住友林業で家を建てられた方々のブログを拝見していると必ずと言っても良い程登場するのが“住友林業の釘”です。
小さな家(通称、ショボリン)であってもまめ八も一応、住林オーナー。。。
ココはオーナーの一人として“住友林業の釘”を記事として取り上げなければならないでしょう。
・・・で、その“住友林業の釘”というのがコレです。
何の事はない。。。
ただ釘の頭に住友林業の“ス”の文字が打刻されただけのものです。
いやぁ~。。。ありがたや~、ありがたや~・・・
コイル状に巻かれているのはネイルガン(自動釘打ち機)で打ち込むためです。
7月頃に参加した住友林業の構造見学会で、現場責任者の方が、
“当社では、現場の大工が安物の釘を使ってお客様にご迷惑をかけることが無いように、釘の一本一本まで当社指定のモノを使わせています”
と胸を張って説明していたけど。。。
それだったら、下請けの大工さんがそんなセコイ事までやってコストダウンしなくて済むように、住友林業さんの取り分を減らして大工さんの請負価格を上げてやればいいのに・・・
ところでせっかく釘の話題になったので、現場で使われている釘を目についたモノだけでもご紹介したいと思います。
実は、住友林業では“ス”の打刻が入ったモノ以外に数種類の釘を使っている事が解りました。
赤色に着色されたこの釘の頭には“90”という数字が入れられています。
この数字は釘の長さを表します。
色付けされているのは、他の長さの釘と間違えないための工夫でしょう。(JIS規格では90㎜の鉄丸釘は着色の規定がないので、恐らく住友林業による工夫でしょう)
コチラは“75”の刻印が入っていますがJIS規格通りの無着色です。
主な用途としては「厚さ24〜28mm構造用合板打ち付け」(Wikiより)なのだそうです。
コチラは、最初アルファベットの“N”・・・と思いました。
ただ、N釘というのは鉄丸釘全般の事を指すので最初意味が解りませんでした。
調べてみるとどうやらコレは“N”ではなく、“Z”ではないかという事が解りました。
「・・・木造軸組工法金物で(在来工法)住宅を対象にした高品質金物のことで正規認定の建築金物のことです。住宅金融公庫住宅では使用を義務付けられている建築金物です。」
「木造軸組工法(在来工法)を対象に「財団法人日本住宅・木材技術センター」が数々の強度検査基準をクリアーされ承認された高品質の金物です」
「日本工業規格(JIS)に適合する材料を使用し厳格な品質管理のもとに、認定製造工場にて製造された金物です。」
「Z金物は 釘やボルトに至るまで全ての金物に防錆処理の亜鉛メッキが施され 耐久性に優れています。」
「Zマーク金物には承認番号やZマーク刻印がされています」
以上、『大工さんが作ったホームページ』より転載
へぇ~。。。凄いや!
まめ八としては“ス”の釘よりもコッチの方を沢山使ってくれた方が有難いのですが。。。
ごく普通の釘もありましたよ。(コレって載せちゃいけなかったかな)
ただ、この普通の釘は、全ての釘留め箇所を点検した訳ではないので断言はできませんが、まめ八の観察した範囲内では仮留め箇所だけに使用されていたようです。
いやぁ~。。。それにしても釘一本とっても色々な種類と用途があるものなんですネ。住宅金融公庫が審査承認項目において釘の品質まで指定しているとは驚きでした。
ホント、調べれば調べる程、家づくりって奥が深くて興味が尽きませんねぇ。
ところで、話を戻すと、コレまで見てきたように住友林業の家でも、“ス”の打刻が入った釘だけを使っている訳ではなさそうです。
それじゃ、“ス”の釘は一体何のためにあるのか?
住友林業の“ス”の釘は、構造見学会などでお客さんにPRするための小道具と考えた方が良さそうですね。
ただ、この手のPRは何も住友林業だけが行っている訳ではありません。(現に、まめ八は一条工務店の構造見学会でも同じような説明を受けました。)
ハウスメーカーさんも自社の家の品質をPRする事は大いに結構なのですが、こうした子ども騙しみたいなやり方はどうかと思いますよ。
コメント
- 宮ちゃんNO1 [2012年11月4日 20:43]
- こんばんは~ 宮ちゃんで~す!
ヘッ~・・・スミリンの釘の事は知りませんでした~(笑)
でも・・・建築金物や釘は確かにキチンと規格が有って
それに適合するか否か・・・検査の段階で見ますネ!
釘一本に拘る・・・PR効果はありそうデスが・・・
ホント・・・コストの事を考えるとね~(爆) - ヴェル24 [2012年11月4日 21:46]
- こんばんは。
釘1本にもコダワリが有るのですネ?建売じゃ絶対にわからないことですネ(笑)
住林の”ス”!?って統一すれば、まだ納得感有るかも?
中途半端に”ス”と金融公庫が混ざっているので子供だましと感じるのかも・・・? - ビックなトトロ [2012年11月4日 21:50]
- こんばんは~。
釘に種類あったんですか~
単に長さと太さだけかと・・・σ(^_^;)
そこまでしていても手抜き建築って、逆に検査がしっかりしてるの?って思っちゃいますσ(^_^;)
済みません。
完全な素人のコメントですm(_ _)m - まめ八 [2012年11月5日 18:52]
- 宮ちゃん、こんばんわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。
そう!“釘一本にまで拘っている”みたいな説明を住林の方はされていました。
そんな説明を受けたら、私の様な素人は“全部、その釘を使っている”って思っちゃいますよね?
恐らく目につくところだけ件の釘を使っているのだと思いますが、実態を知ってしまうと却って施主に不信感を与えてしまうような気がするのですが。。。(;^_^A - まめ八 [2012年11月5日 18:59]
- ヴェル24さん、こんばんわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。
そう!そんなPRをする位なら、全部“ス”の釘を使えばいいんですよ。そして“この釘はZ釘と同じ基準で作られています”なんてPRをすればいいのです。
施主の目に付く所だけに使うPR用の釘なら、却って打刻を入れるだけコスト高になり、施主にとっては何の得もない部分に金を払う事になる訳ですから無駄以外の何物でもありませんよ。 - まめ八 [2012年11月5日 19:14]
- ビックなトトロさん、こんばんわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。
手抜き建築は、恐らく野地板の隙間の事を指しているのだと思いますが、この部分は手抜きではないんですよ。(;^_^A
ご存知だと思いますが、工業製品(家も工業製品ですネ)には公差というものが認められていますが、その範疇に入る部類のモノなんですよ。
一般的に“手抜き”と言われる工事は、設計図と異なるやり方や部材を使って行われる場合を指します。
例えば、設計図に「個々の柱は15cm角のヒノキ材を使用する」と書いてある所を、実際には13cm角の杉材を使用して経費を浮かすようなケースです。
今回、我が家の野地板角の隙間は、宮ちゃんも言われている通り、構造上は問題ないし、設計図通りに施工してあるので手抜きにはなりません。
敢えて厳しい言い方をするならば「雑な工事」とでも言うべきものです。勿論、施主としては「雑な工事」に対してクレームをつける権利はあります。
後は、棟梁やハウスメーカーとの関係を険悪にしてまでやり直しさせるか、それとも軽い注意位で済ませてコレからの工事に励んでもらうか、施主の判断って事ですかねぇ~。。。 - 一年生 [2012年11月12日 17:21]
- こんばんは
釘は簡単に錆びますからね。
ステンレス?製の釘は錆びないみたいですが高いんでしょうねー。
こういう基本的なものはいいものをつかってもらいたいですね。後からは見えませんが。 - まめ八 [2012年11月15日 12:05]
- 一年生さん、こんにちわ。
あらあら。。。こちらも見落としておりましたね。
大変申し訳ございません。。。<(_ _)>
今回の新築工事で、釘一本取っても奥が深い事を知りました。(;^_^A
釘は打ち込んでしまえば確認が出来ないので、こうした工夫がなされているみたいです。
目に見えない部分にも良い部材を使っている事は、そのメーカーの家のクォリティを宣伝する上で有効だと思います。
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