※参考記録

日本百名山山頂宙返りを敢行中の【雪崩★マン】が綴る社会学的山岳エッセイ!

トサカオリ?!

2002年05月03日 | 雑感【thoughts】
 「トサカオリ」
 女性の名前でしょう。2年ほど前から私の自宅に彼女宛の電話がよくかかってくる。
私は彼女と一緒に住んでいるわけではなく、
彼女に対する情報はまるで持ち合わせていないので間違い電話である。
私は今の家へ引っ越してまもなく6年。番号は6年前から変わっていない。
単なる間違い電話として片付けてきたが、彼女を取り巻く人間関係を想像してみると面白い。

 かけてくる人は皆「男性」で、20代くらいと思われる。比較的丁寧で常識的な言葉使い。
私が「はい、雪崩★マンです」(*もちろん本名を名乗る)と言うと、
戸惑いを表する人もいれば、
気にせず「トサさんのお宅ですか?私○○と申しますが、カオリさんお願いします」
と言う人もいる。
以前は一蹴していた(間違いである旨を伝えるだけ)が、
相手が人のよさそうな感じの場合が多く、
また「トサカオリ」にも興味があり、最近は少し話をする。
といっても6年前からこの番号を使っているとか、
よくお調べになったほうがよろしいですよ、といったことを言う程度。
また、番号を聞くと、私の番号を答える。押し間違えではない。
彼らは間違った番号を認識しているのだ。
たいていは、意外にも「ああそうですか」と簡単に引き下がり、会話もそこまで。
 皆若い男性なので、当初私は彼らはある程度名の知れた大学の学生で、
トサカオリはいわゆる「合コンクイーン」。
番号を教えるよう言い寄る、気乗りのしない男に嘘の番号を教えていると思っていた。
しかし、間違い電話をかけた人は二度と同じ番号にはかけない。
ということは何人もの男が私の番号を(間違って)知っていることになる。
さらに興味深いことは2年間という長期に渡ってこの番号が知らされている点だ。
はっきりいえば、トサカオリはこの番号を2年間以上“利用”している

 私の番号は同じ数字の続きが2ヶ所にあり、比較的特徴のある番号といえなくもないが、
客観的に見ると“普通の番号”。「ダック引っ越しセンター」じゃあるまいし
(*地方の方わからないかな?)。
なのに彼女は何故この、私の番号を利用しているのだろうか?
つまり、彼女は私の番号を知っている??

 いや、私を知らずとも「番号」は知っているのではないか?!

 おっと重要なことを述べていなかった。間違い電話の「頻度」。
期間は「2年間」で、回数は「10回」くらい。つまり2~3ヶ月に一度くらい。

 「合コンクイーン」の線は崩れつつある。何故ならかけてくる人があっさり引き下がるから。
そんなに“オト”したい女なら、嘘をつかれたことに腹立てたり、
未練がましいことを言うほうが自然ではないか。
冷静を装っているのかもしれないが。一流大学の学生ならプライドも高いだろうから。
それに“遊び”ならね。
 また、いまどき「自宅」の電話番号を教えるか?!「携帯」でしょ!まさか
「ごめん、携帯持ってないから自宅でいい?」なんてほうが嘘が見え見え。
 加えて、嘘をつくのならでたらめな番号を言えばいいのに、何度もこの番号を使っている
しかし、元探偵の私なら、ボロが出ないように、嘘をつくときの番号は決めておくけどね。
 余談を挟むと、私はいつも使う偽名を「二つ」持っており、印鑑もそれぞれ持っていた。
偽名の人物には性格も意識する。それは身近な人を当てはめればよい。演技しやすいから。
身近な人二人の名前をちょっと変え、彼らになりすますのだ。

 しかし、ということはトサカオリはかなりの“やり手”だということになる。
「風俗嬢」かとも思ったが、ビジネスライクに接すればいいし、嘘をつく必要もない。
あってもこれでは凝りすぎている。

 かけてくる男性とトサカオリの関係は、男性の話ぶりや口調から「私的なもの」
と考えていたが、やはり、それなら「自宅」の電話を使うのは不自然な気がする。
「トサさんのお宅ですか?私…」と言う人もいるということは、
トサカオリが独り暮らしではないということ?!
あるいはそういう(独りか否か)情報を持っていないということである。
合コンでその情報を知らないとは考えにくい。
かける側がそれを重要視していないということは、用件は「仕事」絡みのこと…?!
 
 彼らはそんなに昔の番号を引っ張り出しているわけではないだろう。
6年以上前の電話番号を当てにするか??
私が使う前にトサが使っていた??
それに最近の「2年間」なのだ、かかってくるようになったのは。

 どれか私の考えや思い込みを変える必要がありそうだ

 「仕事絡み」の電話と考えよう。
しかし腑に落ちない点はやはりある。間違っていてあっさり引き下がるか??
「あれェ、おかしいな?」とか、「ち、ちょっと待って下さい!確認させて下さい!」
となるだろう。

 男性の年齢をもう少し高くみてみよう。
30歳以上。じゃあなんだ?トサカオリは「テレクラ趣味の主婦」か?
あッ、でもそれじゃあ、別に男性の年齢が高くなくてもいいんだ。

 トサカオリが“意識して”、
つまり“嘘をついて”番号を“教えて”いるわけではないとしてみたら…。
じゃあどういうことになるのかさっぱりわからん!!どうして最近「2年間」、「トサカオリ」宛の電話がかかってくるのか…。
 「2年間」が偶然???もっと昔から???

 考えは煮詰まってきてしまったので、皆様のお知恵を頂戴したい!
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 早く次の「トサカオリ宛」の電話がかかってくることを待ち望んでいる。
そしてかかってきたら今度こそ核心を問うのだ。
「付かぬ事を伺いますが、トサカオリさんとはどういうご関係で…」