そらち旅日記 Vol.2

北海道空知総合振興局の職員が集めた旬の情報を、そらちの風に乗せてお届けします。

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支援の輪

2011年03月31日 | 日記
被災地への支援の輪が拡がっています。
道でも、生活用品の搬送や職員の派遣、患者さんの受け入れなど、様々な支援を行っていますが、
28日から、各総合振興局・振興局でも個人からの支援物資の受付をはじめました。




被災された県からの要望により、
指定された品目のみ、新品に限り、同じ型番の商品を箱(包)単位で、受付しています。
期間は4月22日(金)までです。

指定品目(新品のみ)
 ○食料品(賞味期限が3ヶ月以上のもののみ)
  ・インスタントラーメン(一箱単位)
  ・カップ麺(一箱単位)
  ・缶詰(それぞれの型番で段ボール一箱単位)
  ・粉ミルク(一缶単位)
 ○生活用品(新品未開封のみ)
  ・トイレットペーパー(一包み12個又は18個単位)
  ・箱ティッシュー(一包み5個単位)
  ・生理用品(一包単位)
  ・紙おむつ(子供用、大人用とも)(一包み単位)
 ○学用品(新品のみ)
  ・ノート(一包み単位)
  ・筆記具(シャープペン、ボールペン、鉛筆、一箱単位))
  ・消しゴム(一箱単位)
  ・絵本(1冊単位)

※東北地方太平洋沖地震に係る個人支援物資の受け入れについて
 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/sth/shienbussi.htm


昨日提供していただいた物資の中にこんな温かいメッセージを見つけました。




地震から20日。報道などで被災地の厳しい現状を知ると、
未だにいたたまれない気持ちでいっぱいになります。
でも、被災された方々のことを思うあまり、私たちまでもが意気消沈してはいけません。
被災地の復興はこれから、5年、10年と長期間にわたることでしょう。
この息の長い取組を日本全体で支えて続けていかなければなりません。
今回被災を免れた私たちは、その義務を果たしていくことができるよう、
心も体も健康で、毎日の生活をきちんと続けていく、
これも今できる支援の一つではないでしょうか。


空飛ぶ「くじら」 ~ 由来編

2011年03月30日 | 日記
前回ご紹介した「くじら館」の中央は吹き抜けになっていて、
二階の天井から吊された巨大な「くじら」の骨格のレプリカが空中を泳いでいます。




これは、1984年に新十津川町で発掘された「くじら」の化石をもとにして、本体の骨格を復元したものです。
全長は約10メートル。現在生存している生物の中では「コククジラ」に一番近いそうで、
「シントツカワクジラ」と命名されました。発見された地層から見て、
この化石は約500万年くらい前のものだそうです。
500万年前というと、人類が類人猿と分化して独自の道を歩み始めた頃とも言われています。




近隣の市町でも同時代の化石が発掘されており、「タキカワカイギュウ」や「ヌマタカイギュウ」、
「フカガワクジラ」などと言われています。
ところで、「カイギュウ」と「クジラ」はどう違うの?何故同じような地域に混在しているの?
などという疑問がわいてきます。知り合いに聞いてみたところ、
「カイギュウ」は今の「ジュゴン」や「マナティ」などと同じ系列であり、比較的浅い海に生息していたもの、
これに比べて「クジラ」類はもっと深い海に生息していたのだそうです。
もしかすると、このクジラは遠い海からこの地まで流れてきたのかもしれません。
あるいは、今現れている地表は、かつてそれぞれ深度が違う海底の地層だったのかもしれませんね。
でも、これはあくまで推測なので、真偽の程は地域の地質等に詳しい専門家の方に。

館内には、「くじらグッズ」の販売コーナーがありました。




こんな素敵なものを見つけましたよ。くじらの「ぐい呑み」です。
100cc入る手頃な大きさで、一つ500円と値段も手頃。
ちょっと歪んだ器の形・色合いともになかなか良い感じです。
手前に見える箸置き(100円)もかわいいですね。さっそくゲットしました。
これらは地元の陶芸工房「陶房 大谷」のもの。天然わら灰の釉薬で焼き上げています。
この「くじらシリーズ」には他に、マグ、湯飲み、コーヒー碗皿、飯椀なども。




新十津川町には日本酒の蔵元「金滴酒造」があります。
地元で穫れる酒米をピンネシリ山系に源を発する清冽な伏流水で仕込み、
芳醇でまろやかなお酒を造っています。
物産館には「金滴酒造」コーナーもあって、たくさんの種類のお酒が販売されています。
くじらのぐい呑みと金滴のお酒、「地の器(うつわ)に地の酒」、味わいもひときわなのは言うまでもありません。




太古の海を悠々と泳いでいたであろう「くじら」に思いを馳せると、
気が遠くなるほど長い長い地球の歴史の中で、
人間の一生などはほんの一瞬、コンマ以下にもならない時間なのだなぁと感じてしまいます。
でも私たちは、遠い未来にもこの時代に思いを馳せてくれる人々がいることを信じて、
与えられたこの時間を大切にしながら精一杯に生きていくことにしましょう。


新十津川物産館
新十津川町字中央5番地1
TEL 0125-76-3141
10:00~17:30(11~2月10:00~16:00)
年末年始休
http://www.town.shintotsukawa.lg.jp/03_sangyo/syoukoukankou/tiikisinko/tiikisinnkou_2.jsp

空飛ぶ「くじら」 ~ 望郷編

2011年03月28日 | 日記
今回の大震災でお亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。
また、一瞬にしてたくさんの大切なものを失ってしまわれた被災者の方々の心の痛みは
計りしれません、心よりお見舞いを申し上げます。
住み慣れた家、土地を離れて、先の見えない不安な思いや不自由な暮らしをされている皆様が、
少しでも早くもとの生活を取り戻すことができるよう切に願ってやみません。

昔から私たちはあまたの災害に見舞われながら、それらを乗り越えてたくましく復興してきました。
私たちはどんな困難な状況にも決して「折れない心」を持っているのだと信じたいと思います。
そして、そのために皆が心を寄せて助け合っていくことができるのだとも。
今、一人一人ができることは何か、日本中が考えています。
被災者の方々のため、できる限りの支援をしていきたいと思います。


かつて奈良県吉野郡の十津川郷を大暴風雨が襲いました。
壊滅的な被害を受けた十津川郷の人々は故郷を離れ、遠く北海道を新たな故郷と決めて
集団で現在の新十津川町に入植をしました。明治22年、今から120年ほど前のことです。

見知らぬ土地で、人々は助け合い、厳しい自然と戦いながら、
今の新十津川町の礎を築き上げました。それまでにはどれだけのご苦労があったことでしょう。
その度に望郷の想いにかられながら、遠い故郷との絆を断ち切ることはありませんでした。
そうして開拓時代を切り抜けてきたのです。

新十津川町の物産館、通称「食路楽(くじら)館」にもその名残が残されています。
屋根の上には、何故かピノキオのような人形が乗った大きな「くじら」が空を泳いでいます。




何故「くじら」?という説明は次回に譲ることにしますが、
物産館の内部には故郷奈良県の特産品を販売するコーナーが設けられています。




これはご存じ「三輪(みのわ)そうめん」、他にも「吉野本葛」や「葛きり」、
「奈良漬」なども。




二階の「レストランくじら」では、奈良県の郷土食である「とりめんセット」が提供されています。
鶏肉やシイタケの卵とじがのった温かい「三輪そうめん」と、十津川名物の「めはり」のセット。
「めはり」とは高菜の漬物で包んだおにぎりのことですが、
本家本元のものはあまりに大きいので、目を見張るほど口を大きく開けて食べる、
または美味しさに目を見張るということからこの名前がついたそうです。
「レストランくじら」ではこれをアレンジ、ご飯を高菜漬の茎のほかに鰹節も入れたまぜご飯にして、
サイズも小ぶりになっています。それでもけっこうお腹いっぱいになりますよ。




これは期間限定メニューの「きご汁」。開拓時代を背景にした文学小説「新十津川物語」にも登場する幻の味。
昔ながらの醤油味のだし汁に、イモだんご、鶏肉、ゴボウ、人参、こんにゃく、しめじ、
春菊、長ネギなどが入った開拓当時を偲ばせる素朴な味わいです。




昨年6月には、新十津川町の開町120年を記念する式典が盛大に開催されました。
奈良県からもたくさんの来賓の方々がおみえになり、改めて両地の絆を深め合っていました。
写真は、「告諭」を朗読する奈良県副知事です。




新十津川町の開拓の歴史については、「新十津川町開拓記念館」に
詳しい資料や当時の生活をしのばせる展示がされています。  

次回は「くじら」の由来についてです。


新十津川物産館
新十津川町字中央5番地1
TEL 0125-76-3141
10:00~17:30(11~2月10:00~16:00)
年末年始休
http://www.town.shintotsukawa.lg.jp/03_sangyo/syoukoukankou/tiikisinko/tiikisinnkou_2.jsp

新十津川町開拓記念館
新十津川町字中央1番地1
TEL 0125-76-2622
10:00~16:00(金10:00~13:00)
月・火定休、冬期(11~4月)休館
http://www.town.shintotsukawa.lg.jp/05_kyouiku/bunkasinko/kaitakukinenkan.jsp

さようなら由仁商業高校

2011年03月14日 | 日記
大変な災害が起きてしまいました。
現実とは思えない光景、自然の驚異に、正直動揺しています。
生存者の方々の一刻も早い救出と行方不明になられている方々の無事を願わずにいられません。
どうぞこれ以上被害が拡がらないことを切に祈ります。

本日の「そらち旅日記」、
こういう時だからこそ、前向きに走ってきた管内の若者達をご紹介します。


去る3月1日、63年の歴史に終止符を打ち、最後の卒業生を送り出した北海道由仁商業高校。




この学校の名前は、みなさんも新聞やテレビなどでよく目にしていたのでは。
うどん、ドレッシング、ソーセージや燻製、駅弁などなど、
様々な商品開発に取り組んできた由仁商業高校の生徒達。
昨年11月に札幌のきたキッチンで開催した「そらちフェア」で発売した
「そらちドッグ」と「豆腐&チーズ燻」も、彼らが企画してくれた商品でした。


総合振興局で行われた「そらちドッグ」と「豆腐&チーズ燻」の試食会


ごく最近では、食クラスターのプロジェクトとして商品化された「エゾシカのボルシチ」もそう。




新商品の企画・開発という実践的な取組を通して、
イメージを形にすることの楽しさ、伝えることの難しさ、
様々な人達と協力し合うことの喜びなど、
由仁の生徒だったからこそ経験できたあらゆる事が、
これから社会に出て行くあなたたちにとって、
何にも代え難い財産になることでしょう。

私たちも、あなたたちと一緒に楽しい経験をたくさんさせてもらいましたよ。
さようなら、そして、どうもありがとう。

住宅街のお蕎麦屋さん「たかしま」 

2011年03月11日 | 空知のそば
滝川市内の国道からやや奥に入った住宅街にある、手打ちそば処「たかしま」のご紹介です。
ところどころに立っている小さな看板を頼りに訪ねてみます。看板の文字が達筆ですね。




本当にこんな所にお店があるのかしら? おっと、ありました。
店主である高島さんの住宅の一部を改造してお店にしているとのことで、石油タンクにペイントして
「そば」と書いてありますが、これがなければ一見して蕎麦屋とはわかりません。




お店の中はカウンターと小上がりの小ぢんまりした造りですが、
いざとなればお二階には24畳の大広間もあるそうです。

「たかしま」では、浦臼産の牡丹蕎麦を一本挽き(甘皮だけを除いて製粉)にして、
外二(そとに)の割合(ソバ粉10に対してつなぎが2)で手打ちしています。
また、冷たいそば用と温かいそば用では「つゆ」に使う鰹節や製法もまったく変えているとか。
特に冷たいそば用は4日目以降でないと使えないそう、こだわりが感じられます。

温・冷ともにメニューは豊富。お店お勧めの「とろこんそば」は南茅部産のガゴメ昆布のとろろが
たっぷりのっています。とろろ昆布も冷たいそば用には「納豆昆布」、温かいそば用には「おぼろ昆布」と
使い分けているそうです。どちらも美味しそうです。
が、初回はオーソドックスに「もり」でいきましょう、写真は「大もり」。
色はやや黒め、食べてみると牡丹蕎麦の甘みがフワッと口の中に広がっていきます、感動…。
こだわりの「つゆ」がお蕎麦の美味しさを引き立てています。あっという間に完食。




同行のW氏が注文したのは「野菜天そば」。大きなかき揚げがサクサク、とっても美味しかったとのことです。
今度は温かいのも食べてみなくては!と心に決めてお店を後にしました。




「たかしま」さん、日中は住宅街の泉町店で営業していますが、
夜の8時から2時までは繁華街にある本町店で営業しているそうです。
飲んだあとの締めにも良さそうですね。

空知管内、隠れた名店がまだまだありそう、「空知のそば」は奥が深いです。



手打ちそば処「たかしま」
泉町店:滝川市泉町2丁目2番37号
TEL 0125-22-5344
11:00~15:00
月曜定休
本町店:滝川市本町1丁目3番23号 グリーンビル1階
TEL 0125-23-6544
20:00~2:00
日・月曜定休