表題の件ですが、
上の写真のあにまさ式弱音ハクさんモデル(立体出力版・安定配置状態)のようなキャラクターモデルを制作するにおいては3DCGモデリングツールを使う必要があります。
しかし3DCG初心者がいきなりここまでのモデルを作る事は出来ません。
どんなに良い講習を受けても、どんなに高等な教育を受けても、初めての人がすぐに3DCGデータをゼロから作られる訳ではないのです。
勿論講習を通じて良い講師の人と出会えたり、教育の中で切磋琢磨し合える友人に出会える事で3DCGモデリングの腕は上達します。しかし、それらが自分に効果をもたらすまでには一定の時間が必要です。
すなわち3DCGモデリングを習得するための即効薬はない、ということです。
それでも気長にネットで調べ物をして独学で3DCGモデリングスキルを身につけるよりは多少は時間を短くする事が出来ると思います。
PC等の技術習得で一番効果があるのは、すでにハイスキルを獲得した人間がそばにいる事です。これは大学時代から3DCG関係の研究会をやってた自分の経験からはじきだされた解なのですが、いわゆる「オタク知識の伝染」と非常に近しい手法です。
手っとり早く言えば「知ってる奴の会話を聞かされて行くうちになんとなく覚えてくる」のです。某英会話教材と違う点は、生身の人間がしゃべってるかプレーヤーで聞き流すかですが、前者だとなぜか以心伝心が働くのです。
しかし、講習となるとハイスキルな人間=講師の人とは、講習でしか会えないのです。これではそばにいるとは言い難く、スキルの習得もその分時間がかかります。
ところが、3DCGに限ってはそばでスキルを語る人間の代わりに良い教材があるのです。
それはワイヤーフレームモデルです。
3DCGモデリングの技とは、空間をどのようにしてポリゴンで刻み、自分の理想の形を作り上げていくかに全てが集約されます。
しかしこれを詳しく見るためには3DCGモデルデータが単に画面上に表示されている姿だけでは不十分です。
下図のように、ワイヤーフレームで面の区切りがはっきり見える3DCGデータを見なければ、実際にモデルのポリゴン構造がどうなっているかを確認する事はできません。
逆にこれを見てポリゴンの貼り方や形状データの「流れ」が把握できると、後は自分なりにモデルの作成が進められるようになってきます。
とりわけMikuMikuDanceはこうしたポリゴンモデル制作技術の習得の上で物凄く巨大かつ高品質なポリゴンデータを「公開」しています。
単に3DCGデータをダウンロードして使えるだけでなく、3DCGモデリングツールに読み込んでワイヤーフレームレベルまでじっくり観察する事が出来るのです。
これは今までの3DCGデータ公開ではあり得なかった事です。むしろこうした中身のデータの公開はタブーとさえ言われてきました。
逆にMikuMikuDanceの登場で3DCGデータが手に取るように観察できるようになり、数々の3DCGモデルデータが作られてさらに公開され、そのことが今までにないデータ作りの好循環を形成する一端を担ったのだと思います。
ということで、3DCGモデリングを習得したいならまずワイヤフレームを見るべきです。
それが分かればセミナーを受けた際に講師の人の話もより理解が深まるでしょう。スキルを習得する早道が開けるのです。(^^)
(Metasequoia画像は筆者作成中のモデルです。>3DCGポリゴンモデラーMetasequoia)
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