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 本は私の人生の友・・・

『よき時を思う』

2023年05月20日 | 

著者 宮本 輝

 

よき時、それはかつての栄光ではなく、光あふれる未来のこと。

いつか、愛する者たちを招いて晩餐会を……九十歳の記念に祖母が計画した、

一流のフレンチシェフと一流の食材が織りなす、豪華絢爛な晩餐会。

子どもたち、孫たちはそれぞれの思いを胸にその日を迎える。

徳子おばあちゃんは、なぜ出征が決まった青年と結婚したのか?

夫の戦死後、なぜ数年間も婚家にとどまったのか?

そしてなぜ、九十歳の記念に晩餐会を開くことにしたのか?

孫の綾乃は祖母の生涯を辿り、秘められた苦難と情熱を知る……。

 

孫の綾乃が住んでいるのは、北方中国の伝統的家屋建築の「四合院」造りで、

大家さんが3棟を貸している1棟に、海外に転勤した叔母夫婦の代わりに住んでいます。

場所は東京の東小金井で、「四合院」造りの建物は大家さんの父親が建てました。

小説の舞台は綾乃の故郷の関西と東京などで、最後は、大家さんが仲違いした息子と

広島県福山市の「鞆の浦」で26年ぶりに会うシーンで終わります。

 

小説を読んでいると、物語に出てくる場所に行きたくなってしまいます😀