言の葉

音と香りと頬を撫でる風

メロディか音色か

はたまた

ソレらを彩る名もなきものたちか

蘇る記憶

記憶から導かれる妄想

初めて聴く音も

時に壮大な物語を脳内に映し出す

国まで傾かなくとも

その心はすでに引き裂かれている

ソレらの逆流を起こせないものは

沈黙の奥深くに

ひっそりとしゃがむ

北方有佳人

絶世而独立

一顧傾人城

再顧傾人国

寧不知傾城与傾国

佳人難再得


　　　Masa…

先日の

「アンダルシアの夢」ライブ

またもや打楽器以外で大渕さんの歌と共にいた

FBで大渕さんがとても嬉しいことを書いてくれていた

打楽器ででも同じ気持ちでいる

歌詞があってもなくても

それを感じてくれている人は残念ながらほとんどいない

それはまさに自分の問題で

これまでのあり方への審判でもある

発売前で細かくは言えないが

鬼怒さんとの対談で彼が言い切る

宿題人生

そう言える力と技術と感性と魅力が

これもまた全く足りてない事を痛感する日々だ

先人達の言葉に隠された真実が

見え隠れする



　　　Masa…

PAPETE

2016年5月26日没

享年68歳

ブラジルのパーカッショニスト

ワタシが最初に一番影響を受けたパーカッショニスト

1986年、トッキーニョのグループで来日

渡辺貞夫さんのブラバスクラブに出演したのを見に行き

持参したパンデイロのヘッドにサインをもらう



この当時はトッキーニョのアルバムか

渡辺貞夫さんのアルバム「Elis」でしか彼の演奏は聴けなかった

探せばあったのかもしれないが

大学生のワタシにはこれ以上は探せなかった

数年後

知り合ったフラメンコダンサーが

なんとパペーチと幼なじみと言う...

当時発売されていた彼のアルバムを全てカセットにダビングしてくれた



ワタシのパーカッショニストとしての基本になる音世界はここにある

歌う事も含めて

そんなに大事な人なのに

亡くなっていた事をつい数ヶ月前まで知らないでいた

ナナの一周忌3月9日に

ふと思い立って調べて

知った

この人の為の追悼演奏をしなければならない

ナナの時のように

思うこと起こる事

流されていく中で

自分に足りてない

感謝の心の欠片をかき集めて

PAPETEよ

安らかに

そして

ありがとう



　　　Masa...

同じようには

とてもじゃなく無理だけど

せめてその心と音楽に近づきたいと思ってひいた

でも近づくどころか遠のくばかり

いや

遠のくというより

いるところが違うのかもしれない

ささやかな思いは

その大いなる壁をこえられず

いつも破綻する



Masa…

誰の

言葉だか

どこで読んだか

さっぱりおぼえていない一文が

今年に入ってから

浮き沈みする

いろいろな事実と

思い込みが

そこを向く

それは自分でそうさせているようにも見えるし

そうなることになっているとも見える

先輩方の言葉や動向に

思い当たるフシを見かけたり

それでも深海魚は陽の光を追ったり

仲間の言葉や動向にも

浮き沈みを見る

人というものが

あの「いたりきたり」であったとしたら

そこそこ無駄な時間を過ごしているとも言えるし

色々思い出される中で

また回り回る

そして

考えても

思いを馳せても

どうしようも出来ない世界の状況に

ただ胸を痛める時間が流れる



　　　　Masa...