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 本は私の人生の友・・・

『地中の星』

2021年12月15日 | 

著者 門井 慶喜

 

資金も経験もゼロ。夢だけを抱いてロンドンから帰国した早川徳次は、

誰もが不可能だと嘲笑した地下鉄計画をスタートアップし、

財界大物と技術者たちの協力を取り付けていく。

だがそこに東急王国の五島慶太が立ちはだかる! 

『家康、江戸を建てる』の著者がモダン都市東京の揺籃期を描く、

昭和二年のプロジェクトX物語。

 

>速度を上げ、トンネルの闇へ とびこんで行くと、

客たちの目に のこるのはテールランプの光だけ。

上部中央に、ぽつりと一灯。

それは前照灯である。いまは消えている。

テールランプは車両下方の左隅。

ささやかな、ほんとうにささやかな赤の点だった。

しだいに闇に侵されつつ、けれども消失することは拒みつづける。

地中の星そのものだった。

 

(本の表紙の絵は、地下鉄開通時のポスターより)

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2 コメント

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Unknown (ra9gaki_do)
2021-12-15 18:49:53
ソルトさん、こんばんは(^-^)
今日も大変お疲れ様でした。
いつも温かいリアクション
ありがとうございます😊

地中の星〜プロジェクトX〜♬
題名を見ただけで
中島みゆきさんの地上の星〜♬
メロディが浮かんで来ました。

寒くなりました。
どうぞ暖かくしてゆっくり
お過ごし下さい。
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Unknown (ソルト)
2021-12-15 21:29:38
楽描堂さん
こんばんは🌛
いつもコメントありがとうございます🙂

私も本の題名を見て、中島みゆきさんの歌がすぐに思い浮かびました〜
夕刊の連載小説も同じ作者で、毎日 楽しみに読んでます🙂

今日も大変お疲れさまでした🙇‍♀
どうぞごゆっくりお休みくださいますように。
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