前回に引き続き湧水池のお話です。
今回ご紹介する嘉島町の“浮島”は、前回の記事でご紹介した“嘉島湧水天然プール”とは県道226号線を挟んで隣接した場所にあります。
この嘉島町の六嘉地区には湧水池が13ヶ所もあり、それらはまとめて“下六嘉湧水群”と呼ばれ“平成の名水100選”にも選ばれています。
特にこの“浮島”は毎日13万トンもの水が湧き出す代表的な湧水池となっています。
一帯には、希少種であるヒラモ、ヒメバイカモ、オヤニラミ、メダカ等の水生動植物の他、カイツブリ、カワセミなどの野鳥も多く生息しています。
周辺は、水辺公園として整備されており、周辺住民のみならず、熊本市民の憩いの場として親しまれています。
この日はカワセミの姿は見かけませんでしたが、カイツブリは愛くるしい姿を見せてくれました。
ちょっと解り辛いかな?
でも300㎜望遠ではコレが限界。。。これがカイツブリです。
それにしても、空は一足先に秋の空ですねぇ~。
“浮島”の名前は、池に張り出した場所にある“浮島神社”とその鎮守の森が湧水池の水面に浮いているように見えることからつけられたのだそうです。
“浮島”は、“平成の名水100選”に選ばれただけではなく、“ため池百選”にも選ばれています。
2冠の湧水池という訳ですね。
この湧水池の環境維持は、行政ではなく、周辺地域のボランティアの方々によってなされているそうです。
周辺住民の方々の中には、今でもここの水を生活用水として使用している方もおられるとか。。。
地域の人たちから愛され、大切に守られてきたからこそ、こうした美しい湧水池が今日まで維持されてきたのでしょうね。
写真中央左、木立の陰に見えるお社が“浮島神社”です。
この日もたくさんの野鳥がこの湧水池で羽を休めていました。
池をぐるりと回り込んで対岸の浮島神社まで足を延ばしてみました。
鎮守の森の神様も地域の人たちから大切に守られていました。
平安時代に開かれたこの神社を、地元の人たちは親しみを込めて“浮島さん”と呼んでいます。
ちなみにこの浮島神社は、縁結び、夫婦仲、水神の神様として信仰を集めているそうですよ。
まめ八も、夫婦関係が危機に陥らないように参拝させて頂きました。
立秋を過ぎると日暮れも早くなるものです。
日中はまだまだ暑い日が続いている熊本ですが、日が傾き、周囲の草むらから虫の声が聞かれるようになる頃には、水面を渡る風には何処となく秋が感じられました。
実を言うと、まめ八は高校生の頃、この近くに友達がいて、この浮島に随分泳ぎに来たことがありました。
まめ八が高校生の頃泳いだ辺りです。
周囲の景観は随分変わってしまいましたが、水の美しさはあの当時と余り変わりません。
懐かしいなぁ~。。。あの頃一緒にココで泳いだ友達は元気にしているだろうか?
この“浮島”は、四季折々で違った姿を見せてくれるため、熊本の写真愛好家や、野鳥観察をされている方にはお馴染みの場所になっています。
次にココを訪れる時には、水面から湯気が立ち上る(水温が年間を通じて18℃なので、夏は、手足が痺れる程冷たく感じますが、冬はとても暖かく感じられます)冬の“浮島”の様子をご紹介できれば。。。と思います。
コメント
- 宮ちゃんNO1 [2011年8月30日 8:59]
- こんにちは~ 宮ちゃんで~す!
13トンもの水が湧き出る?・・・凄いですネ!
それにしても・・・ホント大きい溜め池デスね~
自然豊かな景色・・・堪能させて頂きました~
そう・・・もう秋風が吹き始め・・・
今朝は少しヒヤッとしました・・・ - デコちゃん [2011年8月30日 9:38]
- こんにちは!
写真を拝見するに、すっかり秋の空の様子ですね^^
冬場の、湯気が立ち上がる池の姿も見てみたいです^^
豊かな自然に恵まれているというのは、地域の財産ですね^^
大切にしていきたいものですね。 - まめ八 [2011年8月30日 17:01]
- 宮ちゃん、こんにちわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。
この浮島がある鹿島町は湧水が豊富な所で、至る所に泉が見られます。
この奇麗で豊かな湧水を利用して、付近にはサントリーのビール工場もあるんですよ。
もしかしたら、宮ちゃんの今日の一杯は、ココの水で作ったビールかもしれませんね。(^0^* - まめ八 [2011年8月30日 17:05]
- デコちゃん、こんにちわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。
写真の空は秋なんですが、今日の熊本は35.4℃。。。(--,)
まだまだ夏の真っ最中です。それでも朝夕は幾分か過ごし易くなりました。それと、日没が随分早くなりましたね~。確実に秋はやって来ているようですよ。(^0^*
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