ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

記憶にしかとどめておけないものだから

2017-08-18 | 自閉症の作家・東田直樹さん

【花火】

花火は、とても綺麗です。

前に見た記憶は、

去年のようでもあるし、

ずっと過去のことのようにも

感じます。

花火は、一瞬の芸術です。

どうして記憶にしか

とどめておけないものを、

昔の人は伝承したのでしょう。

他のものでは、代用できないものが

あります。

違う時代に生きても、

同じものを見られることは

幸せです。


~~~~~

これは、自閉症の作家  東田直樹さんが、
8月15日のご自身のブログに発表されたエッセイです。

確かに、昔の人にとって、
花火の美しさは、記憶にしかとどめておけないものでした。

改めて考えてみますと、記憶にしかとどめておけないものは、沢山あります。

私の場合は、日々の練習の音、鍵盤の感触、生徒さん達とのたわいの無いお喋り、
そして、毎日いただく料理の味や香り。。。

日々の中で、流されてしまうこれらの記憶は、だからこそ愛おしいものです。

私の記憶にある幼い時の花火も、記憶そのものが愛おしく、
掛け替えの無い思い出になっています。

きっと、何気ない今日の日さえ、
何年か経ったら、大切な思い出のひとつになっているのでしょう。

戻りたいと思っても、戻れない時の流れ。。。

前を向いて生きて行かなければならない私達は、
時折、そんな大切な記憶を思い出し、深呼吸してみるのです。

夏の夜の、儚くも華やかな花火に思いを馳せて、
そんなことを考えた晩夏の午後です。

 

--------------------

2時間

コメント    この記事についてブログを書く
« ミスタッチを無くす為の練習... | トップ | やっぱり私は反対だなぁ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

自閉症の作家・東田直樹さん」カテゴリの最新記事