そらち旅日記 Vol.2

北海道空知総合振興局の職員が集めた旬の情報を、そらちの風に乗せてお届けします。

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おいしい新米で新酒できました!! ~ 長沼町「どぶろく特区」

2011年10月31日 | 日記
「どぶろく」という名前はよく知られていると思いますが、実際に飲んでみたことがありますか?
米と水と米麹で醸造される白く濁った素朴なお酒、昔は家庭などでもよく作られていたそうですが、
現在は酒税法の規定が適用される酒類に分類されています。
ですから「どぶろく」を製造するためには酒税法上の免許が必要、そのための要件の一つとして、
ある程度の年間製造量(6キロリットル)を確保しなければなりません。
でも2002年からは「構造改革特区」の一環として「どぶろく特区」が認められるようになり、
自らのレストランや民宿等で消費される場合に限っては、
地域振興という観点からこの酒税法上の規制が緩和されることになりました。

グリーンツーリズムが盛んで、ファームイン(農家民宿)も数多くある長沼町、
2005年に北海道で初めて「どぶろく特区」の認定を受けました。
現在では5戸の農家民宿がそれぞれに個性ある「どぶろく」を製造して提供、販売しています。

この「どぶろく特区」制度では、原料には自分のところで穫れた
お米を使うということも条件になっています。
今年の空知管内のお米はとても良い出来映え、長沼町も例外ではありません。
そのお米で醸(かも)した「どぶろく」です、絶対おいしいに決まっています。




そんな中、地元のおいしい農産物などを味わってもらおうと開催された
「新米・新酒・新そば」祭り(10月25日)で、今年の「どぶろく」の新酒が披露されました。
5種類の「どぶろく」に、マオイワイナリーの新物ワインも登場。




こちらは、駒谷農場の「まい姫」、名前どおりの優しい味わいと香りです。
原材料は「ほしのゆめ」、できたお酒をいったんミキサーで滑らかにしてあるので
とても飲みやくなっています。自家販売のほか、道の駅「マオイの丘公園」でも扱っていますよ。




松村農場の「松っちゃんのどぶろく」。
火入れをしない生タイプにこだわっています。
原材料「おぼろづき」の米粒を残したワイルドな造りで、
生タイプ特有のフレッシュな発泡感があり、辛口のお酒に仕上がっています。
自家販売と自社直売所でのみ販売しています。




木村農場の「輝陵」。こちらも生タイプ。原材料のお米は「ほしのゆめ」、
「ななつぼし」、「おぼろづき」で、それぞれに酵母も変えて作り分けています。
こちらは「ななつぼし」。米の粒々もしっかり残っていますが、これも爽やかな辛口。
生タイプの保存法や取り扱いをしっかり説明するために自家販売のみです。




阪農場の「一魂」。普段は火入れをしたものを販売していますが、今日提供されたのは生タイプ。
ほのかな酸味と甘みのバランス、香りも活きています。




阪農場では販売ブースも設置していて、原料や麹で味わいの異なる五種類が勢揃い。
酒造好適米「彗星」を原料にした「一魂プレミアム」は、すっきりした味わいと喉ごしで評判。
端っこには「どぶろくプリン」もありました。これらの商品は自家販売のほか、
道の駅「マオイの丘公園」や「ながぬま温泉」でも。




高田耕司さんの「耕心」。原材料は「おぼろづき」、辛口と甘口がありましたが、
どちらも自然な甘みで飲みやすい仕上がり。
こちらは自家販売のほか、ジンギスカンで有名な「レストランかねひろ」でも販売しています。




当日は、香り高い「新そば」を「馬追手打ちそばの会」が担当、
お料理についてはJAや商工会の女性部の方々が腕をふるうという手作り感覚の集い。
新米ゆめぴりかのおにぎりを始め、煮しめ、しのだ巻き、大豆の五目煮などの煮物、
うの花コロッケ、鶏肉のさっぱり煮、浜中産さんまの蒲焼き、ソーセージ、
ポテトや玉葱のサラダ、漬物やピクルスなどといった盛りだくさんのメニュー。
ここでそのお料理をちょっとだけ紹介しましょう。
しみじみとおいしいおかあさんの「煮しめ」。




「どぶろく」にはやっぱり「お漬物」。
町内の女性グループの皆さんが製造・販売しているもので、
色合いが美しくもちろん味もとびっきり。




この色鮮やかな「南瓜ようかん」は、滑らかなスイートポテトのような食感ですが、
ほのかな甘さでお酒にも良く合っていました。




集まったたくさんの町民の皆さんも、秋の恵みを堪能していましたよ。




だんだん寒くなってきましたね。
ストーブのそばで、素朴ですが味わい深い「どぶろく」の杯を傾けてみてはいかがでしょうか。
飲み比べも楽しいですよ。


農事組合法人 駒谷農場
長沼町東6線南11番地
TEL 0123-84-2836
http://www.komatani.jp/

(有)松村農場
長沼町東7線南5番地
TEL 0123-88-0388

(有)木村農場
長沼町東8線北1番地
TEL 0123-88-4328

(有)阪農場
長沼町西2線北12番地
TEL 0123-89-2026
http://sakafarm.com/

高田耕司
長沼町東6線南6番地
TEL 0123-88-2213

酒蔵併設のおそば屋さん ~ 栗山町「錦水庵」

2011年10月28日 | 空知のそば
栗山の小林酒造については、2月10日4月14日のブログでもお伝えしていますが、
今回は、その敷地内にある手打ちそばの店「錦水庵」をご紹介しましょう。





建物は昭和元年に建築された民家を改造したもの、
店内にはJAZZが流れ、ちょっとしたしつらえもとてもおしゃれです。
まだお昼には少し早いですが、店内はほぼ満席。




今はまさに新そばのシーズン、錦水庵さんでも道内産の新そばを提供しているようですよ。
おそばには2種類、白目の細い「せいろ」と黒目の太い「田舎」があって、
せいろは滝川産、田舎は深川産のそば粉をお酒の仕込み水で打っているとのことです。

今日は、おそばのほかにもいろいろ楽しめる1500円のコースと、
季節限定メニューの中から「きつねたぬきそば(750円)」をいただくことにしました。
コースの一品目は、そば雑炊となっていますが残念ながら本日は品切れ、
代わりにそば焼き味噌が登場しました。しゃもじの上でこんがりと焼き上がった味噌、
中には香ばしく揚げたそばの実が入っています。
くいっと一杯やりたいところですが、車で来たので我慢我慢。




お次は、そばがき入りのとりごぼうです。
しっとり滑らかなそばがきに、からりと揚がったゴボウの天ぷらと柔らかい鶏肉が添えられ、
まろやかなつゆが張ってあります。
そばがきの口当たりと暖かなつゆでほっとする一品です。




冷たいおそばは、せいろか田舎を選ぶことが出来ますが、
どちらかと言えば更級系が好きな私はせいろに。
冷たくしっかりしまったおそば、ほどよい辛さのつゆ、いいですね~。




最後は甘味、これは栗のアイスクリームでした。
秋を感じさせるメニューで嬉しい~~~




もう一品は、季節限定の「きつねたぬきそば」、
お揚げと天かすが一度に楽しめる、
ありそうでなさそうな欲張りなメニュー。
暖かいおそばは「田舎」を使うのが基本、
ジューシーなお揚げが美味しいですよ。




食べている間にも次々とお客さんがやって来ます。
入れずに諦めて帰っていく人、予約を入れて一端お店を出る人もいます。
酒蔵のついでなどではなく、おそばを食べに来るだけでも十分価値のあるお店ですから、
この人気もうなずけますよね。

おお、最後にこんなのを見つけました。
次回は是非チャレンジしてみましょう。




栗山町錦3丁目93番地
TEL 0123-73-7171
11:00~16:00
火曜定休
http://www.kitanonishiki.com/kinsuian/index.html


「ゆにガーデン」の秋

2011年10月27日 | 日記
由仁町にある英国風庭園の「ゆにガーデン」
四季折々いつも魅力的な表情で私たちを迎えてくれます。
前に春のガーデンの様子をご紹介しましたが、今は庭園も回りの山々もすっかり秋模様。 




壁の「ツタ」が、鮮やかに紅葉しています。




一面の「ツタ」に覆われたコテージ。青空とのコントラストが美しい。




こちらは見違えるほどシックに色を変えた「秋アジサイ」。




「秋明菊」は自分が秋の主役とばかりに咲き乱れていますよ。






実りの秋、「山ブドウ」が甘く熟しています。こっそりと口にしてみました。




これは「エゾノコリンゴ」。
小指の先ほどの小さな堅い実ですが、樹皮は染料になるそうです。




こちらのきれいな赤い実は、鳥たちのごちそう?




そうそう、センターハウスの玄関ではハロウィンのカボチャがお出迎えしてくれていました。
おもちゃカボチャのかわいらしい「ジャック・オ・ランタン」です。
古代ケルト民族の祝事に由来するといわれるハロウィンですが、
今ではもうすっかり子供たちのお祭り、日本の私たちの生活にも定着したようですね。
ハロウィンは10月31日、センターハウス内の「フレグランスショップ」には、
ハロウィングッズがたくさん揃っていますよ。楽しく仮装して「Trick or treat!」




また、この10月31日までは、「ゆにガーデン10周年記念感謝Week」実施中、
特に28日から30日までの3日間は週末イベント「なんまら うまいっしょ祭り!」が開催されます。
お餅つきや大抽選会、レストラン「チャイブ」のランチバイキングにスペシャルメニューが登場する
「グレードアップバイキング」なども行われるとのことです。
収穫の秋、味覚の秋、この週末は「ゆにガーデン」にどうぞ。


ゆにガーデン
由仁町伏見134-2
TEL 0123-82-2001
http://www.yuni-garden.co.jp/index.html

こだわりの羊をまるごと堪能 ~ TRATTORIA La Pecora(ラ・ペコラ)

2011年10月26日 | 空知の食
前回もご紹介したように、滝川市と羊には深いつながりがあります。
その滝川の丸加高原の自然の中で、きれいな水と空気にこだわりながら
サフォーク種など約300頭の羊を飼育している「にいやまふぁーむ」
ここでストレスなく育てられたラム(生後1年未満の仔羊)の肉はクセがなくて柔らか、
各界から高い評価を得ています。

この「にいやまふぁーむ」の羊を使った様々なお料理を提供しているのが、
同じく滝川市にあるイタリアンレストラン「La Pecora(ラ・ペコラ)」
パスタやピッツアがお美味しいイタリアンですが、ここは羊料理の専門店でもあります。
世界の羊料理を研究したという河内シェフが腕をふるいます。
イタリアンと羊料理のコラボ、豊富なメニューが自慢で、コース料理も充実していますよ。




ところで、店名の「La Pecora(ラ・ペコラ)」とは「一匹の羊」という意味、
その名の通り羊をまるごと買い上げてお料理してもらう
「地場産 羊フルコース」というのもあります。
今回はこのうち羊2分の1頭分を買い上げる「ハーフプラン」を利用させてもらいました。
お店によるとこのプランは12~20名くらいでの利用が適当とのことでしたが、
羊がやや大きめだったせいもあるのでしょうか、
総勢23名で充分にあまるくらいのボリュームでした。




このプランだとお料理は8品(うち5品が羊料理)。
この日のメニュー、まずはトリッパ(羊の胃袋)のトマト煮込みと
レバーペーストが、カリッと焼かれたパンに乗った「ブルスケッタ」。
トリッパは歯ごたえ良く、レバーペーストはとってもクリーミー。
まずは白ワインで乾杯!




次は洋風お刺身、ラム肉の「カルパッチョ」。
新鮮なプリーツレタスの上に生のラム肉の薄切りがたっぷり。
柔らかくて臭みも全くなし、パルメザンチーズの塩気とコクが
全体の味を引き締めていて美味。




こちらは蒸し焼きにした「首」、「すね」、「前すね」といった部位を
ドミグラスソースで軽く煮込んでいるのでしょうか、とても柔らかく仕上がっています。
ゼラチン質もたっぷりで濃厚な味わい。
お肉の下に敷いてあるのは珍しいスペルト小麦のリゾット、
原種の麦の豊かな風味とプチプチした食感、ドミグラスソースと合わせて食べると絶品です。
「羊」を堪能!という感じの一皿で、すでにけっこう満足。




やっぱりこのお料理には赤ワインがほしいところ。
ここにはワインセラーもあってワインの品揃えが豊富ですが、
空知産のワインもたくさん置いていますよ。
こちらは山崎ワイナリーの「ピノ・ノワール 2008」。
しっかりしたボディで羊料理とのマリアージュは抜群♪




お肉のローストは、部位による味の違いを楽しめるようにと、まずは「スペアリブ」が登場。
塩コショーだけだとお肉の美味しさがストレートに味わえますね。
骨付きで旨味がたっぷり、レモンをギュッと絞っていただきます。もう相当満足。




続いては「ロース(もも肉)」。まず焼き上がりの丸ごとを見せていただいて…。




それからスライスしたものがサーブされます。
「スペアリブ」よりずっとあっさりしていてこれがまた美味しい、
とっても柔らかくてジューシー。添えてある野菜は全て自家製、
シシトウ、フェジョン(ブラジル黒豆)とズッキーニ。う~ん完全に満足。 




でもパスタは別腹。滝川産の「ハルユタカ」を使った生パスタのタリアテッレ。
モチモチした食感のパスタにクリーミーなソースが良くからんだ優しい味。
すっかりお腹に治まってしまいました。




最後は「自家菜園のサラダ」と、デザートの「ラムレーズンアイス」で終了。
こだわりの羊を丸ごと堪能、本当に皆さん大満足でした。
中には感激のあまりワインが進みすぎちゃった人もいたようで…。

お値段の方ですが、この「ハーフプラン」は8万円、
23人で割りますから1人当たり約3500円。
お店のオススメ人数20人で割ったとしても4000円、
飲み物は別ですが、これだけのお料理がこの価格でいただけるというのは、
かなりリーズナブルですよね。人数が確保できるのであれば、
是非この「地場産 羊フルコース」を利用してみてはいかがでしょうか。

「地場産 羊フルコース」には、このほかにも羊4分の1頭を買い上げる
「クォータープラン」(5万円)が、料理7品(うち4品が羊料理)で8~10名くらい用。
羊1頭丸ごとお買い上げの「オールプラン」(14万円)は、
お料理9品(うち6品が羊料理)で22~30名くらいでの利用となっていますが、
特に「オールプラン」はもっともっと人数が多くても大丈夫なようです。
また季節によって羊の大きさも変わるそうなので、
そのへんのところは予約(10日前まで)の際に、
人数やコースの内容も含めてお店の方に相談してみてくださいね。


TRATTORIA La Pecora(ラ・ペコラ)
滝川市本町1丁目4番11号
フリーコール(無料通話)0800-900-7009
TEL 0125-24-7856
11:30~14:30/17:30~22:00
火曜定休
http://www10.plala.or.jp/pecora/

にいやまふぁーむ
滝川市江部乙町821番地15
TEL 0125-75-2397
http://niiyamafarm.com/

白鵬関の夢 ~ 羊とお米とモンゴルと…

2011年10月25日 | 日記
今年の大相撲秋場所で20回目の優勝という素晴らしい記録を達成した横綱の白鵬関、
昨年から滝川市の観光大使を務めています。
滝川市といえばあの松尾ジンギスカン発祥の地、
かたや白鵬関の故郷モンゴルは羊を飼う遊牧民が多く住む国、
「羊」がつなぐ縁が滝川市と白鵬関を結びつけました。

今年も忙しいスケジュールの合間をぬって、
白鵬関が春に引き続いて滝川市を訪れてくれました。
白鵬関の第一声はいつも「ただいま!」、嬉しいですね。
ところで滝川市は秋のコスモス畑でも有名、
10月8日の「歓迎市民パーティー」ではそのコスモスの花束がプレゼントされました。




たくさんのファンで周囲は黒山の人だかり、白鵬関は大忙しでしたが、
写真撮影やサインにも笑顔で応じてくれました。
またインタビューなどを通しても、横綱の人柄、心優しさがしっかりと伝わってきて、
ますますファンになった方もたくさんいらっしゃったのではないでしょうか。
写真はAIR-G’中田美智子さんのインタビューの様子。




そんな白鵬関の目標はもちろん伝説の大横綱 双葉山関、大鵬関、
でももう一つの夢があります。
それは「故郷のモンゴルでもおいしいお米を作ること」。
このために、モンゴルからの農業研修生の受入や技術支援など
様々な取組を行う「白鵬米プロジェクト」が動き始めました。

その中の一つとして、滝川産の「ななつぼし」を「白鵬米」と銘打って栽培、
今年の6月には横綱自らが田植えを行いました。写真はその時のもの。
今回のレセプションの前には稲刈りもしてきたそうで、「とっても面白かった!」とのことでした。




翌日には「滝川ふれ愛の里」で開催された「秋の収穫祭」で
その「白鵬米」が発表、販売されました。
食味は上々、「粘りがあってとてもおいしい」と横綱も大絶賛。
限定品のミニ米俵(2合入)が飛ぶように売れていました。




この米俵も、白鵬関が持つとこ~んなに小さい。




これから、寒冷で水も豊富ではないモンゴルの地でおいしいお米を
作れるようになるまでには、きっと大変な苦労があると思います。
でも、そう遠くない日にモンゴルの大地が稲穂の黄金色で染まる
日が来ることを心から信じています。
また来年も滝川に来てくださいね。
これからも白鵬関の活躍を市民みんなが祈っていますよ。

次回は、滝川市内にある羊料理のお店の紹介です。