そういやそんな歌あったっけな。。。
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ビルの隙間から、
街路樹の隙間から、
満月から1日分小さい月が顔をのぞかせる。
昇りかけの月は絵に描いたように大きい。
いまだ少し藍色の残る空の下の方で、
ひときわ強い存在感を放っている。
これが夜中にもなれば、
グッと凝縮した顔をテカテカに光らせて夜空にポッカリと浮かんでいる事だろう。
そして明け方には、全エネルギーを使い切ったかのごとく、
少し赤みがかり、少しむくんでいるような大きさで、舞台袖にはけるタイミングをはかっている事だろう。
あいにくあたしは、
月を見て、遠吠えはしないし濃い毛も生えない。
月を見て、もし何か変わるとしたら、
「あそこに帰りたい」というメルヘン物語的な感情が沸き起こることぐらい。
そんなあたしの様子を瞬きもせず見ている月と、
ちょこちょこ目が合う、ある日の夜。
Masa…
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ビルの隙間から、
街路樹の隙間から、
満月から1日分小さい月が顔をのぞかせる。
昇りかけの月は絵に描いたように大きい。
いまだ少し藍色の残る空の下の方で、
ひときわ強い存在感を放っている。
これが夜中にもなれば、
グッと凝縮した顔をテカテカに光らせて夜空にポッカリと浮かんでいる事だろう。
そして明け方には、全エネルギーを使い切ったかのごとく、
少し赤みがかり、少しむくんでいるような大きさで、舞台袖にはけるタイミングをはかっている事だろう。
あいにくあたしは、
月を見て、遠吠えはしないし濃い毛も生えない。
月を見て、もし何か変わるとしたら、
「あそこに帰りたい」というメルヘン物語的な感情が沸き起こることぐらい。
そんなあたしの様子を瞬きもせず見ている月と、
ちょこちょこ目が合う、ある日の夜。
Masa…