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天草の旅 後編:潮干狩り&完璧!アサリの砂抜き方法

2011-05-08 18:21:37 | 放浪記

5月4日は朝から雨が止んで薄日も差す空模様となりました。

この日は大潮でちょうど昼過ぎからの干潮とあって、潮干狩りには絶好の日和です。

奥さんも子どもたちも、昨日雨に祟られている分、凄く張り切っています。

 

昼過ぎに鬼池港傍の干潟に到着。。。

最近は、漁業権の問題が煩くて、やたらな所でアサリを掘っていると地元の人から怒られてしまいます。(場合によっては罰金を取られることもあります)

潮干狩りをする場合には、前もって調べておく必要があります。

何でも、地元の漁協が稚貝を蒔いている場所があるので、こうした面倒な事になっているそうなんですが、自由に潮干狩りも楽しめなくなってしまった事はとても残念なことだと思います。

 

ただ、まめ八が向かった場所は、地元の方から潮干狩りをしてもいい場所と言われているので安心です。(ホントは余り教えたくない場所なんですがね。。。)

ちょっと早く着き過ぎたみたいですね。あまり浜が出ていません。

 

 

この潮干狩りポイントは、普通の砂浜や潟ではなく、石がゴロゴロした海岸になっています。ですから、熊手等の道具は必需品となります。

表面の石を熊手で退けてその下にある潟を浅く掘ってやるとアサリが出てきます。(アサリは深くには潜りません)

自然の海岸なのでアサリは中々出てきませんが、一つ出てくるとその周囲から5~6個のアサリが出てきます。

小石の多い浜なので、泥に汚れたアサリは小石と見分けがつきにくいので、アサリを掘っているうちに染み出てくる潮で表面の泥を落としながら探していきます。

3時間ほどでコレだけのアサリが採れましたぁ!

 

 

まめ八は毎年この場所で潮干狩りを楽しんでいますが、ここのアサリは年によって大漁、不漁がはっきりしています。

昨年は全くの不漁でしたが、今年は大漁の年でした。

ここのアサリは、粒自体はそんなに大きくないのですが、天然物なので味が濃いんですよ。

量は、一見すると少ないようにも見えますが、天然物の採れる量ってコレ位なんですよ。

ただ、コレだけでも家族4人の味噌汁分が2回、アサリパスタ1回、実家と娘のお友達の家にそれぞれお裾分けする位の量はありました。

 

 

さて、潮干狩りに行ってアサリを掘って帰った後、アサリの砂抜きに頭を痛める方も多いのではないでしょうか?

折角掘ってきたアサリも、しっかりと砂抜きをしてやらないと、食べている最中にジャリ。。。ってことになって興醒めですよね。

そこで、ほぼ完璧に出来るアサリの砂抜き方法を伝授したいと思います。(・・・ってそんな大げさなものではないのですが。。。)

 

まず採ったアサリを、上の写真のような籠に入れます。

その後、籠を持って海の中へザブザブと入って行き、向う脛あたりの深さの場所で、溢さない様に注意しながら手のひらに力を入れてアサリをもみ洗いします。そうすると中に泥が一杯詰まった死貝(蓋が閉まっている死んだ貝)が開きますからそれを片っ端から捨てていきます。

コレを、海水が濁らない位まで何度か繰り返すと、死貝はほぼ無くなって生きている貝だけになります。また生きている貝の表面も綺麗になります。

その後、家から持ってきた2L入りペットボトルになるべく澄んだ場所の海水を汲み、しっかりと蓋を閉めて持って帰ります。ペットボトルは、2L入りならば2本分あると十分です。

 

家に帰ったら、採ってきたアサリを間口の広い容器(我が家では大き目のアルマナイト鍋を使っています)に入れ、汲んできた海水をアサリがヒタヒタに浸かる位まで注ぎます。余り沢山の海水を入れるとアサリが砂を吐いてくれませんので、あくまでヒタヒタ位の量を注ぐのがポイントです。

それから、アサリは絶対に水道水で洗ってはいけません。(砂抜きする前に死んでしまいます)

その後、何でもいいですから容器に蓋を被せ(蓋は密着するものは不可。アサリが窒息してしまいます)、浴室など、海水が零れても良い暗い場所に放置しておきます。

蓋を被せたり、浴室に置いておくのは、アサリは暗い場所の方が活発に活動することと、アサリが潮を吹くと辺りが水浸しになってしまうからです。

 

こうして1時間もしない内にアサリは長い舌(水管)を出して活発に潮を吹く様になります。

もし海水を汲み忘れた場合には、海水と同じ3%の塩水を作ってやればアサリは潮を吹く様になります。

その場合、1時間経っても潮を吹かない場合には塩分濃度が間違っている可能性が高いので、塩水を作り直す必要があります。

 

 

こうして一晩置くとアサリの中の砂はほぼ完全に抜けています。

今回も一度も砂を噛む事はありませんでした。

 

さて、その翌日、美味しいアサリの味噌汁の朝食をとった後、潮干狩りによる筋肉痛に耐えながら帰宅の準備。

連休最終日になってようやく黄砂も少し収まり、天気も回復して久しぶりの青空が広がりました。

 

 

今回、天草に来て対岸の長崎を初めて拝むことができました。

 

 

やっぱり、海には青空が似合います。

 

 

折角晴れたのだからもう少しゆっくりしたかったのですが、途中の渋滞の事を考えると。。。

結局、午前中には天草を出発して家路へとつきました。

 

 

黄砂と雨天には邪魔されましたが、かねてから気になっていた“軍艦長良記念館”を訪ねることが出来たし、潮干狩りは大漁だったし。。。

まっ、結果良ければ全て良し、ということで、今年のGWの楽しい思い出となりました。

 


コメント

--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。

きなこ [2011年5月8日 18:45]
素晴らしい景色と嬉しくなるぐらいの大漁ですね。
こちらでは潮干狩りというと人混みがいっぱいで狩るのが大変
って感じですが・・・なんだかのんびり穴場で潮干狩りできたようですね~。
あさりのスパゲティ、食べたい~。
EP82-SW20 [2011年5月8日 19:59]
こんばんは。
なるほど、地元の漁協が稚貝を育てている場所があるのですねw
それではどこでも構わず潮干狩りができないですよね(^^;)

あさり、大漁ですね(^^)
こちらは「海無し県」なので、まずスーパー等で購入した貝を買います。
だから外観は綺麗です。
塩水に浸して置くと、殆ど砂は残りませんね。
時々「死貝」は有ります(^^;)
まめ八 [2011年5月8日 20:45]
きなこさん、こんばんわ。
コメントを頂き、有難うございます。
こちらでも最近、潮干狩りといえば地元漁協が予め貝を蒔いておいた場所で、お金を取って掘らせるやり方が主流になってきました。潮干狩りといえば代表的な春の庶民の娯楽だったのに。。。
第一、私個人としてはお金を払って蒔いてあるアサリを掘るなんて潮干狩りじゃないと思います。(変なトコにこだわりがあるんです。。。(;^_^A)
天然のアサリはザクザクと掘れるわけではないのですが、余り採れないからこそ見つけた時の喜びがあるのだと思います。ъ( ゚ー^)
アサリは鉄分やミネラルが豊富なので美容食でもあるみたいですよ。(*^-゚)v
まめ八 [2011年5月8日 21:00]
EP82-SW20さん、こんばんわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。
現在、日本の食卓に出回っているアサリの大部分が韓国・中国産であることをご存知でしたか?
スーパーに行くと“有明海産”とか“瀬戸内海産”というシールが貼られていますが、これらの大部分(ほぼ100%)は、韓国・中国から輸入した生きたアサリ貝を、日本の砂浜や干潟の囲いで仕切った場所に3日ほど放流し、再度掘り出したものなんです。そしてそれが合法なのですよ!
うなぎを始めとして、水産物の産地表示に関するトラブルが絶えませんが、その裏にはこうしたいい加減な法律や条令がある事を国民も知るべきでしょうね。
アサリの漁獲量、日本一の有明海沿岸からのレポートでした!(^_^)
宮ちゃんNO1 [2011年5月8日 21:46]
こんばんは~ 宮ちゃんで~す!

そうなんですネ~・・・潮干狩りも勝手に出来ないデスか~
でも・・・天然モノのアサリが取れるのも凄い!

アサリの砂抜き・・・ホント理にかなってますネ~
スーパーで売ってるアサリなんて比べ物成らない位
美味しんだろうな~(笑)


デコちゃん [2011年5月9日 9:24]
こんにちは!
天然もののアサリが採れるなんてすごいですね!
私が知っている限りでは、愛知県のほとんどでは、どこも管理されている「潮干狩り場」なので、基本的には、管理組合のおっちゃんが朝ばらまいたアサリを拾いに行く感じですね(^_^;)
私は砂抜きが下手くそで、いつも「ジャリッ」とさせてしまうので、砂抜き方法はとっても参考になりました!
まめ八 [2011年5月9日 18:27]
宮ちゃん、こんばんわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。

そうなんですよ~。。。潮干狩りも勝手に出来ないご時勢になってしまいました。(T△T)
子どもの頃から浜遊びに慣れ親しんできた私としては寂しい限りでございます。
ココで採れたアサリの味噌汁は、アサリの出汁が効いていて本当に旨いですよ。アサリの出汁って、少し青みがかった白濁の透明スープなんですよ。


まめ八 [2011年5月9日 18:35]
デコちゃん、こんばんわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。
>愛知県のほとんどでは・・・
え~っ!今の伊勢湾ってそんなことになっているのですか?
私が子どもの頃遊んだ、三重県の鼓ヶ浦の海岸ではアサリどころか天然ハマグリが採れていましたが。。。
環境破壊が進んだ結果なのでしょうが、それ以上に納得がいかないのは、いつから日本の海岸は漁協の所有地になってしまったのでしょうね。
本来、海岸は公有地であるはずなんですがねぇ~。
アサリの砂抜き、お役に立てて本当に嬉しいです。是非試してみて下さい。スーパーで売られている、否、料亭(アサリを出すか解りませんが)のアサリ並みにうまくいくこと間違いありませんから。。。ъ( ゚ー^)


EP82-SW20 [2011年5月9日 20:50]
再度こんばんは。
え~っっっ、それが「国産」ですか・・・(^^;)
似たような例で、神戸のうなぎは中国から神戸に荷揚げの際に逃げ出したうなぎが繁殖したものだとか・・・。

ずるい・・・(苦笑)
おぺ [2011年5月9日 23:06]
こんばんは。
潮干狩りで天然モノのアサリ、大漁ですね。
クラムチャウダーにするなんてのもアリですね。
デコちゃんのコメにあるように、愛知三河湾でも管理潮干狩りが主流になってきてます。まめ八さんのような本格派?は船で島に渡って「大島アサリ」を狙わないといけません。
まめ八 [2011年5月10日 21:09]
EP82-SW20さん、こんばんわ。
再度のコメント有難うございます。
こうしたインチキ産地表示は肉牛でも同じなんですよ。(;^_^A
アメリカ辺りから輸入した生きた肉牛を、日本の牧場で決して長くない一定期間、放牧させれば立派な国産和牛になってしまいます。
こんな事が法的に認められているのだから、日本も中国や韓国の事は余り責められる立場には無いのかもしれません。
ただ、中国・韓国と日本の違いと言えば、彼国は“儲かるなら何でもやってやれ!”という、行け行けムードの勢いが感じられるのに対し、我が国の場合には“コレをやらなきゃ会社が潰れる!”という切羽詰った悲壮感しか感じられない事がとても悲しいです。(T△T)
まめ八 [2011年5月10日 21:17]
おぺさん、こんばんわ。
いつもコメントを頂きまして有難うございます。
ウ~ン。。。クラムチャウダーは思い付かなかった!(ちょっと後悔。。。)
アサリの味が濃いのできっととても美味しいクラムチャウダーが出来たことでしょう。
来年、もし大漁であったなら奥さんに頼んで作って貰います。(ついでにアサリのワイン蒸しも。。。)
こちらでも天然物のアサリが採れる場所は極限られてきました。折角よい場所を探し当てても翌年には漁協がロープ張って“立ち入り禁止”にしてしまったり、大勢の人たちが殺到してしまっていたり。。。(T△T)
こうした状況ですから、今回ご紹介したように石がゴロゴロしているような条件が悪い場所でしか潮干狩りが出来なくなってしまっています。
本当に今の子どもたちは可愛そうだと思います。
龍虎 [2011年5月14日 9:12]
おー、潮干狩りのスポットがないかと探していたら、このブログにあたりました。ちなみに天草の本渡在住です。写真を見て、どこなのか一発でわかりました。これから行ってきます、ありがとうございました。
まめ八 [2011年5月14日 11:35]
龍虎さん、おはようございます。
初めまして!
この度はコメントを頂きまして有難うございます。

>どこなのか一発でわかりました。
解っちゃいました?(;^_^A
本渡在住の龍虎さんなら直ぐにお解かりになって当たり前ですよねぇ。でも出来るだけ内緒にお願いしますよ。(^_^)

>これから行ってきます・・・
えっ、早速行かれるのですか?
それなら、亀島寄りに大きな岩がありますからその周辺の潮溜まり付近にたくさんいますよ。
手前には殆どいないのでご注意を。。。
う~ん、出発までに間に合ってくれるといいのですが。。。
BOSS & GON ! [2011年5月22日 23:21]
こんばんは、BOSSとGONです。
我家では、砂抜きの時包丁を入れておく風習があります。
何なんでしょうね。鉄分?
まめ八 [2011年5月24日 18:50]
BOSS & GON !さん、こんばんわ。
コメントを頂きまして有難うございます。

ご質問の件ですが、私の母方の実家では祖母が“釘を入れておけば砂を良く吐く”と言っていた事を記憶しております。
多分、鉄なら何でも良いのでしょうね。
ただ、調べてみたところ、これは終戦直後~昭和30年代初期に流布された根拠のない伝承みたいです。アサリの砂抜きに鉄を入れても何の効果もないことは科学的に証明されているそうですよ。



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