まだできる事はある

人間を慈しむ事さえ出来ない人が、わが国を指導してきたとしか、思えません。今こそ私達の目指すべき道を本気で考えるべきでは。

公的年金の破綻

2011-11-11 21:18:02 | 年金

公的年金の破綻 11/11

 

1011日に厚労省が社会保障審議会年金部会に提示した3つの案にあるように、

国民年金の支給開始年齢を68歳とした場合、国民年金の積立金額と受け取り金額は、以下のように男性の場合ほぼ同額となります。

これではこの制度は積立金利の付かない積立金に他ならず、国民年金として国民が加入する意味は皆無であり、国民は加入すれば損をする事となります。

 

これは「これまで政府が述べてきた百年安心としての公的年金」が破綻している事を政府自ら白状した事であるに他ならず、現時点で公的年金が破綻している事は紛れも無い事実でしょう。

 

若者より年金掛け金を義務として徴収し、その若者たちが年金を受け取るときには若者たちが支払った掛け金さえ受け取れないとすれば、若者たちは浮かばれません。

 

私たちはどうしてこの様な国家的詐欺行為を許してしまったのでしょうか。

 

「私を信じてください。放射能汚染による健康被害は軽微です。

ただちには健康に影響はありません。安心してください。」

 

これは政府、官僚とマスコミ達の共同責任なのでしょう。

何故、私たちはこの様な国家による詐欺行為を許してしまったのでしょう。

 

 

 

平均余命と生存率から読み解く国民年金の簡易図式「20歳男性編」

 

平成19年簡易生命表(男)に拠れば、生存数は以下のとおり。

 

20歳男性の生存数は 99.356 これを100とすれば

30歳男性の生存数は 98.757 → 99.397

40歳男性の生存数は 97.844 → 98.478

50歳男性の生存数は 95.783 → 96.404

60歳男性の生存数は 90.823 → 91.411

65歳男性の生存数は 86.371 → 86.930

68歳男性の生存数は 82.894 → 83.343

 

また65歳男性の平均余命は 18.56年

  68歳男性の平均余命は 16.28年

 

 

 

図は20歳男性の経年生存数のグラフであり、20歳より70歳までを示した。

A-B-Cで示されるピンク部分の面積は、A-B-D-E全体を100とすれば2.5であり、

A-C-D-Eの面積は、97.5となる。

 

国民年金受給開始年齢を68歳とすれば、68歳男性の生存数は83.343であるので、

これに死亡者の支払った国民年金を加算すれば、118パーセントとなり、18パーセント余分に支払った事となる。

 

国民年金の実質払込金額と受取金の総額

 

国民年金の月額保険料は2017年4月より、16,900円であるので、この40年間分の支払総額は811万2千円となる。

これに死亡者の支払った国民年金18パーセントを加算すれば、実質払込金額は957万2千円となる。

 

受取金は2011年4月より満額788,900円とされているが、実際には国民年金の受取金が5/6に減額されて657,400円となりそうなので、68歳男性の平均余命16.28年として受取金の総額は1070万円となり、掛け金の1.12倍となる。

 

これは実質36.3年の複利運用となるため、この年間金利は0.3パーセントとなる。

この36.3年の複利運用としての年間金利0.3パーセントという数字は現実の経済社会では有り得ず、つまりこの制度に加入すれば、国民が損をする事となります。

 

これこそ不幸社会を目指した、日本国の真骨頂なのでしょうか。

 

 

平成19年簡易生命表(男) は以下より。

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life07/hyo-m.html