エネルギー論争の盲点―天然ガスと分散化が日本を救う (NHK出版新書 356) 価格:¥ 777(税込) 発売日:2011-07-07 |
確かに原発反対だけを言ってみても物事は進まない。
原発を無くしていかれるようにエネルギーについては勉強していかなければならない。
それが原発をゆるしてきてしまった私達の責務なんだと感じた。
エネルギーについては一般市民はほとんど何も知らないんだと思った。
くわえて、世に出ているジャーナリストや学者、科学者などの大半もわかっているわけではない事もわかった。
エネルギーとは何か。
「人間の生存や活動に役立つ熱源と動力源」
電気そのものはエネルギー源ではなく、ほかの熱源や動力源から製造、転換されたエネルギーを伝達するエネルギー媒体のすぎない。
二次エネルギー。
本質を見れば自ずと何を考えなければいけないのかがわかってくるのかもしれない。
しかしあまり時間がない。
だからこそ実は何も知らないジャーナリストや学者達が物を言う事で確信部分が覆われ見えにくくなってしまうとよけいに時間がかかってしまう。
実際のところ、この本の発言が本当に正しい道なのかはわからない。
しかし、その発言が明快である事は確かだ。はっきりしている。
この明快さは多くのジャーナリストや学者達の発言には無い。だから不信感を持ってしまう。
原発に関しては疑問に思う箇所もあるが、相当大きいリスクと実はコストも高い事ははっきり見て取れた。
停電という言葉に惑わされ、一番大事な事を見落としてしまう危険がいっぱいだ。
あとがきに書いてあったが、「人間や人間集団がとる行動や心理などの考察」が足りない。
原発に対し恐怖を持ってしまった一般市民に対し、経済が立ちいかなくなると大変だから原発が必要、と説明を普通にしても届くわけがない。
「脱原発を言うなら代替案をだせ」と、一般市民に言ったってだめである。
それは国の政策をになう人達が考えていかなければ実現していかないのだ。
それをしてほしいから脱原発を言うのである。
怖い思いをしながら生きていきたくはない。
マスコミもジャーナリストも学者も政治家も、問題の本質を知らず、さらに国民の気持ちを読めないところがこの国の弱点だ。
そして一般市民である自分は実際に何をすべきか。
それも明快である。
Masa....