この週末は、某大学医学部の「ピアノの会」を聴いてきました。
前々から、レベルが高いよ~と聞いていたので、興味があったのです。
感想を一言で言うと、「素晴らしい」の一言に尽きるでしょう。
どの方の演奏も丁寧で、よく弾きこまれていました。
趣味でピアノを弾く人の演奏は、大抵、雰囲気に流されている感じを受けるのですが、
この度の演奏会では、そのような印象はありませんでした。
どの方の演奏も、むしろ、冷静で丁寧~と云う印象を受けました。
勿論、テクニック的には、惜しい部分もありましたが、
それを上回る感動がありました。
特に、私が上手だなぁ~と思ったのは、あるOBの方の演奏でした。
シューベルトの即興曲は、甘くて洒脱な素晴らしい演奏でしたし、
メフィストワルツは、構成がしっかりとしていて、それでいてドラマチックでした。
その方は、去年大学をご卒業されていらっしゃるので、
今はおそらく医師として働いていらっしゃると思います。
研修医としてお忙しい日々を送る中、あの演奏の質の高さは素晴らし過ぎます
ピアノは、どの様な先生に師事されているのかな~と興味がありましたが、
勿論、話しかけることは出来ませんでした。
1時間程演奏を聴いて、会場を出ました。
すると、廊下に、医学生のノートが展示してありました。
ノートそのものが、参考書みたいに素晴らしかったので、とても感動しました。
しかし、それ以上に驚いたのは、医学生の書いた、臓器のスケッチでした
綿密なデッサンに、水彩で色が付けてあったのですが、
思わず「綺麗」と言ってしまった程、美しかったのです。
医学部の学生さんは、音楽も美術も、一流なのだなぁ~と、改めて思ったのでした。