つぶやき............

パーカッショニストMasa(海沼正利)の『つぶやき...』
不定期でつぶやきます(^o^)。

映画『斜陽』音楽製作ノート 第五話 〜取材という名の下準備-2〜

2022-06-27 | 映画『斜陽』音楽製作ノート コピー

ー 定型前文(本文は点線下から) ー

 

映画『斜陽』の音楽製作ノートというページを作った 

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音楽製作に関わる事をまとめてみてもらえることが出来て

映画自体を盛り上げていかれるように

ワタシのHPでも各SNSでもリンクを貼って

皆さんがそこへ行って楽しんでもらえるように

だが

あちこち飛ばされるのも{メンドー}な時もある(...おまえがな...)

ので

この『つぶやき...』でも

コピーのカテゴリーで

呟いておく

..................................................................................................

取材という名の下準備-2

                               スチール写真:栗原隆一

 

2021年

何も知らない音楽担当というのもある意味斬新ではありそうだが、何せ初めての映画音楽製作は、やっぱり知らなきゃいけない事ばかりであります

 

前回に書き込んだ以下の項目をまず自分なりに取材するところから始めました

  『映画音楽』

  『戦後Jazz』

  『闇市』

  『没落貴族』

  『ベートーヴェン ソナタ悲愴』

  『蛇』

 

『映画音楽』

音楽を作るのは普段の活動の中にもある事ですし、何かの目的のために音楽を作ることもあります

では、それらと映画音楽は何が違うのだろうか

 

ダンス公演のための音楽は後で変更や調整はあるものの、まず音楽(音源)が必要となります

 

映画も先に音が作られることもありますが、撮影が終わり、大体の編集が終わった後、それ(ラッシュ映像)をみながら、最初の音楽予定打ち合わせをもとに、ここにこんなのが欲しいね、な〜んて感じで監督やプロデューサーさん達と打ち合わせていき、曲作りに入ります

 

結果ですが、監督との最初の打ち合わせの後、台本読みながら自分で妄想していた曲たちは一切使うことはありませんでした(曲数も減りましたし)

 

音楽がそこにあることで(そこにないことで)芝居や絵の意味合い、時間の流れや登場人物の心持ち、印象が変わっていきます

後になって実感する基本的なポイントです

 
 

『戦後Jazz』『闇市』

(結局使われませんでしたが、) orinovivoリーダーの緒方美穂嬢と室内楽団「バラダン」の4名が演奏する(はずだった)ジョージ・ガーシュインの「スワニー

映画の最後の方で、主人公のかず子が子供を抱いて(背負って ? )通りかかった闇市で音楽隊の面々が新しい時代の到来を思わせる(jazz)音楽を演奏しているシーン

映画の撮影に関係してくるシーンなので、まず音が出来上がっていなければならない曲でした

 

曲のスワニーは監督からの指示

 

普段の活動は一般の方から見たら{Jazz }と括られてしまうようなところにいるワタクシですが、いわゆる{Jazz }を演奏しているわけでもなく、なんとも言い難い『ジャンル』の中にいます

なので、{Jazz }に造詣が浅いので、日本にとっての{Jazz }をざっくり知るところから始めました

詳しくここでは書きませんが、『つぶやき...』(海沼のブログ)で時々つぶやいてしまう『思っても見ない寄り道』、がここにも完備されていたのでした

 

どちらがどう、ということではないのですが現実として職業音楽家(音楽をすることで生計を立てている人)は、音楽大学などの西洋音楽を勉強してきた人とそうではない人のどちらかです

そのどちらにとっても戦後は大変な時期でした

もし、自分が今戦後の状態に置かれたときに、自分の唯一の武器である(はずの)音楽をどのように使って生き延びていくのか、、、、

もちろん全ての職業音楽家が音楽だけで生き延びれたわけもなく、いろんなことをしながら少しでも音楽に携わりながら生きていたと思います

少しでもその時のことを知る手がかりは、やはりまず本とインターネットでした

 

下記のようにざっくり年表も作ってみたりして

*色々手ぬかりや間違いはご容赦願います

 

寄り道?、はい〜、でっかい寄り道がありましたが斜陽とは全然関係なくなっちゃうんでそのうち『つぶやき...』でつぶやきます

 

アメリカから来た音楽はハリウッド映画も含めて全て{Jazz }と呼ばれていた時もあるらしく、なかなか一筋縄ではいきません

これは知らないことを勉強するときにいつも気をつけていることですが『個人の経験したものはその文化を表す全てではないが、重要なリンク先が隠されている』ので、色々と興味溢れる調べ物です

 

闇市に関しては引き続きお勉強が必要でしたし、戦後jazzについても大先輩などへの直接取材という大それた事を考えていた矢先、ある理由で戦後jazzは幕引きとなります

 

それはまた後ほど。。。

 
      Masa...

映画『斜陽』音楽製作ノート 第四話 〜取材という名の下準備-1〜

2022-06-20 | 映画『斜陽』音楽製作ノート コピー

ー 定型前文(本文は点線下から) ー

 

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取材という名の下準備-1

                               スチール写真:栗原隆一

 

2021年春

監督やスタッフの皆さんとの打ち合わせの後

音楽を作る前に

まず

自分の知識に何が足りていないか

これから先とりあえず何が必要か

考えました

バンマスを務めているorinovivoで新曲が決まった時とか

新しいお仕事をいただいた時に

まず考えるのはソコから

 

感じたり

インスピレーションは

それとはまた別という事で...

 

映画の中でリーダーが歌う事になった曲は

ジョージ・ガーシュインの『スワニー』(← 実は後日変更になります..後ほど..)

一緒に演奏するのは

音楽プロデューサーさんの事務所所属の室内管弦楽団「バラダン」の中から4名

 

監督からリクエストされている曲もありました

 

太宰治『斜陽』原作も何度か読みました

 

映画の台本と照らし合わせたりしました

 

その頃の走り書きにはこう書いてありました

 

『映画音楽』

『戦後Jazz』

『没落貴族』

『闇市』

『ベートーヴェン ソナタ悲愴』

『蛇』

 

それぞれについては

次回書きます

 

それぞれを調べていく中で(取材 . と言っています)

自分の今までの音楽活動の中で共通した出来事の一つを

思い出しながら『つぶやき...』(海沼のブログ)に書いていました

 

リンクを貼りますので

お時間ありましたらお読み下さいませ

 

https://blog.goo.ne.jp/somo3n/e/5472ef2d17d535be6f077b67c79b6830

 

         Masa...


映画『斜陽』音楽製作ノート 第三話 〜はじめの一歩〜

2022-06-12 | 映画『斜陽』音楽製作ノート コピー

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はじめの一歩

                               スチール写真:栗原隆一

 

あれから年越して、春になり、思っても見ない初めての社会状況になり

町から人が消え

緊張と不安の夏と秋を過ぎ

仕事がないのに初詣に行かない初めての年越しをして

なんとなくこの状況に慣れてきた2021年の春

 

リーダー(orinovivo 緒方美穂)からの電話

そして

監督から音楽担当依頼と映画の台本、スタッフ資料が届く

 

再開するにあたりもちろん諸々変更が出てくるし

映画に関わってくる人々にももちろん変化が出てくる

 

自分の映画への関わり方が一番変わったところだが

ワタシの周りで大きく変わったのは

音楽プロデューサーさんが決まった事

エンディングテーマが決まった事

闇市でリーダーの歌う曲が決まった事

そして残念ながらorinovivo自体の出演がなくなった事だった

 

監督の快復の喜びといよいよ映画製作がスタートするワクワク感とを持ち

5月、監督事務所にて打ち合わせ

 

ここで台本と照らし合わせながら

監督が希望する、映画の中で必要となる劇版音楽と効果音などのお話を聞く

撮影場所のお話やキャストのお話など

ワクワクと同時に緊張の走る時間でした

 

さ、いよいよここから音楽製作に向かっていくことになります

 

今までの音楽活動の中で、舞踊舞台の音楽や映像(映画ではない)の音楽を作ることはありましたが映画は初めて。

何せ監督に迷惑かけないようにできるかと不安発車でありました

 

映画のチーフプロデューサーでありスチール担当でもある栗原隆一さんにお写真をお借りしたので

これから先はそれら写真とともに振り返っていきたいと思います

 

          Masa...


映画『斜陽』音楽製作ノート 第二話 〜はじめ の つづき〜

2022-06-09 | 映画『斜陽』音楽製作ノート コピー

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はじめ の つづき

 

2017年11月の監督事務所での打ち合わせ後

バッタリと連絡が途絶え

   (もちろん諸々の映画制作に関することは進行して いる...いたはず...いたかも...)

普段の仕事、生活をしながら

時々

「ああ、映画を作るって大変なんだな〜(その2)」

と思い出す日々を送って いた(...いたはず...いたかも...)

 
 

その時はこんな恐れ多いことになるとは思っていなかったので

何か資料を残すなどということは全く考えていなく

リーダー(orinovivo 緒方美穂)とやり取りするわずかばかりのラインメッセージを遡るしかない

ワタシが映画自体の音楽担当になるまで

監督とやり取りする窓口はリーダーだったのだ

 

それらをもとにその時の流れを検証すると

映画のサポーター募集のチラシが手元に届いたのが

2019年の5月ごろ

リーダーも準主役級の役をいただき

そのチラシによると

2020年秋完成予定となっている

 

なんと1年以上

キャスト決めや(プロダクションなど色々大変そう)

撮影に関すること(スタッフはもちろん撮影場所とか色々大変そう)

なんと言ってもかかるお金をどう捻出するか(これが一番大変そう)

などに奔走していた

 

「監督の仕事はまずとにかくお金を引っ張ってくること」

今でも監督はそうおっしゃる

『うさぎ追いし — 山極勝三郎物語 —』のときも

ワタシは映画そのものを作る(撮影とか編集とか)所にはいなかったけど

映画完成のため様々な苦労をされていたのはチラ見していたし

その為に演出が変わることもあった

 

監督が作りたい作品と現実とのコラボレーションが映画なのだろう

 

リーダー含めたorinovivoの出演シーンを2019年11月に撮影するスケジュールが組まれた頃

 

近藤監督の病気療養のため

 

映画製作が延期となる

 
 
      Masa...

映画『斜陽』音楽製作ノート 第一話 〜はじめに〜

2022-06-08 | 映画『斜陽』音楽製作ノート コピー

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はじめに

 

今まで演奏家として映画音楽の録音に関わることはあったけれど、映画音楽(劇版部分のみ)自体を引き受ける事になったのはもちろん初めての事だ

しかし、最初から依頼されていたわけではなかった

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名匠, 近藤明男監督の手による太宰治作, 映画『斜陽』

この映画に関わることになったのは5年前の2017年のことだ

 

私はorinovivo(オリノヴィーヴォ)という世界の民謡を奏でるグループのバンドマスターを務めているが、このバンドのリーダーであるヴォーカリストの緒方美穂嬢は女優さんで、近藤監督作品に出演していたのでした

近藤監督の2016年の前作『うさぎ追いし — 山極勝三郎物語 —』では、そのorinovivo楽曲『i-ki-ru』をエンディングテーマに使っていただき(緒方美穂嬢も出演している)、監督もよくライブに足を運んでくださっていた

 

『i-ki-ru』ORINOVIVOオリジナル曲(映画『うさぎ追いし』エンディングテーマ

 

その流れもあり、今作(斜陽)にもリーダー含めバンド自体の出演が要請されたのでした

 

太宰治の代表作とも言われる『斜陽』

戦後の没落貴族を描いた話だが、映画の中で我々が出演するのは、戦後の闇市の中でバンドと女性歌手が演奏しているシーンだ

orinovivoのバンドマスターということもあり、そのシーンの音楽取りまとめを依頼されたのが最初の形であった

キャストの決定を始めいろんな事がなかなか進まなくて「ああ、映画を作るって大変なんだな〜」と思いながら連絡を待った記憶がある

 

そして初めて監督の事務所で打ち合わせなるものがあったのは2017年11月

監督の映画にかける思いや『斜陽』を作り上げる意味や意義、情熱など、事務所の壁いっぱいに貼られたキャストの写真や撮影場所の写真、スタッフなどの名前やそれぞれのシーンへの細かい書き込みのある模造紙に囲まれながら美穂嬢と話を聞いた

1シーンのみの音楽製作と出演の予定だったが、映画にかかわれているんだ、というなんとも言えない興奮に満ちた時間だった

 

     Masa...