gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ふざけるな!

2009-06-12 21:26:53 | 戯言

“ふざけるな!”久しぶりに本気で頭に来ました。

先日、麻生首相が発表したCO2削減のための中期目標のことです。

 

CO2を始めとする温室効果ガスを、2020年までに2005年比で15%削減する、というのが今回首相が発表した内容です。

地球温暖化に歯止めをかけるためにCO2排出量を減らす努力をしなければならないことは解ります。

しかし、環境団体の批判には耳も貸さずに高速道路の通行料金を1000円にしてCO2排出を思いっきり増やした人物が、その舌も乾かぬうちに、何故15%削減なんて無茶苦茶な数値を出してきたのか?全く馬鹿げています。

 

総理は、“アメリカ(14%)や欧州(13%)を上回る目標値を設定する事により、CO2排出大国で京都議定書に調印していない、アメリカ、中国、インドなどにもCO2削減を強く求める事が出来る”と仰せになられます。

しかし、北朝鮮問題の六カ国協議ですら蚊帳の外に置かれ、自らの主張は何一つ通らない程のダメ外交の日本が目標値を15%にしようが20%にしようがアメリカや中国を説得できるわけがないと思います。

現に中国は“日本の中期目標は不十分である”との声明をその日のうちに出しているわけですから・・・。

 

こんな馬鹿げた目標に付き合わされる国民や企業はどれだけのダメージをうけるのか新聞で拾ってみました。

 

2020年の段階で、一世帯あたりの可処分所得は年間4万3000円減少。光熱費は一世帯あたり年間33000円の増加。実質の国内総生産は0.6%押し下げ。失業率は0.2%悪化する。これは全て政府の見積もりです。失業率0.2%悪化という数値はわかりにくいのですが、仮に目標を14%に下げても11万~19万人の失業者が出るという試算もあるそうです。

 

さらにこの目標値達成のための具体的な政策を見ても笑ってしまいます。

 

例えば、新築で家を建てる場合には80%の家を断熱住宅にする。また太陽光発電を備えた家の建設を奨励し、その余剰電力を2倍の価格で各電力会社に買い取らせるそうです。

しかし、これは住宅建設費や電力費の上昇を招き、国民への負担をさらに増やす事につながります。

断熱住宅に太陽光発電の住宅なんて一般庶民では手が出る金額ではないはずです。

結局、経済的に余裕のある人たちだけが太陽光発電の家を建て、その余剰電力を高く売って、その差額で安くなった電力費で冷暖房完備の断熱住宅に住むのでしょう。

一方、太陽光発電が出来ない家では高い電気代を払い、電気代節約のため冷暖房を我慢しながら夏暑くて冬寒い家に住むことになります。そうなれば灯油や薪を使った暖房が増えるでしょうからCO2排出は増える事になります。

 

車についての施策も笑えますよ。

なんと、あと11年間で新車販売の50%、保有台数の20%をハイブリット車などのエコカーにすると言っているのですから・・・。

100年に一度と言われるこの不況のさなか、たった11年の間に日本にある車の20%をエコカーにできるほど国民の財布は豊かではありませんよね。

そうなったら、目標値達成のために政府はエコカーでない車には乗れないように様々な対応をとってくると言われています。

その一つに、ガソリン価格に“排出ガス税”を上乗せする方法が考えられるそうです。

でも、こんな税金をかけられたら所得の低い人は車に乗れなくなるでしょうし、運輸関係の仕事をされている人達は生活できなくなる事でしょう。また公共交通機関が発達していない地方に住む人たち、特に老人や通院が必要な人達はどうすればいいのでしょう?

 

偉大なる保守政治家を祖父に持ち、大企業の御曹司であらせられた総理には下々の者達の生活が全く理解できないようですね。

 

ところで、総理は、太陽光発電やエコカーの購入には補助金を出すと仰っておられます。

でもちょっと待って下さい、総理!。総理は日本が抱える天文学的な財政赤字や破綻しかけている年金の事をお忘れになっているんじゃないでしょうね?

太陽光発電やエコカー購入のための補助金なんてどっから捻出するのですか?

まさか、私財をなげうってまでCO2削減をお考えになっておられる訳ではありませんよね?(あっ。失礼しました。相当な資産をお持ちと伺っておりますので・・・)

でも、もしそうだったら漢字の読み方をちょっと間違った位で馬鹿扱いされる事は無くなりますよ。それどころかノーベル賞も夢じゃない!

いやいやそんなもんじゃない。あなたは人類の歴史に残る偉大な日本国総理、いや人類の英雄として各国の歴史の教科書に掲載され、世界中の子供達から“漫画が好きな、とても偉い人”と敬愛される事になるでしょう。後世の人達は決して“ASO TAROU”の名前を忘れないでしょう。

 

ただ、老婆心ながら最後に一つだけ申し上げておきますが、“地球温暖化の原因はCO2ではない”と言っている科学者も世界には結構おられるみたいですよ。

そうなったら、“ASO TAROU”の名は別の意味で語り継がれる事になるかもしれません。

 

でも、総理。

得意げにこの中期目標を発表するあなたの写真には、正直、ムカつきましたよ。

 

 

 

 


コメント

--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。

EP82-SW20 [2009年6月12日 22:51]
こんばんは。
ASOU のSがHだと私は思っています(笑)
この平成恐慌がもう少し長引くと、京都議定書の6%減目標が達成できる、そんな皮肉な結果がでているそうです。
で、この15%って、京都議定書のベースで換算すると、4%らしいです。
つまり、政府が失業者に補助金出して食いつないで貰えば、自然と目標が達成できる、という事みたいですよ。
逆に言うと、景気が回復するとこの目標達成は遠のくわけです。
で、この「No天気」なお人はまめ八さんのおっしゃるとおりで、一部の企業に利益を与えるがために「景気対策」と銘打って排ガスをばら撒く愚策を実行しましたね。
私もかなり頭にきている口なのですけど、客観的に冷静に考えてみましょう。
「渋滞→地球温暖化」に加担する事がわかっていながらそれに乗せられる我々国民も、同罪でしょう(苦笑)。
EP82-SW20 [2009年6月12日 22:56]
長くなってしまいましたので、すみませんが続きを。
我々国民がきちんと政府を監視することを20年近くしていない(投票率は年々下がってますね)のでは、このような政策を打ち出す人がトップになっても当然ですよね。
何しろ麻生総理は「前回の衆院選で我々国民が一番信頼した党が選んだ党首」なのですから。
腹立たしい事ですけど(><)。
小泉元首相の話術にまんまと騙された国民と、「誰を選んでも変わり映えしない」と無気力で投票しなかった国民、この人達がまともな判断をして投票していれば、今とは違う政府になっていたのは確実でしょう。
でも、それが今より良い政府と言えるかは疑問ですが(^^;)
でも、民意が反映される政府の方が、将来に希望が持てるとは思います。
今度の選挙、自民も民主も選ぶに値しない気がするので、第三勢力の人に投票するつもりです。
少しでもマシな政府になってもらわないと・・・。
W650 [2009年6月13日 0:09]
こんばんわ!
お二方の仰るとおりです。
国は票集めの為にやっているだけだと思います。
政治家の方はほとんどが年配の方ばかりなので、20年30年後の事なんて自分は生きていないから他人事なんでしょうね。
自分の代に功績が残ればいいと思っているだけだと思います。
国民はいつも振り回されているだけですね。
まめ八 [2009年6月13日 10:42]
EP82-SW20さん、おはようございます。
いつもコメントを頂き、有難うございます。

>何しろ麻生総理は「前回の衆院選で我々国民が一番信頼した党が選んだ党首」なのですから。

そうなんですよ。
かのアドルフ・ヒトラーも最後の最後まで、“余はドイツ国民から選ばれた総統である”と言ってドイツを破局に追い込み、そしてその責任を認めようとはしなかったそうです。
一回選挙で選んでしまうと、次の選挙まで国民のチェック機能が働きにくくなる、これは議会制民主主義最大の欠点ですね。(つづく(;^_^A)

まめ八 [2009年6月13日 10:44]
EP82-SW20さん、おはようございます。
返答が長くなりまして申し訳ございません。(;^_^A

続きです・・・

しかし、国民から信託を受けた政治家が、“国民から選ばれたことに胡坐をかいて開き直る”ことにも大きな問題があるのではないでしょうか?
政治家の皆さんが“国民から選ばれた責任を自覚”してくれるならば今とはもっと違う政治になっていたのではないでしょうか?
確かに投票率は下がる一方ですし、議員は有権者が選んだわけですが、国民の政治への失望=投票率の低下、議員は有権者が選んだ=積極的に選ぶに値する議員がいないから仕方無く投票した、という背景も忘れてはいけないと思います。
“議員は有権者が選んだ”という悪質な政治家の詭弁を国民が認めて、沈黙したり、失望の結果、無関心になってしまう。これこそ悪徳政治家の思う壺でしょう。
くしくも、森元首相が“有権者は昼寝でもして選挙会場に行かない方がいい・・・”なんて本音を漏らしましたよね。
私もEP82-SW20さんと同じく、次回の選挙は自公はもちろん、民主以外でしっかりとした政策を掲げる候補者に入れるつもりです。(そんな政党、中々ありませんが・・・(;^_^A )
まめ八 [2009年6月13日 10:59]
W650さん、おはようございます。
いつもコメントを頂き、有難うございます。

議員さんの中には本当に国民の事を考え、一生懸命に活動されている方もおられるとは思うのですが(そう信じたいです)、マスコミは何故かそういった地味な議員さんにスポットライトを当てようとはしません。

このCO215%削減目標にしても、世間では鳩山大臣辞任のニュースの中でもうすでに消えてしまいましたね。
今後11年間に渡って国民に犠牲を強いる政策が、一大臣の辞任劇(それが総選挙につながるものであるにせよ)によって十分な議論や分析がなされないまま一晩にして忘れ去られる・・・こんな事でいいのでしょうか?

“視聴者の代弁者。国民の知る権利の執行者”を自認する日本のマスコミも政治家並としか思えません。
さんじ18 [2009年6月14日 7:28]
全部 首相か首相に耳打ちした人の思いつきにしか見えない。

15%削減は、飛行機を1機も飛ばさないと実現は可能です。(米軍と自衛隊機を含む)
まめ八 [2009年6月14日 8:11]
さんじ18さん、おはようございます。
いつもコメントを頂き、有難うございます。

このCO2 15%削減案は誰がどう考えたって、熟慮の末に出来たものではありませんよね。
仰る通り、〇売新聞の〇辺氏あたりの老い先短い方が入れ知恵したのかもしれません。
私は、CO2削減目標はせいぜい実質の10%程度に留めて、その11年間で景気対策や財政赤字、年金等国の経済立て直しを図るべきだと思うのです。
この目標値で諸外国が文句を言ってきても、それこそアメリカや中国に責任転嫁して相手にしない位の強かさを日本は持つべきだと思いますよ。
15%にしても10%にしても文句言われるわけだし、中国、インドなどに至っては開き直りとしか思えない態度をとっている訳でしょう?
こんな事やってたら、アメリカや欧州のみならず、中国の思う壺ですよ。