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そらち旅日記 Vol.2

北海道空知総合振興局の職員が集めた旬の情報を、そらちの風に乗せてお届けします。

焼きそば症候群 「(有)角屋」 ~ 空知の元気企業 2

2011年04月11日 | 日記
時々、無性にB級なものが食べたくなることってありませんか?
フツーの餃子とか、焼きそば(それもソース焼きそば)とか、カップ麺とか。
美唄市は「美唄焼き鳥」をはじめとするB級グルメのまちとしても有名です。
そんな中で「角屋のやきそば」は、平成21年6月にTVの「秘密のケンミンSHOW」で
「美唄市民のソウルフード」として紹介されたのをきっかけに、一躍全国的に有名になりました。

もともと美唄は炭鉱のまち、この袋入り焼きそばは、炭鉱で働く人たちが汚れた手でも手軽に
食べられるようにと工夫されたものですが、のちに学生、市民へと一般的になり広がっていきました。
それが「美唄市に住む北海道民は、焼きそばを袋から直接食べる」と放送された所以(ゆえん)です。

この焼きそば、昭和45年に「おやつ感覚で食べるソース焼きそば」として販売されて以来、
着実に市民に浸透していきました。途中、スナック麺やファーストフードに押されて
製造中止の憂き目にもあいましたが、その味を懐かしむ市民の声に後押しされて、
平成18年から復刻版として蘇りました。




価格は今でも105円、高校生がおやつ代わりに袋から直接食べていたというのもわかりますね。
その気分で袋のまま立ち食いやってみました。うん何かカッコいいかも。
あとで美唄出身の友達に聞いたら、「私はそんなことしなかったよ」とあっさり言われちゃいましたけど。

もちろん、ちゃんと温めてお皿に盛ってもより美味しい。
パッケージの解説には「フライパンでいためて」とありますが、電子レンジでも充分です。




この「焼きそば」、定番の味に加えて昨年から新味が登場しました。
まずスパイシーな「カレー味」とあっさりした「塩味」が発売され、
その後ほのかなゴマ油とコチュジャンの風味が絶妙な「ビビンバ味」が加わりました。
どれにしようか迷ってしまいますね。




ところで、焼きそばの禁断症状って、キャベツやら豚こまなどの具が欲しい訳ではないんですね。
「ソースのよくしみたあのメンが食べたいっ!」のです。
そんな時にはピッタリ。具の入っていないメンのみで、紅ショウガが別についています。
価格も手頃でそのまま食べられますから、急に食べたくなった時には是非。
札幌では、大丸デパートの食料品売り場でも扱っていますが、
ある日のショウケースはこんな状態、禁断症状の人って意外と多いんですね。




さて、製造元の「角屋」さんは、昭和31年に高橋製麺工場として創業、
以来食堂や宅配弁当サービス部門などにも事業を拡大してきました。
その後、「焼きそば」がTV効果で全国区になり、一夜にして注文が殺到。
それまで1日800食を製造していたところが、突然何と1万食に。
これまで手作りで焼きそばを製造していた角屋さん、
それでも「地域の人と一緒に作るのが重要」と考えていたためオートメーション化はしませんでした。
二代目の高橋幹夫社長は「会社は従業員とともに発展してきた」とおっしゃっています。
「人」を大切にする企業理念がうかがえます。

「角屋」さんは、新しい取り組みにも積極的です。
焼きそばに使っているソースで味付けした「かりんとう」を東京の菓子メーカーと共同開発。




高橋社長は、「美唄こめこ研究会」の会長でもあります。
米どころ美唄産の米粉を活用した地域おこしのため、様々な新しい商品の開発にも取り組んでいます。
最近では、米粉やおからを使った「溶けにくいソフトクリーム」を「アンテナショップPiPa(ピパ)」で
販売しています。米粉特有のモッチリした食感がユニークです。
現在は、食べた人からアンケートをいただき、これからの展開について検討中。
詳しい成分分析はこれからのようですが、カロリーは普通のソフトクリームの半分くらいとのこと。
ヘルシー指向の方、ダイエットが気になる方には嬉しい限りです。




「角屋のやきそば」は、市内の「Aコープ」「アンテナショップPiPa(ピパ)」
札幌の「大丸デパート」などで扱っています。


(有)角屋
美唄市西2条北1丁目2-3
TEL 0126-62-7321

アンテナショップ PiPa(ピパ)
美唄市進徳町1区
TEL 0126-62-4343
10:00~18:00
http://www.pipaoi.jp/antennashop/

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