※参考記録

日本百名山山頂宙返りを敢行中の【雪崩★マン】が綴る社会学的山岳エッセイ!

I met OKOJO!!!!!!!

2004年08月15日 | 山【mountain&climbing】
*尾瀬ヶ原から至仏山を望む

 お話していた「燧ケ岳・至仏山登山&尾瀬散策」
からはとうの昔に帰ってきております…。
詳細な報告は気が向けばいたしますが、今回のハイライトはなんと
オコジョに会ったァァーーッッ!!!
生です!本物です!チョー可愛いですっ!!

 二日目の8/4、朝7時半に、宿泊した「尾瀬沼ヒュッテ」を出発し、
10時には順調に「燧ケ岳」(2356m、東北以北の最高峰!)をサクッとピークハント(^O^)/!
相変わらずの超ハイペースで駆けていたが、
下りに利用した「見晴新道」は樹林帯の為、見通しが悪い。
早く駆け抜けて、尾瀬ヶ原の基点、見晴へ下りて、
さっさと昼食を作って食いたいと思いながら、
かなり気が滅入っていた。そんな矢先、標高1900m辺りの地点、
突然背後の草むらがガサガサと音を立てた。
んん??音の大きさから熊や猪でないことは想像がついたが、
何か生き物の気配が…。するとピョコッと彼(彼女)が登山道へ飛び出してきたのだ!!
 写真では何度も見ていたが、実際に会ってみると、想像していたより小さくて、
「本当にオコジョ??」と自問自答してしまった。
小さな顔、つぶらな瞳、丸い耳、微笑ましい短足、胴長、
柔らかそうな茶色の毛並み(*夏毛)…。
体長は20cmくらいか。うちの「プリンちゃん」(*ゴールデンハムスター、雌、1歳8ヶ月)
をググーッと引っ張ったくらいの大きさかな。いや、胴の太さはもっと細いか?
ということはジャンガリアンハムスターを引っ張ったくらいだな。
 彼とは1~2秒間ほど見つめ合ったが、彼は先を急いでいたらしく、
すぐに視線を逸らし、登山道を横切り、再び草むらへ消えていった。
あまりの有意義な出来事に、その場で20秒ほど放心していた。
そして、次の瞬間、「か、かわいい~っ…」とつぶやいてしまった。

 尾瀬では尾瀬林業株式会社などが、
環境保護や動植物の保護・観察を行なっている。
二日目のこの日泊まった「至仏山荘」の隣には尾瀬林業が管理・運営する
「山の鼻ビジターセンター」があり、尾瀬の自然や歴史について学べる。

 至仏山荘に到着し、夕方、ビジターセンターでいろいろな資料を見ていたら、
『オコジョを見た方は受付までご連絡ください』
という貼り紙が!!
おおー、そりゃまさしく俺だよ!というわけで受付へ。
「あのぉ~、貼り紙に「オコジョを見た方は…」と書いていったんですが、
僕見たんですけどぉ」
「ええ~っ?!ど、何処ですか??」
若い男性係員はやや興奮しながらも、そそくさと地図と用紙を持ってきて、
「ここ(地図)に見た場所を印して、
こっち(用紙)にお名前とそのときの様子を書いてください」
ええ~っ?!1~2秒間見つめ合い、その後20秒ほど放心した。
その後「か、かわいい~っ」とつぶやいた、って書くのかぁ??
という突っ込みはせずに、
「見晴新道の標高1900m辺りの地点。北側の草むらからオコジョが出てきて、
私に一瞥をくれて、登山道を横切り、南側の草むらへ消えて行った」
と具体的かつ客観的に書いてしまったわい。
 男性係員の脇で、若い女性係員がしきりに
「どんな感じでした?可愛かったですか?」と聞いてきた。
僕が様子を説明すると「いいなぁ~」と言っている。
ここで働いている人でもなかなかお目にかかれないらしい。
 僕たちが話していると、男性係員が「お待たせしました」と
何やらカードのようなものを差し出した。カードには
『おこじょ発見証明証』と書かれ、その下に
日付、「オコジョを発見したことを証明します」という一文、
ビジターセンターの名と住所、そして「No.11」
ん、11って??聞けば、今年「11番目の発見者」らしい。
なかなか名誉なことなんじゃない(^^)v

 僕はいつも財布にこのカードをしのばせている。