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ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

【報道特集】~河島淳子先生の療育が素晴らしい!

2025-04-14 | 障がい児教育

4月8日に、以下の記事を書きました。

        ↓     ↓     ↓

療育の第一人者・河島淳子先生の特集がTBS「報道特集」で放映されます
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20250408

 

その時間は、あいにくレッスン中でしたが、
その後、見のがし配信でゆっくり見ることが出来ました。

今回、河島先生の生き様にとても感動し、
考えさせられましたので、ここに記しておこうと思います。

 

 

河島先生のプロフィール

1966年、岡山大学医学部を御卒業後、小児科医として勤務されていました。

1971年、第3子・高浩さんを御出産。

その高浩さんが、重度の自閉症児だったのです。

河島先生は医師の仕事を辞め、
高浩さんの療育に専念されることを決断されました。

1994年、自閉症児のための療育施設【トモニ療育センター】を開設。

教え子には、画家として有名な石村嘉成さん他多数。

 

 

医師の仕事を辞めた後、
河島先生は、高浩さんの療育に専念される日々を送られるのですが、

その時に、とても大事な事に気が付かれました。

それは、「数」の概念を教え込む、ということです。

暴れたりせずに、ちゃんと座っていられること、
そのような事が出来るようになったら、数の概念を徹底して教えます。

数の概念が分かると、お金の計算が出来る。
すると、1人で買い物が出来るようになる。

数字の意味を理解すると、時計が読める。
すると、予定を立てることが出来るようになるのです。

そして、数の概念を教える為に、
河島先生は、「百並べ」などの教材を作ります。

画像

何度も数字を並べることにより、自然と数字の意味が学べます。

 

 

また河島先生は、よく高浩さんを山登りに連れて行かれたそうです。

自然の中での自由な時間は、高浩さんにとって掛け替えの無いものになり、

山登りは薬以上の安定剤になった、と河島先生は述べていらっしゃいます。

 

このように、御家庭で丁寧に療育された高浩さんは今、
洋裁師になり、丁寧な仕立てが評判を得ているとのこと。

そして河島先生のお洋服は、全て高浩さんが縫っているのだそうです。

本当に素晴らしいことだと思います。

 

 

以下、河島先生が番組の中で述べられた言葉、
そして先生の許で、療育を受けているお母様が語られた言葉を記します。

 

インタビューで、療育についての思いを聞かれた際の河島先生の言葉

(子ども達には)障がいがあっても、
学びたい、伸びていきたい、という気持が必ずある。

それを信じて諦めない限り、希望がある。

私が厳しくて親は泣く場合もありますけど、
厳しく迫らないと母親の気持ちに響かない。

(その時は悪く思われても)
10年か20年経った時に、感謝されれば良いと思っている。

そう思って厳しい指導をやっています。

 

 

教え子の画家・石村嘉成さんの講演会後の河島先生へのインタビュー

今、自閉症の子どもを持って、闇の中に居るような人達に接していますが、

(石村嘉成さんの存在は)本当に大きな希望になるし、

例え、そのような才能が無い人であっても
人間らしく、人を幸せにする、そういう願いを持ちながら生きていくことが出来る。

そこへ、応援する人が出てきて、
応援している人達こそが励まされて、本当に社会が良くなっていく。

(石村さんの活躍は)ひとつの原点を見るような気持です。

 

 

今現在、トモニ療育センターに親子で通っているお母様の言葉

河島先生はいつも

「この子達は、きちんと療育すると、国の宝になる。
決められた仕事はきっちりやる。
人の悪口は言わない。
素晴らしい人材になる。」

と言われます。

(この子が)社会の中で生きていけるように、
頑張って育てていきたいと思います。

 

 

このように、素晴らしい河島淳子先生ですが、
今年2月に、83歳でお亡くなりになられました。

講演会や勉強会があったら、
是非参加したいと思っていましたので、非常に残念です。

 

在りし日の河島淳子先生

心より御冥福をお祈り致します。

 

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報道特集の見逃し配信。
あと5日(4月18日まで)です

     ↓     ↓     ↓

https://cu.tbs.co.jp/episode/20093_2086863_1000113294

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療育の第一人者・河島淳子先生の特集がTBSの「報道特集」で放映されます

2025-04-08 | 障がい児教育

自閉症の画家・石村嘉成さん。

 

【インド象の親子】

 

 

タンポポとテントウムシ

【タンポポとテントウムシ】

 

 

いたずら好きのうりぼう

【いたずら好きのうりぼう】

 

 

もう「自閉症の」という但し書きがいらない程
大活躍の石村さんですが、

小さい頃は、じっと座る事が出来ず、
それどころか泣き叫んだり暴れたり。。。と、かなり大変だったとのこと。

御両親は、御家庭でも熱心に療育をしてこられましたが、
その時の師が、小児科医・河島淳子先生です。

 

河島淳子先生は、
トモニ療育センター(愛媛県新居浜市)の開設者。

御自身の息子さんが自閉症だった為、
療育の重要性に気付かれたのだそうです。

その河島淳子先生の特集が、

 

療育に御興味のある方は是非、御覧ください

私はちょうどレッスン中になりますので、
【見逃し配信】で観ようと思います

 

 

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お母さんの好きな曲

2025-03-12 | 障がい児教育

2月の或る日、レイ君(大1・特性有り)から
「レッスンお願いします。」とLINEが来ました。

レイ君は保育科の大学生で、
去年の春から時々レッスンに来ています。

 

【レイ君の過去記事です】

大学進学に備えて、春休みだけの特別レッスン

https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20240401

 

純粋過ぎる18歳~春休みだけの特別レッスン

https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20240404

 

毎日が楽しくて、1日は1週間の価値があります

https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20240615

 

男子大学生とLINEを交換した理由

https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20240822

 

 

さて久しぶりに会ったレイ君は、とても元気そうでした。

去年の夏休みに頭痛が酷くなり、
それきりレッスンにも来なくなったので心配していたのです。

 

レイ君はピアノの椅子に座ると、
尾﨑豊の楽譜を広げて、

「この曲を弾いても良いですか?」と聞きました。

「えっ?レイ君、尾﨑豊が好きなの?」

尾﨑豊は1980年代に流行った伝説のアーティストです。

 

「はい。お母さんが好きなので。」

「あぁ、そうなのね。」

「お母さんに弾いて、と頼まれたんです。」

 

レイ君は、尾﨑豊の楽曲を2曲も練習してきたらしく、
おもむろに弾き始めました。

凄い速さです。

レイ君は、6ページにわたるその曲を一気に弾きました。

ただ、身体も肩も腕も指もガチガチに硬くなっています。

力任せに弾いている感じです。

 

レイ君は弾き終わると、満足そうなお顔で私を見ました。

「レイ君、随分頑張りましたね。
この曲は相当難しいのに、最後まで練習したのですね。」

「はい、ありがとうございます。」

「ピアノを始めて1年も経っていないのに、よく弾けるな~と感心しました。」

「ありがとうございます。」

「ただ、弾ける箇所は速く弾いて、
弾きにくい処は、途端にゆっくりになっているようです。」

「。。。。。」

「弾きにくい箇所をピックアップして、特訓しましょう。」

 

そうして弾きにくい箇所を反復練習させたのですが、
私はあることに気が付きました。

レイ君は、指使いが安定していなく、
1回目は4の指で弾くけど、2回目は3の指で弾いたりしているのです。

「レイ君、指使いを安定させる為に、指使いを書き込みましょう。」

私はそう言って、楽譜に指番号を書こうとしました。

 

「あっ、それは止めてください。
お母さんが大事にしている楽譜なので。」

「あっ、そうなのね、ごめんね。
この箇所の指使いは3にすると、次の音が弾きやすいので、“3” て覚えてね。」

「はい、分かりました。」

 

そんな感じで2曲レッスンしました。

本当は、脱力を徹底的に指導したかったのですが、
そうすると、せっかく練習してきた曲を、最後まで聴いてあげることができません。

お母さんのお気に入りの曲を2曲も練習して、
意気揚々とレッスンに来たのです。

レイ君は、きっと誰かに聴いてもらいたいのだと思ったからです。

なので今回は、音やリズムの間違い、
そしてテンポの矯正だけに留めました。

 

それにしてもレイ君のお母さんを思う気持ちには感動しました。

お母さんの好きなアーティストの曲を弾き、
お母さんの楽譜を大切に扱う

羨ましい感じさえしました。

 

さてレイ君は、明日もレッスンに来るようです。

明日は脱力を中心にレッスンしようかな?

そんなふうに考えています。

 

 

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映画【わたしのかあさん】の御案内

2025-01-24 | 障がい児教育

福祉作業所が経営するパン屋さん。

以下は、そこで見つけた映画のパンフレットです

 

 

映画【わたしのかあさん  天使の詩】

この映画は、

菊池澄子さんの絵本【わたしの母さん】を原作に

現在92歳の山田火砂子監督が、映画にしたものです。

 

 

【あらすじ】

障がい者特別支援施設の園長である山川高子はある日、
親友から母親・清子のことを本にしないかと声をかけられた。

今でこそ福祉に従事する高子だが、
かつては障がい者をうとみ憎んですらいた。
 
高子は聡明な子だったが、
両親は知的障がい者でありそれを恥じた時期があったからである。
 
親友の言葉に高子は小学三年生の頃を思い出す。
 
同級生に母親を見られたくなくて、
授業参観のお知らせを隠していた高子だったが、
それを見つけた清子は授業参観にやってきてしまう。
 
騒がしくおどけ、同級生から失笑を買ってしまう清子。
 
その後、両親が知的障がい者であることを知らされ、高子は動揺する。
 
そんな高子の心を癒したのは母清子の裏表のない、何より高子を愛する気持ちであった。
 
(以上、公式サイトよりお借りしました)
 
 
 
 
原作を書かれた菊地澄子さん(元養護学校教師)は
御自身の御両親が知的障害者。
 
そして、山田火砂子監督のお嬢さんは重度知的障害者で、
お嬢さんの担任の先生が、菊地澄子先生だったとのこと。
 
子どもから見た親の障がい。
 
そして、親御さんから見た子どもの障がい。
 
この映画は、それぞれを経験したお二人によって編み出された映画なのです。
 
 
 
 
 
【監督 山田火砂子さんのことば】

私の知的障がいの長女が通った大塚養護学校で
長年お世話になった菊地澄子先生の書かれた『わたしのかあさん』を映画化しました。

知的障がい者の両親の長女として高子は生まれました。

秀才だった高子が小学三年生になって
両親の障がいに気がつき荒れるところからドラマは始まります。

しかし、周りの人々の感化によって
「障がいを持っていたのが自分だったかもしれない」
と言う事に気がつき、だんだん心を取り戻していくのです。

優秀ならIT企業などで働けば金銭的には楽だったかもしれないのに、
後年、高子は福祉の道に進みます。

糸賀一雄先生、田村一二先生、池田太郎先生方の影響を受けましたが、
最も影響を与えたのは、無垢な心の母親です。

悪は善に負けるがテーマです。

母の悪口ばかり言っていた近所の人達も、だんだん仲良くなって、子供を預けるなど、母を信頼していきます。

周囲の人々の心を変えていく母の姿を見た高子は福祉の道に生きる決心をするのです。

障がいの両親役に、寺島しのぶ、渡辺いっけい、
友人の父親に船越英一郎、

先生役に東ちづる、
糸賀一雄先生役に宅麻伸、

そして成長した高子を常盤貴子、

その親友に安達祐実、

ほかたくさんの演技派の俳優さんが参加して豪華メンバーのすばらしい映画となりました。

福祉映画もここまで来たかと感動しています。

幸せとは何か、貧しくとも豊かな家庭とは、
泣き笑いのあるこの映画をぜひお楽しみください。

(以上、公式サイトよりお借りしました)

 

 

是非 観てみたいのですが、
ほとんどが自主上映になるようです。
 
動画の予告編と、上映スケジュールは、
以下の公式サイトをごらんください

 

 
【映画・わたしのかあさん~予告編】

 
 
 

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コメント (2)

【再掲】障がいがあっても、両手でピアノが弾けるんです

2024-11-15 | 障がい児教育

最初の記事(2016年5月12日)にも書きましたが、
私は独身の頃、ダウン症の女の子を教えていました。

     ↓     ↓     ↓
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20160512

 

マーちゃんという
いつもニコニコ機嫌よくしている可愛い女の子でした。

お母様は何時も
「マーちゃんがピアノを習えるなんて嬉しいです。
夢みたいです

と言って、嬉しそうにレッスンに通ってくださっていました。

 

ある日のことです。

毎週、時間通りにレッスンにやってくるマーちゃんが、
その日に限ってなかなかやって来ません。

30年近くも前のことですから携帯電話も普及しておらず、
連絡の取りようがない私は、
どうしたのかな~と思いながら待っていました。

 

15分位遅れて、
マーちゃんとお母様が、慌てて入ってきました。

「出るのが遅くなり、
慌てて運転していたら、ついスピードを出しすぎて、
捕まってしまいました。」

「お巡りさんに、いろいろ聞かれたのだけど、
ピアノに行くので急いでいるんです!
と言ったら、すんなり解放してくれました。
勿論、罰金は取られましたけど。」

と立て続けに言いつつ、
何故かお母様は、とても嬉しそうでした。

そしてマーちゃんに
「ピアノに行く、と言ったら、
お巡りさんが許してくれたよね。」

と、何度も何度も笑顔で語りかけたりしていました。

 

その時は、スピード違反で捕まったのに
何故嬉しそうなのかな?
照れ隠しなのかな?と思ったのですが、

しばらくして。。。

『可愛いマーちゃんが、ピアノを習っているのです。 
だから私は急いでいるんです!』

そんな気持ちを、
誰かに大声で言えたのが嬉しかったのかも?

~と思いました。

それ程、お母様は満面の笑顔だったのです。

 

 

自閉症やダウン症、
発達障害のお子様を育てていらっしゃる親御さんに、
私は大きな声で言いたいと思います。

障がいがあるからといって、
習いごとを諦めないでください。

お子さんが何かに興味を持った時に、

障がいがあるから無理!と思わないでください。

【障がいがあっても、両手でピアノが弾けるんです

 

      

以上、2021年3月20日の記事の再掲でした。

 

 

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