※参考記録

日本百名山山頂宙返りを敢行中の【雪崩★マン】が綴る社会学的山岳エッセイ!

事故後

2005年04月29日 | 文化・生活【culture&life】
 「JR福知山線(宝塚線)の脱線事故」以後、
僕の利用している電車にも変化が見られる。

 僕は通勤時に「西武新宿線」を利用している。
自宅の最寄り駅は「武蔵関」(新宿から来ると、上石神井の次)。
東京近郊に在住でない方は、地理に明るくないと思うのでおわかりにくいと思うが。
まず、
1.ホームにいる駅員の数が増えた
 駅員同士、よく声を掛け合い、何やら確認事項を乗客らにアピールしているようである。
2.駅のホームへの入線時の減速が激しくなった
 「オーバーラン」が恐いのだろう。
ホームへの入線時には手前から減速を始めるが(当たり前!)、
それが従来よりも激しく手前から減速を始める。
なおかつ、先頭車両がホームへ入ってきた時点のスピードも以前よりかなり遅い。「安全」最優先か。

 今回の事故について、いろいろ延べるのはよそう。
だって、各メディアが様々な意見を発信しているので、
僕の意見だって何処かの誰かが述べている陳腐なものだろう。

 『いい乗り物』の要素は4つあると思う。
「安全」、「便利」、「快適」、「スピード」である。
僕はどの要素も重要で、このうち何かを優先するあまり、
他の何かが劣るようなことがあってはダメだと考える。
また、製作者、運行者、管理者は全てを発展させるよう努力して欲しい。
僕は仕事の都合上、出勤時刻が遅く、帰宅時刻も遅いことが多い。
今日なんぞは、ラッシュのピークでも何でもない、
空いているお昼の運行時に乗車したが、
鷺ノ宮から高田馬場までは(7駅あるが、準急、急行などはノンストップ)
ほとんど「徐行運転」だ!!
正確なダイヤはわからないが、あまりに遅くて不快!
宝塚線の事故を起こした列車は1分30秒遅れていたそうだが、
今日、僕が乗った列車は間違いなくそれ以上遅れていたはずだ。
今回の事故の影響で、鉄道会社も駅員、運転士、車掌も過敏になっているのだろう。

 「事故を起こさないように、遅れてもいいからゆっくり走りましょう」
じゃあ、子供だって出来るじゃねえか!
大人だし、でっかい会社だからもっと“優秀な”やり方をして欲しい。
 
 今回の事故については、詳しい調査結果が出るまでは不用意な発言は控えようと思うが、
僕は「人為的ミス」の要因が大部分であると思う。それも、あえて言うが、
「運転士の個人的性格や能力によって起こったミス」が。

 人員の育成は大事。でも、ミスをしない人はいないので、人為的ミスを最大限発見し、
ミスを最小限に食い止めるシステムやメカの開発・配備も大事。

 それから、ちょっと話が“脱線”するが、僕はかなり本格的に登山をするが、
山へ入る際、「リスクマネージメント」
非常に大事なのだ。
山は自然を相手にするのでその場合、危機への対応・管理は全て『個人の責任』である。
あらゆる状況を想定し、それら全てに対応できるような能力、装備を身につけなければならない。
僕が感じるのはそれが出来ていない人が多く(そういう人を多く見かける)、
遭難、滑落などの事故を起こしている人のほとんどは彼らである。

 つまり、乗り物に乗る以上、そのリスクマネージメントも
個人に委ねられる部分があるのだと考える。
乗っている列車がオーバーランしたら、すぐに下車する。
運転士が居眠りしていたら、激昂して叩き起こし
(*運転席へは入れないが)、停車させ、注意する。
なおついでだが、これらの場合、鉄道会社に運賃を全額返金させる。
先頭車両にはなるべく乗らない。やむを得ず乗る場合、
運転士の動きに注意をはらう…etc.。
とまあ、これくらいのリスクマネージメントは必要なんじゃないかな。