ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

不登校だったMちゃんが語ったこと・その3

2024-08-29 | 不登校

先週のある日、以前教えていたミカちゃんが遊びにきました。

ミカちゃんは大学3年生。

最後に会ったのは高校を卒業した頃だったので、
2年半振りの再会でした。

 

ミカちゃんは髪も染めて、流行りのメイクをし、
すっかり女子大生らしくなっていました。

4時間半もお喋りしたのですが、
話題は多岐に及び、至福の時を過ごすことが出来ました。

その時、ちょっと嬉しいことを言われたのです。

 

 

ミカちゃんは、小学6年生の時に不登校になり、
私はその事を、お母様から相談を受けていました。

幸いなことにミカちゃんは、毎週レッスンには来ていたのですが、
私はミカちゃんに不登校の事は何も言わないようにして いました。

触れてほしくないだろうな~と思ったからです。

 

ミカちゃんは、その頃の話を懐かしそうにしてくれました。

「私、ららみ先生のひとことで、学校に行き始めたな~と思い出したんです。」

「えっ?そうなの?」

「はい、お正月明けのレッスンの時、
ちょうど始業式の前日だったのですが、ららみ先生が

『ミカちゃん、明日は学校に行こうね。
明日は、みんなが新しい気持で学校に行くから、
久しぶりにミカちゃんが学校に来ても、きっとみんな何にも言わないと思うよ。
明日を逃したら、益々行きにくくなっちゃうからね。』

って言ったんです。」

 

「確かに、そんな事を言った覚えはあるわ。
何も知らない筈の私が言っても良いのかな?って随分悩んだ末に言ったから。」

「ららみ先生が言うように、勇気を出して新学期に学校に行ったら、
本当に誰も何も言わなかったんです。
だから、ららみ先生のひと言も良かったんですよ。」

「まあ、そうなのね。」

「それから中学生、高校生になって、学校に行きたくない時があったけど、
新学期の初日は、絶対に休みませんでした。
初日に休むと、ズルズルと行かない予感がしていたから。」

「そうだったんだ。
ミカちゃんに、そういうふうに言って貰えると私も嬉しいわ。
どうもありがとうね。」

 

 

私のひと言が、ミカちゃんの登校の切っ掛けになったのだとしたら、
それはとても嬉しいのだけど、

お母様の接し方も良かったのです。

以下の記事に、詳しく書いてありますので、よかったら御覧くださいね。

 

不登校だったMちゃんが語ったこと
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20171004

不登校だったMちゃんが語ったこと・その2
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20171005

 

 

今日は8月29日、もうすぐ新学期です。

憂鬱になっているお子さんは非常に多いと思います。

よほど辛い時は、決して無理はしないでほしいのですが、
ちょっとした切っ掛けで好転する場合もある、という例をお伝え致しました。

 

 

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大学生男子とLINEを交換した理由

2024-08-22 | 障がい児教育

残暑お見舞い申し上げます

暑い日が続いていますが、皆さまお元気にお過ごしでしょうか。

 

私は今月も帰省する予定にしていましたが、
あまりの暑さに身体がついていかず、今月はキャンセルしてしまいました。

そんな中、レッスンは普通に行っていました。

 

8月に入ってからは、
保育科の男子大学生・レイ君のレッスンも行っています。

以下は、レイ君の過去記事です。

 

大学進学に備えて、春休みだけの特別レッスン
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20240401

純粋過ぎる18歳~春休みだけの特別レッスン
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20240404

毎日が楽しくて、1日は1週間の価値がありますhttps://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20240615

 

 

春休みに、ピアノを触った事の無いレイ君に、

ピアノを弾くときの姿勢、脱力、
そして音符の読み方を、1ヶ月だけ指導しました。

その1ヶ月の間に、
飲み込みの早いレイ君は、脱力しながら両手で弾けるようになっていたのです。

それから4ヶ月、レイ君は果たして。。。

 

 

久しぶりに会ったレイ君は、満面の笑顔でした。

相変わらずキラキラした瞳が印象的で、
大学生になっても純粋な印象は失われていないようです。

 

まず、大学の授業で習ったという簡単な曲を弾いてもらったのですが、

腕や指だけでなく、全身がガチガチに力が入っていて気の毒な程でした。

レイ君は1曲弾き終わると溜息をつきました。

 

「1曲弾くと疲れるでしょう?」

「はい、腕や指が痛くなります。」

「春休みに脱力を習得したと思ったのだけど。。。」

「ああ、すっかり忘れてしまいました。」

「そうなのね。
じゃあ、急がば回れなので、
今日は宿題を進めるよりも、もう1度脱力のレッスンをしましょうね。」

「はい、お願いします。」

 

レイ君は とても素直なので、
私の言う事をよく聞いて、真面目にレッスンに取り組んでくれています。

9月にもレッスンをする予定なので、
大学の授業が始まるまでに、力みの無い弾き方をマスターしてほしいと願っています。

 

ところでレイ君のレッスンに関して、
私に連絡をしてくださるのは、いつもお母様なのです。

レッスンの後にも、必ず玄関に入って来られて
「どうでしたか?」とお尋ねになります。

教育熱心なのは分かりますが、レイ君は大学生。

私との連絡は本人がするべきでしょう。

 

なので、私はレイ君とLINEを交換しました。

LINEは、御両親としかやったことが無いと言うレイ君。

まだ数回しかやり取りをしていませんが、
これを機に、コミュニケーション能力も成長してほしいなぁ~と願っています。

 

 

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【全国ボッチャ選抜甲子園】と【国際障がいスカウトキャンプ大会】

2024-08-11 | 障がい児教育

秋篠宮妃紀子さまは10日、都内で開かれた
【第9回全国ボッチャ選抜甲子園決勝大会】の1回戦を観戦されました。

全国の特別支援学校などから16チームが参加。

紀子さまは観客席から拍手を送り、

産経ボッチャ

 

試合後には選手に歩み寄って
「日頃どういう練習をされていますか」等と尋ねられていたそうです。

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一般社会法人日本ボッチャ協会ホームページ
https://boccia-koshien.com/

 

 

そして秋篠宮家の次女佳子さまは、
同じく10日に、福島県猪苗代町で開かれた

【第13回日本アグーナリー(国際障がいスカウトキャンプ大会)】の会場を訪れ、

「国や地域、言語、障害など、
自分とは異なる背景や状況に対する理解が深まっていくことを願っています。」

と挨拶の御言葉を宣べられました。

Princess Kako attended the 14th Nippon Agoonoree international disabilities scout camp event

 

石沢百香(ももか)さん(県立聴覚支援学校中学部2年)は

佳子さまと手話で
「こんにちは」「写真を撮らせてくれてありがとう」と交流したと言い、
「優しい人柄で、手話も上手だった」と話していました。

佳子さまが白杖(はくじょう)を手に座っていた男子児童に近寄り、
自ら握手する姿もあったとのことです。

日本アグーナリー ホームページ
https://www.scout.or.jp/member/agoonoree

 

 

あまり報道されないのが残念なのですが、
秋篠宮家の皆さまは、障害者関係の御公務を沢山なさっていらっしゃいます。

マスコミが、もっと沢山報道してくださったら、
多くの方が、障害者に対して興味と関心を持つのに。。。

と残念でなりません。

 

 

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東田直樹さん~僕の多動の理由

2024-08-02 | 自閉症の作家・東田直樹さん

自閉症の作家・東田直樹さん

8月1日発表のブログを御紹介致します。

 

☆~~~~~~~~~~

 

じっとしていることが苦手

 

僕は、じっとしていることが苦手です。

「落ち着きがない」とよく言われますが、僕にとっては

「じっとしている」=「落ち着いている」状態ではありません。

 

動いていると「落ち着いて」と指示されて、おとなしく椅子に座るよう注意されます。

みんなにとっては、じっとしている時が、心身ともに安らげる状態なのでしょうか。

でも、僕にとっては、動いている状態のほうが安心できるのです。

それはなぜでしょう。

 

 

 

車に乗っているときは、おとなしい

 

自閉症者で、車に乗っている時には、大人しいという人がいるのではないでしょうか。

僕もそうです。

それは景色が次から次に移り変わるからです。

いつもは、自分で歩いたり、走ったりしなければ、景色は変わりませんが、車に乗っているときには、自分で動く必要がありません。

 

みんな自分の体は自分のものだと思っているでしょう。

目も耳も口も、手足だって、いつでもコントロールしているのは自分。だけど、そうではない人もいるのです。

 

 

 

動いているものを見たい僕の目

 

動いている景色が心地いいのは、体ではなく、僕の目だと思うのです。

僕の目は、いつでも動いている景色を見ていたいのです。

 

たまに「たくさん動いたから、すっきりしたでしょ」と言われることがあります。

でも、そういう感覚とは、少し違うような気がします。

動きたくて、動いているというより、動きをとめられないという感じに近いと思うのです。

だから、動いたからといって、すっきりはしません。

動いているほうが普通なので、どれだけ動いても、じっとしているのは大変です。

 

 

 

繰り返し見たことのある番組

 

関心があって、繰り返し見たことのある番組などを見ているときには、じっと座っていられます。

テレビや動画など画像が流れていればいいわけではなく、僕が知っている「絵」だからです。

気になる場面は、巻き戻して何度も見ることがあります。

 

僕の目は、次々とその「絵」を追うのです。

ストーリーもわかっていると安心です。

 

周りの人は、たいして面白くもなさそうな場面を、どうして僕が何度も見るのだろうと思ったでしょう。

その絵を気に入ったのは、僕の目だからです。

そこに描かれた色彩や形、絵のバランスなどが見ていて心地いいのです。

 

今の僕が考える多動の理由は、そんな感じです。

 

☆~~~~~~~~~~

 

多動の理由を、自閉症の方御自身が説明する文章は、非常に貴重だと思います。

非常によく理解出来ました。

 

 

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