またもや古い話だが、自分が無知だったため今頃つながったという話。
ワタシはORINOVIVOというグループのバンマスをさせてもらっている。
ヴォーカルの緒方美穂女史をリーダーに名プレーヤーが集まったグループである。
1つのグループで世界の民謡をやるという、無謀にも思えるコンセプトだが、
ワタシ的には、その存在理由をうなずけるグループの1つである。
毎回、新しい国や地域の音楽をレパートリーに加えていっているが、
次回のライブに選んだのはずばり「アイヌ」。
この知っているようで全然知らない音楽文化をいつもの事ながら手探りで探すのだが、
その中で目にとまった人物がいる。
「故.伊福部昭」先生。
日本を代表する作曲家の一人だ。
一般的には、映画「ゴジラ」の音楽を作った人で知られていると思う。
アイヌ音楽の基礎知識を探す中で、なんと伊福部先生の書いた論文に行き着いたのだ。
書かれたのは1959年。
もの凄く詳しい内容で、他から得られるものの数倍もの情報量がある。
先生の歴史を調べてみたら、なんと北海道出身で、しかも子供の頃からアイヌの人達との交流があったという。
その時接したアイヌの歌や踊りや、各地から集まる開拓者が歌う様々な民謡により自身の音楽の原体験を得る。
特にアイヌの叙事音楽「シノッチャ」からは生涯忘れえない深い感銘を受け、
その後の作曲家としての人生に決定的影響を与えたという。
なんと言う事だ。
ぜんぜん知らなかった。
普段からきちっと燕尾服のようなスーツを着て蝶ネクタイをしていた先生(あ、アレは燕尾か...)。
学生からの挨拶にもきちんとお辞儀をして挨拶を返していた先生。
そう、伊福部先生は、ワタシが学生の頃の学長だったのである。
先生、無知なワタシは今頃先生の人生を目の当たりにしています。
先生の経験し、研究されたものに触れさせて頂く事をお許しください〜(^o^;)。
Masa...
ps.はい、ORINOVIVOのライブは4月25日と26日です。ぜひおいでくださいませ〜(^o^)/。
ORINOVIVO(オリノヴィーヴォ)HP