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応急危険度判定士が見た新潟県中越沖地震⑨

2007-09-23 06:50:38 | 地震・災害
当社 おうちの相談屋本舗 の主任相談員N氏が9月10日から15日まで新潟県柏崎市および刈羽村に行き応急危険度判定のボランティアの仕事をしてきました。

遅くなりましたがようやく文章がまとまりましたので 応急危険度判定士が見た新潟県中越沖地震 を綴っていこうと思います。
8月に続き2回目の訪問となりました。
以下、N氏のブログより。

7月16日に発生した「新潟中越沖地震」から2ヶ月が経ちました。
8月に新潟県柏崎市及び刈羽村に伺って以来、「その後、被災地の方々はどうしただろう?」と気になりながら日々の雑事に紛れていた8月の末のこと。
前回(8/9~8/12)、偶然に知り合い一緒に活動させて頂いた岐阜の建築士のG氏より電話がありました。
G氏のお話によると、私が8月にお手伝いした活動(一般ボランティアの人達が安全に活動が出来るようにするための建築士による事前調査)が本来は8月31日で終了する予定でしたが、ボランティア依頼件数が増えた(仮設住宅への引越しのお手伝いなど)ため9月17日まで延長するようになったので、もう一度協力して欲しいとのこと。
そこで9月10日~15日まで再び、新潟県柏崎市・刈羽村にてボランティア活動をしてきましたのでここにご報告させて頂きます。

9月10日
今回もF市より災害復旧車両の許可書を事前に申請しておりましたので、高速道路を利用して行きました。
前回も申請しておりましたので今回もすんなり許可を頂きましたが、あまりにも簡単すぎてこれで管理体制に問題はおこらないのかと思うほど。
朝8時30分 自宅を出発、前回同様圏央道青梅ICより上越道西山ICを経て刈羽村社会福祉協議会のボランティアセンターへ向かいました。
東京は曇り、群馬あたりで晴れ、新潟に入ると雨でした。
12時30分に現地到着、G氏と合流し柏崎市災害ボランティアセンターへ直行。
 

ボランティアセンターも前回とは違いプレハブの小さな事務所になっていました。


刈羽村ボランティアセンター内にて

まずは柏崎市で2件の調査依頼がありましたのでセンターの方同行して頂き出発しました。

9月10日、調査1件目 
家屋、車庫、倉庫と建物が3軒あり 全てが応急危険度判定で赤紙(危険)表示でした。
被災者の方の依頼は「倉庫内のもみ殻等片付け」で、倉庫は全て解体する予定だという事でした。
解体時にもみ殻等が飛び散り近所に迷惑がかかるおそれがあるため事前に片付けを行いたいとの
依頼です。
建物は判定どおり2mで20cmほど傾いていますので危険性はありますが「柱と梁に筋交いを
補強し作業を行うように」と指示書に書き込み被災者の方へも説明させて頂きました。
また、ボランティアの方の中に大工さん等の経験者の方をお願いし補強を行ってもらうようにセンターの担当者へお願いしました。
被災者の方も建物の建て直しを考えておられるようでしたが、今まで大丈夫だと思っていた家屋
が見事に倒壊したことについてショックは隠し切れず「何処に問題があったのか?」「今後の家造りはどこを強固にしたら良いのか?」気にかけていらっしゃいました。
1時間程度時間をかけて、現在の耐震基準と昔の考え方の違いを説明したところ安心されたようでした。 
 
                               
壁が傾いています。
                                 
9月10日、調査2件目 
家屋、黄色(要注意)判定 
被災者の依頼は「仮設住宅への引越しのお手伝い」
高齢のお母様と兄、妹2人の4人家族で、妹さん達は仮設住宅に入居されるようですが、お母様とお兄様はここに住まれるようで、妹様立会いのもと調査を始めましたが、お兄様には私達が調査をする事が伝わっていなかったようで何をしているのか不審がられました。
外部をチェック後、家屋内へ入り廊下、台所等を見ました。
台所の床は2mで10cm程度傾いており、また、廊下、居間の床などはブカブカになっていました。
すぐに倒壊する恐れは少なく、床に合板を敷き足元の安定性を確保し作業を行うように指示書に記載しました。

この日の調査は2件でしたので、刈羽村ボランティアセンターへ行き、センター職員(応援の方も含めた福祉協議会職員)のミーティングに参加させて頂きました。
    
 一通りの報告後、「企業からの支援物資分配の件」が問題になりました。
支援企業からは「仮設住宅の方へ」との物資援助の申し出ですが、主催者がボランティアセンターのため仮設住宅のみへの支援は在宅の被災者へ対して不公平感がでるということ。もっともです。
全ての住民へ広報するべきだという意見が出ましたが、企業側の要求は仮設住宅住民へ対しての支援活動で、要請があったときにセンターの方は企業へ「全ての被災者への支援」を要求したようですが企業側には聞き入れてもらえなかったようです。
企業側ももっと柔軟な姿勢で対応してほしいものです。

このようにボランティアセンターの職員は全ての被災者へ平等に支援活動を行えるように日々考えミーティングをしているようでした。
こういう方々がいる限り、柏崎・刈羽の復興は遠くないぞ、と心強く感じた次第。

その際に、柏崎のセンター職員の方と調査後お話させて頂きましたが、この1ヵ月建築士と一緒に現地調査に同行し、建物の危険性、その後の対処を聞くことにより自分自身の勉強にもなるし、被災者への説明を丁寧にしていることに対してお礼の言葉を頂きました。
ある被災者のお宅では自宅の倒壊によるショックのために家族全員が生きる望みをなくし、うつ状態になっているとの話をお聞きしました。
しかし、私共の仲間の行動、言動によりもう一度再建することを家族で話し合い前向きになられた被災者の方がいらっしゃるという事をお聞きし少し嬉しく思いました。

さしでがましいとも考えましたが、刈羽村ボランティアセンターのミーティングの折、このことをお話させて頂き、私が依頼されていることからは越権行為にあたるかもしれませんが、住宅関係でお悩み方がいらっしゃれば、ご相談、ご説明をさせて頂くことをお話させて頂きこの日は活動を終わりました。
この日の宿は前回同様、高町ビレッジにお世話になることにしましたが、そこには私同様、ボランティア活動を行っている人達が大勢いて心強く感じました。
余談ですがここの食事は値段の割に立派で満足のいくものでした。

次回につづく。


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