※参考記録

日本百名山山頂宙返りを敢行中の【雪崩★マン】が綴る社会学的山岳エッセイ!

池袋ウエストゲートにて

2002年05月27日 | 社会学【socilogy】
 あっ、コンバンワァ。ねェ、これから帰んの?
あれっ、買い物したんだァ、見せてェ。
なァ~に無視してんのォ。それよかさァ、ちょぉーっと遊んでかない?
いいでしょ!いいと思うんだよなァー。ちょちょーっと待てよ!!
んだよォ!バカヤローッ!!

 昨日夜、池袋駅西口の西口五差路(交差点、マルイシティ前)にて信号を待っていたら、
隣りの女性が、背後にいた趣味の悪い黒のスーツを着たやたらと色の黒い男に上記の口調で
ナンパされていた
彼女は凄い形相で彼を睨みつけ、足早に逃げていった。

 私はナンパを否定しない。そこから恋が始まったり、それがきっかけで結婚した知人もいる。
しかしナンパというとどれも上記のようなワンパターンで“つまらない”
はっきり言えば、バカなのだ
ぶん殴ってやりたいほどバカだね。
 ナンパが嫌悪されるわけはこのように“偏差値の低い”ことをやっているからだ。
バカで、品がなく、金のない男が好きだという女性はいない。
ナンパは、そういう男が、それを象徴する行為だからダメなんだよ!
だからお洒落に、ウィットに富んだ、偏差値の高いナンパをすればいい!

 「東大生のホスト」ってテレビで見た。そんなのモテ過ぎて反則じゃん!
何故なら東大生というのは「偏差値の高さ」の証であり、全ての面で「エリート」の象徴である。
また、ホストはモテるための技術に長けている。知識もテクニックも一流。
「偏差値の高い」付き合い、トークをしている。

 おや?考えてみたら、
ナンパという行為は東大生のホストと対極にいる連中がやっているんじゃない?!
バカで、品がなく、金のない連中がね。つまり、ナンパはそういう「モテない」男が
何とかして女性をゲットしようとする苦肉の策なんじゃないか!
「モテる」男はナンパなんてしなくてもモテるからね。

 以上、猿でもわかる、チョー簡単な『ナンパの社会学』講義でした。

新就職活動

2002年05月24日 | 雑感【thoughts】
 ご存知の方も多いと思うが、私は現在「求職中」である。
大学生の頃の就職活動も含め、誰よりも多くの会社に出願し、試験を受け、面接を受け、
そして落ちてきた…。
今日はそういう悲壮感漂う日記ではない。最近の就職活動の新形態について書こう。

 私が大学生で就職活動をしていた頃というのは約8年前。
その頃と現在との違いはインターネットの普及
現在これを利用した活動が多く行なわれている。
 昨年、私の知人が転職したが、彼はいわゆる「就職活動」を一切行なっていない。
自宅のパソコン上で行なったことが唯一というか…。
もちろん採用に至るまでには直接会社に出向き、面接などを行なったが。
彼はWEB上の「人材バンク」に登録し、その人材バンクを管理している団体が
求人している会社に情報を提供し、その情報を気に入った会社は人材バンクを通じて彼に連絡をし、
面接に出向き、採用と相成った。
履歴書を提出することもなく(面接や入社の際提出したかもしれないが、出願に際してはなかった)、
会社訪問もなく、ただ決められたWEBのフォームに記入して送信しただけ。
あとは人材バンクが段取りを全て整えてくれ、彼は具体的にアクションしたのは
面接のため、会社へ足を運んだことが最初だ。
 この方法は雇用する側、される側、双方に便利だ。
最近は自社の人事部が信用できないからか、
「採用(人材選考)」を“外注”する企業が増えているようだ。
また従来の採用形態だと、送付される書類をいちいち目を通し、
それら全てに返答しなくてはならない。
これは手間と通信コストが大きくかかってしまう。そこで外注。
しかも前述のようなWEBで行なうと、それらのコストの削減になる。
その削減された分の一部の金が人材バンクなどの組織に入るわけだから、
よい形での「景気活性化」である。

 ただ問題点は、雇用する側、される側、双方の『情報の流出』であろう。
それがインターネットの恐ろしい世界だ。
お隣りの韓国ではネット上のいじめを理由にした「殺人」が起きているという。
韓国のブロードバンド普及率は世界一だとも。
W杯同様、韓国のインターネットはキムチのようにホットである。

これもぼったくり?!

2002年05月16日 | 雑感【thoughts】
 最近、知人から某社の栄養補助食品を頂いた。錠剤のビール酵母である。
しかし驚いたことにメーカーの推奨する一日の摂取量が「15粒」である。
1瓶105粒入りなので、一週間で無くなってしまう!ぼったくりじゃないの!?

 私の友人で、某食品会社に勤務する男がおり
(ちなみに彼は昨年別の食品会社、それも健康食品専門の会社に転職した)、
彼からその会社の栄養補助食品をもらったことがある。
それも1瓶50粒くらい入りで、一日5~6粒摂取が推奨だった。
その件で私は彼に文句を言った。「これじゃあ10日で無くなっちゃうじゃん!」。
すると彼は「それが狙いなんだよ」と。
成分を凝縮して2~3粒に収めることは可能なのだが、
それだと無くなる速度が遅く、消費者の買い足し(回転)が遅くなる。
そのため成分を薄め、粒の数を多くして、逆に1瓶(缶)の量を少なくする。
それにより回転を早め、収益を上げるってこと。

 皆さんも記憶にあるだろう。幼い頃の「洗濯用洗剤」の量の多さ、箱の大きさ。
あれは洗剤の成分を薄め、さらに空気を大量に混入し、粒を膨らませ、
内容量を増やしていたのだ。
その結果、消費者は“無駄な”洗剤を多く買い、
また箱が大きくなることで紙、パルプ、プラスチックの量が増え、
資源の浪費、環境破壊につながったのだ。

 私は法律には疎いが、こういったものに対する生産者の
情報開示義務やコスト削減、環境保護義務はあまりないのではないか。
しかも「サプリメント」は今流行り。節度なくこういう行為が横行する可能性はある。
生産者(メーカー)の良心と意識の高さに期待するしかないのか?!
日本の社会と企業には期待できない!

「中国、日本公館内で拘束」事件の問題

2002年05月09日 | 時事【current topics】
 『5/8中国瀋陽の日本総領事館に北朝鮮住民とみられる男女5人が入ろうとし、中国武装警察当局に拘束された』

 日本の報道によると、問題視している点は
「総領事館内に武装警察が侵入し、拘束、敷地外へ連行」したこと。
それは「在外公館の治外法権を保証するウィーン条約違反にあたり、遺憾」であり、
「5人の身柄の引渡しを求める」ことが日本側の主張である。
5人は第三国への亡命希望者のようだ。

 私は外交問題や国際法に関しては全くのド素人なので突っ込んだ意見は述べたくない。
しかし、私のような庶民の中には以下のような疑問を抱いた人は少なくないだろう。
警察官が侵入者を拘束、連行して何が悪いの?!

 この事件には二つの「三角関係」を考慮して論じる必要があろう。
 1.日本、中国、北朝鮮の主張、思惑、関係(国の問題)
 2.総領事館員、武装警察官、亡命希望者の主張、思惑、関係(当事者の問題)
 1.に関してはすでに動きがあり、日本は中国外務省に対し、
上記の通りの要求と抗議を行なった。
今日の国会においても川口外務大臣が遺憾の意を表明した。
中国側からの具体的な回答はまだない。
これらの日本の主張に関しては概ね異論はない。主権上当然の要求だし、
国際法に則ったものなので、中国は受け入れるのも当然と考える。
しかし“その後”の問題は簡単ではない。
亡命希望者の要求を受け入れ、日本が彼らを第三国へ出国させれば
北朝鮮はより一層日本への態度を硬化させ、
先月再開された日朝赤十字会談へも悪影響を及ぼす。

 しかし私が興味を持っているのは2.の問題。
 事件の同日、瀋陽の米総領事館にも北朝鮮からの亡命希望者2人が駆け込み、
館内に留まっているようだ。
さらに日本総領事館の事件では、警察官と総領事館員が
5人を連行する前に協議していたという報道もあり、非人道的だとの意見もある。
中国側だけでなく、日本側の当事者の行動の問題性も議論の対象だ。
 ここまではおおよそニュース報道で述べられていること。
私の興味の対象である「当事者」のことは報道ではわからない。想像と推論で述べていく。

 まず、事件を目の当たりにした「総領事館員」。
 「総領事館員」は5人を見て、北朝鮮からの亡命希望者であることはわかったと思う。
「彼らを侵入させたくない」と思ったのだろう。何せ相手は北朝鮮人。
ちょっとした対応ひとつで国際問題に発展しかねない相手だ。
煩わしいことには関わりたくない
対応による責任問題に巻き込まれるのも嫌だ。

 「武装警察官」は…。
彼らについては中国の国民性や警察官の意識などを細かく考える必要があろうが、
この際、日本人である私の素朴な感想を述べると、
彼らは武装警察官としての使命を果たしたに過ぎない。
総領事館内へ立ち入ったのは浅はかだったとしても、
侵入者を取り押さえるという行為自体は何ら非難されるものではなく、
むしろ積極的に評価されるべき行為だろう。
ひとつ指摘しておきたいことは、彼らも5人が
北朝鮮からの亡命希望者であることは一目見てわかったと思う。

 そして「5人の亡命希望者」。
北朝鮮人についてはいろいろ述べること自体がナンセンスな気もする。
テレビのインタビューを見ても「将軍様(金正日)のご健康を祈って毎日生きています」
なァんて真顔で応えている国民だ。彼らについて私の想像でモノを言うのは乱暴だろう。
しかし亡命希望者はその規範から逸脱した、つまり私の感覚で話のできる連中だろうし、
将軍様将軍様なんてアホらしい!俺達はしんどいんだ!食うものないんだ!この国ヤバイぜ!
と思っている人達でしょ。彼らは切実に、現状から“脱出”したくて
亡命を企てたのだ。
亡命の是非は議論の対象外として、私は彼らへ同情する気持ちはメチャクチャいっぱいある!

 つまり、現場の当事者は皆“正直な対応”をしたのだ。
むろん優れた、思慮深い対応でない場合もあるが、
国際問題・外交問題に発展するような対応や思惑はまるでない。
ひとつ私が言いたいことは、総領事館員だけ“積極的”な行動を取っていないように感じる。
こういう場面で“及び腰”で、主義主張をしないことこそ非難されるべき行為だ。

 私の想像と推論が正しければ、
彼ら三者の事情を全くわかっていない、理解しようとしていない三つの国がアホだ
「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!!」(by青島)

埼玉の名峰「両神山」vol.2

2002年05月08日 | 山【mountain&climbing】
 山頂は岩肌むき出しで男性的。でも眺めが最高に素晴らしく、360度の大パノラマ!!
この日はガスがかかっていたが、天気がよければ富士山や日本アルプスなども見える。
奥秩父の山はほぼ見え、東京都最高峰の雲取山、甲武信ヶ岳、金峰山、瑞牆山。
西へ目を転じると八ヶ岳連峰もうっすらと。
また付近はヤシオツツジの群生地で、ちょうど花開いており、
深桃の美しい花を見せてくれた。

 着いたときは20名ほどの登山者でごった返していたが、
風景の写真を撮りながら彼らが下山するのを待ち、
まもなく私だけに。早速お昼だ。秩父のコンビニで買ってきたおにぎりやらサンドイッチやらを頬張る。
優雅な気分で腹ごしらえをしていると、にわかに後ろが騒がしくなった。
先ほどのご夫婦がやってきたのだ。
専ら喋ってはしゃいでいるのはご主人のほう。
「お疲れさま。ようやくやってきましたね。」と声をかけると、興奮気味に
「いやァ、鎖怖かったよ。あれ使わないで下りる方法ないの?」と。
あるわけない…。
 彼の興奮はおさまらず、写真を撮りまくっているが、カメラの使い方がよくわからず、また私がレクチャー。
何のことはない。日付を入れたり、フラッシュを強制発光にしたり、といったことだった。
最高点は尖った岩場で、立つと足がすくむ人もいるようだが、私は快感。
仁王立ちしたポーズで写真を撮ってもらった。
一方彼はというと、奥さんはさっさとポーズを取っているのだが、なかなか最高点に立てず、
仕方なく岩にへばりつくようなへっぴり腰で写真に収まった。
それにしても凄い枚数の写真を撮っていた。ここだけで20枚くらい撮っていたんじゃないかな。
案の定、しばらく撮ったらフィルムが無くなり、たいそう悔やんでいた。
私が「では撮りますよぉ、はいチーズ。」と言うと、
彼は「はい、グーッ」と言い、口を真一文字にして誇らしげな表情をする。
彼の表情と“グーッ”(写真を撮られる際そんなこと言うのは彼だけだろう)
の由来を思うとおかしかった。
 とにかく愉快で陽気でお喋りで楽しい人だった。
いつも傍らで奥さんが柔和な笑顔をうかべて…。

 しばらく歓談したのち、私は先に下山することに。
 下山し、両神村営の温泉「薬師の湯」で汗を流して帰ってきた。

 山では毎回印象的な人に出会う。
もちろんいろんな山にいろんな季節に登るので、全く人に会わなかった山もある。
会った人のなかには、その後友達付き合いまで発展した人もいる。
ただ残念なことに、若い人が少ない!

 「中高年の登山ブーム」といわれるが、確かにその通りだと実感する。
私は出会う人からいつも「お兄さん」と呼ばれ、「学生さん?」と聞かれる。
31歳だと答えると皆一様に驚く。普段から年齢より若く見られがちだが、山ではそれが際立つ。
つまりそれだけ若い人が少ないということ。
たまに大学のワンダーフォーゲルや登山部らしき連中に会うが、
ちょうど私くらいの年齢の人が一番少ない。
若い体力のある人達の娯楽のひとつにならないのは非常に残念。
私は今後はフリークライミングやバックカントリーも楽しみたいと思っているのに。

 それからひとつ気づいたことだが、ファッションがダサい!
 ハンチング帽にウールなどのネルシャツ。
ベージュのパンツにゲートルのような厚手のソックス、茶色の重厚な登山靴。
各人にこだわりがあって結構。上記の例に挙げたモノの機能性や利便性を否定するつもりも無い。
ただ、皆これでは個性が無いじゃないか!こういうスタイルを年寄りがやっているから
若い人達は登山が楽しいとは思いにくいんじゃないか。
 その点私は違う!カラーコーディネイトは怠らない。
今回は「ブルー」が基本。そしていつもの私の基本は、冬山以外は「バンダナ」。
昼でもバンダナァ…(T_T)/
今回は上下「ナイキACG」でキメた。暑くなることを予想し、
インナーはPIKOの長袖Tシャツ(紺色)。
バンダナも紺。アウターのナイキはナイロン製で上はブラック&ブルー!下はハーフパンツで黒。
靴はサロモンのグレー。ザックはカリマーのグレー。統一されているでしょ。

 私は道具にはこだわる。機能もファッション性も。
その上で、例えば3シーズンなら上下スウェットでもOKと思う。
だからユニクロのジャージやトレーナーでいいと。
その一方で、道具にかける金には惜しまない。非日常の場面で出くわす緊急事態には
道具の持つ機能を100%発揮しなければならない場合があるから。

 ま、そんなこんなでみんな!山登ろうぜ!

埼玉の名峰「両神山」vol.1

2002年05月08日 | 山【mountain&climbing】
*両神山山頂にて

 G.W.最後の日に埼玉の名峰『両神山』に登った。

 ここに書いたことはなかったが、私は登山が大好き。
生活の中心は山、というのは大げさだが、
山のことをベースに考えて生活しているし、今後もそうだ。

 前日急遽計画した。山小屋泊も考えたが、東京から近いので日帰りを選択。
普段から「遅寝遅起き」が板についている私は早起きをしなければならなかったが、
朝5時半に起床。6時半に出発。登山口までの交通手段はバイク。
近いと思っていたが意外や意外、かなり遠かった。
自宅の練馬から新青梅街道→所沢街道を通り、
所沢、そして飯能までは順調にやってきたし、時間も予定通りだった。
朝早いせいか道は空いている。
しかしここから秩父までが遠かった。国道299号はなァ~にもない道。
でも高麗川沿いの風景はなかなか気持ちがよかった。
秩父以降も遠かったが、山が近づくにつれ気分が高揚したので早く着いた気がする。
途中コンビニでお昼ご飯を買い、登山口着は9時半。10時から登頂開始!

 私の登山はたいてい登山地図に記載されているコース標準タイムの70%
の時間で行程を走破する。走るわけではないが。
今回は標準が約6時間。ということは約4時間半ということだ。
「目標タイム」ではない。目標を設けると無理をし、思わぬ事態を招くこともあり得るからだ。
山は街ではない。自然の中へ、しかも高度のあるところへ行くのだから天気予報もあてにならない。
何もかもが「非日常の世界」。万全の準備をして、相当の“緊張感”をもって臨む必要がある。
今回は首都圏の山で、しかもG.W.ということでたくさんの登山者がおり、遭難の危険はなかったが、
丸一日歩き通して、一人の登山者にも会わないということもある。
この日は登山口の駐車スペースは車がいっぱい(といってもたいして広くはない)。
ここまで両神村営のバスも運行されており、車の数と合わせて見積もって今日の入山者は約100人ってとこか。
ということはあまり多くないね…。別の登山口もあるが、
メインルートはこちら。
こちらというのは両神村の「日向大谷」である。

 両神山(1723m)は奥秩父の代表的な「日本百名山」である。
山頂の地籍は埼玉県秩父郡両神村、大滝村、小鹿野町の境にあり、
「秩父多摩甲斐国立公園」の北端である。
東京近郊の山では珍しく岩骨がむき出しになった鋸歯状の山。
東京から近いうえに鎖場があり、刺激も多く、
ビギナーにも親しみやすい山だ。登山ガイドなどを見ると
「山小屋一泊二日」が標準的な山行プランだが、
私のような超健脚者でなくとも「日帰り」が“当然”の山だろう。
しかし無理するくらいなら山小屋泊!

 しばらくは沢沿いを登る。ただこの山、層状チャートという硬い岩石でできており、
隆起後の侵食で骨格だけが残ったもので、道は岩を砕いた状態。つまり歩きづらいのだ。
しかも道は終始樹林帯の中で、山頂付近に出るまで眺望も悪い。
両神山は『信仰の山』なので御堂や御地蔵様、石碑がいっぱいある。
この際これらを楽しむことにしよう。
 私の場合1時間ちょっとで中腹の清滝小屋に着いた。ここで標高約1200m。
ログハウス風の洒落た小屋。平成元年に焼失したが、その後新築された。
この小屋は「村営」のため、一泊二食付で5000円という山小屋にしては破格の安さ。
しかも綺麗!
 小屋からはさらに急登となる。産泰尾根に出ると木梯子や鎖場が出現。緊張感が高まるが、意外に呆気ないものだった。
しばらくして両神神社本社。山犬の「大口真神」も座している。
登山の無事を祈願して10円を賽銭箱へ。
 主稜線へ出ると山頂付近がちらちらと見えてくる。
この辺りの鎖場で50歳過ぎくらいのご夫婦に会った。
登山者に会うと私はいつも積極的に自分から快活に挨拶をするが、
このときはご主人のほうから挨拶され、話しかけてきた。
聞けば朝7時に登り始めたという。私は10時過ぎ。
おしゃべり好きで最近登った山や自分は高所恐怖症であることなどをとうとうと喋った。
私は鎖に手をかけたまま彼の話に耳を傾け、終いには生意気にも鎖場の登り方もレクチャーしてあげた。
数m先で奥さんが苦笑いしていた。彼らを追い抜き、稜線を進むと、頂上直下の最後の鎖場が登場。
鎖場は交互通行ができないので、下りてくる数名を待ち、そして山頂へ。
1時前に着いた。登り約2時間半。ちなみにガイドブックによる標準タイムは3時間半。

トサカオリ?!

2002年05月03日 | 雑感【thoughts】
 「トサカオリ」
 女性の名前でしょう。2年ほど前から私の自宅に彼女宛の電話がよくかかってくる。
私は彼女と一緒に住んでいるわけではなく、
彼女に対する情報はまるで持ち合わせていないので間違い電話である。
私は今の家へ引っ越してまもなく6年。番号は6年前から変わっていない。
単なる間違い電話として片付けてきたが、彼女を取り巻く人間関係を想像してみると面白い。

 かけてくる人は皆「男性」で、20代くらいと思われる。比較的丁寧で常識的な言葉使い。
私が「はい、雪崩★マンです」(*もちろん本名を名乗る)と言うと、
戸惑いを表する人もいれば、
気にせず「トサさんのお宅ですか?私○○と申しますが、カオリさんお願いします」
と言う人もいる。
以前は一蹴していた(間違いである旨を伝えるだけ)が、
相手が人のよさそうな感じの場合が多く、
また「トサカオリ」にも興味があり、最近は少し話をする。
といっても6年前からこの番号を使っているとか、
よくお調べになったほうがよろしいですよ、といったことを言う程度。
また、番号を聞くと、私の番号を答える。押し間違えではない。
彼らは間違った番号を認識しているのだ。
たいていは、意外にも「ああそうですか」と簡単に引き下がり、会話もそこまで。
 皆若い男性なので、当初私は彼らはある程度名の知れた大学の学生で、
トサカオリはいわゆる「合コンクイーン」。
番号を教えるよう言い寄る、気乗りのしない男に嘘の番号を教えていると思っていた。
しかし、間違い電話をかけた人は二度と同じ番号にはかけない。
ということは何人もの男が私の番号を(間違って)知っていることになる。
さらに興味深いことは2年間という長期に渡ってこの番号が知らされている点だ。
はっきりいえば、トサカオリはこの番号を2年間以上“利用”している

 私の番号は同じ数字の続きが2ヶ所にあり、比較的特徴のある番号といえなくもないが、
客観的に見ると“普通の番号”。「ダック引っ越しセンター」じゃあるまいし
(*地方の方わからないかな?)。
なのに彼女は何故この、私の番号を利用しているのだろうか?
つまり、彼女は私の番号を知っている??

 いや、私を知らずとも「番号」は知っているのではないか?!

 おっと重要なことを述べていなかった。間違い電話の「頻度」。
期間は「2年間」で、回数は「10回」くらい。つまり2~3ヶ月に一度くらい。

 「合コンクイーン」の線は崩れつつある。何故ならかけてくる人があっさり引き下がるから。
そんなに“オト”したい女なら、嘘をつかれたことに腹立てたり、
未練がましいことを言うほうが自然ではないか。
冷静を装っているのかもしれないが。一流大学の学生ならプライドも高いだろうから。
それに“遊び”ならね。
 また、いまどき「自宅」の電話番号を教えるか?!「携帯」でしょ!まさか
「ごめん、携帯持ってないから自宅でいい?」なんてほうが嘘が見え見え。
 加えて、嘘をつくのならでたらめな番号を言えばいいのに、何度もこの番号を使っている
しかし、元探偵の私なら、ボロが出ないように、嘘をつくときの番号は決めておくけどね。
 余談を挟むと、私はいつも使う偽名を「二つ」持っており、印鑑もそれぞれ持っていた。
偽名の人物には性格も意識する。それは身近な人を当てはめればよい。演技しやすいから。
身近な人二人の名前をちょっと変え、彼らになりすますのだ。

 しかし、ということはトサカオリはかなりの“やり手”だということになる。
「風俗嬢」かとも思ったが、ビジネスライクに接すればいいし、嘘をつく必要もない。
あってもこれでは凝りすぎている。

 かけてくる男性とトサカオリの関係は、男性の話ぶりや口調から「私的なもの」
と考えていたが、やはり、それなら「自宅」の電話を使うのは不自然な気がする。
「トサさんのお宅ですか?私…」と言う人もいるということは、
トサカオリが独り暮らしではないということ?!
あるいはそういう(独りか否か)情報を持っていないということである。
合コンでその情報を知らないとは考えにくい。
かける側がそれを重要視していないということは、用件は「仕事」絡みのこと…?!
 
 彼らはそんなに昔の番号を引っ張り出しているわけではないだろう。
6年以上前の電話番号を当てにするか??
私が使う前にトサが使っていた??
それに最近の「2年間」なのだ、かかってくるようになったのは。

 どれか私の考えや思い込みを変える必要がありそうだ

 「仕事絡み」の電話と考えよう。
しかし腑に落ちない点はやはりある。間違っていてあっさり引き下がるか??
「あれェ、おかしいな?」とか、「ち、ちょっと待って下さい!確認させて下さい!」
となるだろう。

 男性の年齢をもう少し高くみてみよう。
30歳以上。じゃあなんだ?トサカオリは「テレクラ趣味の主婦」か?
あッ、でもそれじゃあ、別に男性の年齢が高くなくてもいいんだ。

 トサカオリが“意識して”、
つまり“嘘をついて”番号を“教えて”いるわけではないとしてみたら…。
じゃあどういうことになるのかさっぱりわからん!!どうして最近「2年間」、「トサカオリ」宛の電話がかかってくるのか…。
 「2年間」が偶然???もっと昔から???

 考えは煮詰まってきてしまったので、皆様のお知恵を頂戴したい!
特に重要な『トサカオリ情報』をくれた方には、出世払いで賞金を出すことも検討しています。

 早く次の「トサカオリ宛」の電話がかかってくることを待ち望んでいる。
そしてかかってきたら今度こそ核心を問うのだ。
「付かぬ事を伺いますが、トサカオリさんとはどういうご関係で…」