るようになるのです。
そして、数の概念を教える為に、
河島先生は、「百並べ」などの教材を作ります。
何度も数字を並べることにより、自然と数字の意味が学べます。
また河島先生は、よく高浩さんを山登りに連れて行かれたそうです。
自然の中での自由な時間は、高浩さんにとって掛け替えの無いものになり、
山登りは薬以上の安定剤になった、と河島先生は述べていらっしゃいます。
このように、御家庭で丁寧に療育された高浩さんは今、
洋裁師になり、丁寧な仕立てが評判を得ているとのこと。
そして河島先生のお洋服は、全て高浩さんが縫っているのだそうです。
本当に素晴らしいことだと思います。
以下、河島先生が番組の中で述べられた言葉、
そして先生の許で、療育を受けているお母様が語られた言葉を記します。
インタビューで、療育についての思いを聞かれた際の河島先生の言葉
(子ども達には)障がいがあっても、
学びたい、伸びていきたい、という気持が必ずある。
それを信じて諦めない限り、希望がある。
私が厳しくて親は泣く場合もありますけど、
厳しく迫らないと母親の気持ちに響かない。
(その時は悪く思われても)
10年か20年経った時に、感謝されれば良いと思っている。
そう思って厳しい指導をやっています。
教え子の画家・石村嘉成さんの講演会後の河島先生へのインタビュー
今、自閉症の子どもを持って、闇の中に居るような人達に接していますが、
(石村嘉成さんの存在は)本当に大きな希望になるし、
例え、そのような才能が無い人であっても
人間らしく、人を幸せにする、そういう願いを持ちながら生きていくことが出来る。
そこへ、応援する人が出てきて、
応援している人達こそが励まされて、本当に社会が良くなっていく。
(石村さんの活躍は)ひとつの原点を見るような気持です。
今現在、トモニ療育センターに親子で通っているお母様の言葉
河島先生はいつも
「この子達は、きちんと療育すると、国の宝になる。
決められた仕事はきっちりやる。
人の悪口は言わない。
素晴らしい人材になる。」
と言われます。
(この子が)社会の中で生きていけるように、
頑張って育てていきたいと思います。
このように、素晴らしい河島淳子先生ですが、
今年2月に、83歳でお亡くなりになられました。
講演会や勉強会があったら、
是非参加したいと思っていましたので、非常に残念です。
在りし日の河島淳子先生
心より御冥福をお祈り致します。
報道特集の見逃し配信。
あと5日(4月18日まで)です
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https://cu.tbs.co.jp/episode/20093_2086863_1000113294