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sky is blue

言わなければよかったのに日記

COUNTDOWN JAPAN 04/05

2004-12-30 01:35:34 | ライヴ
またも更新が遅れてしまいました。これで年が……明けてなくてゴメンなさい! でも、ほら、別にここは日記のようでいて日記とちと違うし。それに1月はネタが少ないから、すぐに追い付くと思うんですよ。ってゴメンなさい。今から年越のカウントダウンに入りますから。そう、『COUNTDOWN JAPAN 04/05』の話です。っていつの話だよって感じですよね。私も、時間経ちすぎて忘れちゃったよ(笑)。いやいや、今回はなんだかボケーッと参加しちゃった感じがあって、だからあんまり覚えてないというか書くことが思い付かないというか。かつ、時が経って思い出しながら書いてるから振り返った上での視点になってると思うし。まぁ、当日は、珍しくなんも考えないで楽しめたってことですよ多分。

今回で2回目となる年越ロックフェス『COUNTDOWN JAPAN 04/05』。12月29日~31日の3日間に渡って幕張メッセで行われたんですが、私は30日だけ行ってきました。冬だし、年末年始という特別な時期だし、やっぱり夏フェスとは雰囲気が違います。年末年始という大事な時期に、皆わざわざ音楽を聴きにやって来てるわけですから。音楽に「一年間ありがとうございました。また一年間よろしくお願いします」みたいな。年末特有の解放感と年始特有の引き締まり感が混在しているような。季節的なものもあるし。夏フェスと違って室内だし、場内は暗くて照明があって夜みたいなんだけど、ふと隙間から眩しい太陽の光が差し込んでくるんだよねぇ(昼間からやってるから)。変な感じ。

●ZAZEN BOYS(EARTH STAGE)
この日を最後にドラムのアヒト・イナザワさんが脱退されるそうで、やはりアヒトさんに対する歓声が大きかったです。リズム主導のジャムってるようなバンド演奏。向井さんは何度も「まくはりー!」ってがなってた(がなるって言うのあれ?)。「自問自答」って曲がクールでカッコ良かったなぁ。

●エレファントカシマシ(EARTH STAGE)
『平成理想主義の旅』でさんざん長いこと書いたからもう良いっか。その『平成理想主義の旅』ツアーの打ち上げって感じでした。が、ツアーで培ってきたものを大舞台でもドドーンとぶちまけてましたよ。「男は行く」とかフェスでやっちゃうんだ?って最初はビックリしたんだけど、ビックリしたのは最初だけで、それが自然な流れに見えた気がする。何て言うか、この曲をフェスでやっちゃうんだよエレカシは!っていうノリじゃなかった。エレカシって、自分達のファンだけじゃない色んなお客さんがいるイベントでも新曲ばっかやっちゃったり(昨年の同フェスで全曲未発表の新曲やりよりました)、ファンもそうでない人も驚かせてしまうところがあるんだけど、この日はそういう感じじゃなかったんだよね。ま、全体的には最近のシングル曲もやったし、昨年の新曲オンリーがあったもんで、そう感じただけかも知れないけど。「男は行く」って、『生活』って濃いぃアルバムに入ってる長くて濃いぃ曲なんだけど(でもよく考えてみるとこれシングルなんだよなぁ)、これをやることがエレカシにとって自然な選択に見えた。虚勢を張るでもなく。それは多分良いことなんだと思う。あんな曲を自然にやれちゃって、しかもフェスという舞台で自然に聴かせちゃうって、凄いことじゃない? だって「男は行く」、他のバンドがやったら自然体でなんかいられないよ。あんな不自然な曲(笑)。大抵不自然になっちゃうもん(キンブラはよくカバーしたなぁ)。「男は行く」を自然にやれちゃって自然に聴かせちゃう今のエレカシ。カッコ良いね。

「平成理想主義」が良かった。この曲、ほんとポップなんだねぇ。というわけで、『風』のこと書く書くって言っておきながら書いてないから、ここで『風』のことを簡単に書いてしまおう。まず前作『扉』は、一つの頂点だと思ったの。そのときのエレカシができることの一つの頂点。『扉』のジャケットが黒で、『風』は白なんだけど、本当それがよく表してると思うんだよね。『扉』で一つ頂点を極めた。だから黒。で、そこからまた踏み出していく。だから白。『扉』から続けて『風』を聴いてみたら、うわってビックリしたんだよね。ポップになってるー! 明るくなってるー!って。『風』からいきなり明るいの。それからまた『扉』を聴いてみると、あれ? 『扉』って暗かったの?みたいな(笑)。黒から白、白から黒みたいな。そう言えば『風』のブックレットには、なぜだかファースト収録の「ファイティングマン」の一節が書いてあった。<黒いバラとりはらい 白い風流しこむ>――まぁ、そういうことなんだよ(どういうことだよ)。一つの頂点を極めた『扉』というバラをとりはらって、白い『風』を流しこむわけですよ。『風』の1曲目であるこの「平成理想主義」のイントロの象徴的なギターを聴いて、うわ~エレカシが解体されていく~って感じたんだけど、それはもう1回作り上げるための解体なんだよね。ずっとアルバムを通して聴いていくと、久保田光太郎というアレンジャーが入ったこともあるんだろうけど、メンバー4人がそれぞれ考えながら演奏してるのが伝わってきて(特にミヤジ以外の3人が)。もう1回エレカシ・サウンドっていうものがどういうものなのか、そして、これからどうしていきたいのかを考えながら演奏してる感じがしたんだよね。「平成理想主義の旅を終えて」でチラ~ッと書いたけど、未来を向いてる未来志向バンド・サウンド! 頼もしいことじゃーないか。だから、最初に解体されていく~って感じたけど、解体しながら組み立てていたのねと気付けた。どうりで、明るくてポップなんだけど常に一定の緊張感があってシリアスなんだな。で、ついでなんだけど、ミヤジってライヴでいつも黒シャツか白シャツなのね(今日は黒でした)。だからまぁ、黒(『扉』)も白(『風』)もよろしくお願いしますってことよ! というわけで、『風』の話は結局こんなんなっちゃったけど(抽象的でゴメンなさい)、この日の「平成理想主義」を聴きながら、これはただの一夜漬けのポップさじゃなくて、ちゃんとコアなところを通過した上でのポップさなんだな~と感じました。それを獲得しつつあるなぁと。私にはそれが感動的に響いたんです。『扉』を通過した『風』、黒を通過した白。今のエレカシ、もっと多くの人に届けるパワーあるよ!

弾き語りの「生きている証」は、ここんところバンド・サウンドを聴かせるのが中心だったから、余計に染みたなぁ。それこそ、生きている証を前よりずっと感じながらやってるんだぁって感じで説得力あった。続く「友達がいるのさ」、これも本当ポップなんだねぇ。今ごろ気付くなってか。いやいや、前からポップだと思ってたけどさぁ、こうしてお祭りな大舞台で聴くと余計にポップさが引き立つんだよぉ。「平成理想主義」もしかり。そう、エレカシはどんどんポップになってきてるんだよー! ま、次はどうなるか知りませんけど(笑)。

「達者であれよ」では、ツアーのときと同じく速くなったり遅くなったりとテンポを激しく変化させ、バンドの体力をアピール? フェスの場でやる意味はあったんじゃないかと。で、次の「パワー・イン・ザ・ワールド」でキマッた!って感じだったんだけど、まだ時間があったのか(スタッフに時間を確認してた)、「この世は最高!」と「花男」をやってくれた。決まってたの? それとも本当にオマケ? それにしてもこの日は宮本さん、投げキッス大放出だった。やっぱりお祭りだから? ま、人数(需要)が多ければ供給もってことか(笑)。「思ったより人がたくさんいて良かったです」って言ってたし(笑)。

●スネオヘアー(GALAXY STAGE)
ステージが違うから、エレカシ見てからだとほとんど見れないかと思ってたけど、押してて、何とか4~5曲見れた(全体の3分の2)。やっぱ、良いなー、スネオヘアー。ポップなんだけど、「長い橋」のような渋い、スガシカオがやっててもおかしくないようなブルージーな曲もあったりする。んで、「フォーク」。これは良い、ってか詞が良い! 良いって言うか、自分が書いたんじゃないか?(笑)って思っちゃうぐらいググッときた。スネオヘアーは、矛盾の中で揺れながら、実は戦ってるって感じが良いのよ~! バンドなの?ソロなの?とか、ポップなの?渋いの?とか、スネオヘアーなの?渡辺健二なの?ってところとか全部含めて。相変わらずMCも可笑しい。スネオヘアーは以前イベントで見たことあるんだけど、変なキャラ作ったりして竹中直人みたいよ(笑)。演劇やってたみたいだからその影響? 決め台詞は、誰に言ってるわけでもないらしいけど(本日の本人談)、「ロック舐めんなよ!」(笑)。そうかと思えば、音楽はすっごい真っ当なんだもの。「スネオヘアー舐めんなよ!」(笑)。理想のタイプです(笑)。ワンマン行きたいよー。

ここからは、まったりと休んじゃったかも。友達とトークに没頭してしまった。eastern youthをちらっと見たけど。カッコ良さげだった。

●100s(EARTH STAGE)
再びアース・ステージへ。人が多かったぁ。人気なんだね。ライヴをなかなかやらないからってのもあるのかな。グッズがいつも人気なのもライヴなかなかやらないからここで買わないとってのもあるんだろか。グッズ自体も凝ってて可愛いけど。中村一義ソロ名義の曲、「1,2,3」とか「キャノンボール」はやっぱ盛り上がるね。「セブンスター」もこうして改めて今聴くと、良い歌詞やな~。なんか今の私には前より切実に響いた。何でだろ。バンド名義にしてからは、この時点ではシングル2枚しか出てなかったし、まだ100sの全貌はよく分からなかったけど、もう今ではアルバム『OZ』も出たし、早く聴きたいぞぉ!(いや、買えば良いだけなんだけどね…)

●くるり(EARTH STAGE)
4人とも白シャツにネクタイでめかしこんでた。「ワールズエンド・スーパーノヴァ」は、何だかすごいダンス寄りなアプローチ。と言っても、もともと四つ打ちのダンスナンバーなのだけど、結構長くやってた。私の好きな「マーチ」をやってくれて嬉しかったけど、前ほど熱くなれなかった。この曲はもっとこうガツガツ演奏する方が良い気がする。この曲にはやっぱりもっくんのドラムが必要不可欠なのかしら(もっくん=くるりの元ドラム)。それよりも次の「窓」が良かった。私の中では、アルバム『図鑑』の中の小曲って印象だったのだけど、いやぁ、アレンジするだけでこんなに変わるのですね。こっちのが断然良い。厚みや奥行きが増してて景色や匂いや温度まで運んで来るような。続いて「ばらの花」や「ワンダーフォーゲル」なんかの代表曲をやってくれたけど、私はむしろ最新作『アンテナ』からの曲をもっと聴いてみたかったなぁ。そのためにはワンマン行くしかないのか。やっぱ普通こういう場では代表曲をやるものなのね。エレカシと違って(笑)。ま、くるりも新曲は聴かせてくれたけど。

そんなこんなで終了~。こうして振り返ってみると、なんだか随分と余裕を持ってというか、まったりと楽しんでたみたい。直前までのエレカシの『平成理想主義の旅』とかで充足感を得られていたから、自分にとってはある意味2004年ライヴのオマケみたいなものだったのかも。打ち上げっていうかアンコールっていうか。

さてさて、来年はどんなライヴを体験できるのかしら…。


MUSIC STATION SUPER LIVE 2004

2004-12-24 13:26:07 | ライヴ
ことの発端は11月某日。東京事変が『ミュージックステーション』に2度目の出演をした日。今回は「プレミアムスペシャル」ということで、出演者はサザンオールスターズ/平井堅/東京事変の3組だけ。お客さんを招き、通常のライヴに近い形で行われた。東京事変は「林檎の唄」と「ダイナマイト」を演奏。MCで、「(林檎ちゃん)5人合わせて」~「(全員)東京事変です」と言ったのが面白かった。まだ初々しくてぎこちないながらも楽しんでいるように見えた。この歌が、演奏が、バンドが、お茶の間に流れているんだと思ったら嬉しくなった。サザンや平井堅を見ながら、東京事変はまだまだ新人なのだなぁと思った。そして、番組も終わり、終わったぁと脱力していたら、クリスマス・イヴに「さいたまスーパーアリーナ」にて生中継で行われるという『ミュージックステーション・スーパーライブ 2004』のお知らせが。ボケッと見てたら、この2組の名が…

東京事変 浜崎あゆみ

はい、この時点で私の目に他のアーティストの名は見えなくなりました(笑)。

と言ってもね、ホントに軽~い気持ちで応募したんですよ。タダだし。それに、たっくさんのアーティストが出るし、まず当たらないだろうって思ったし。ホントに儀式的にというか。そしたら、来ちゃったんですよ、ハガキが。当たっちゃったんです。というわけで、はい、

愛内里菜/aiko/安室奈美恵/嵐/上戸彩/HY/EXILE/Every Little Thing/大塚愛/ORANGE RANGE/Gackt/河口恭吾/GLAY/倖田來未/後藤真希&松浦亜弥/サスケ/島谷ひとみ/タッキー&翼/W/東京事変/TOKIO/DREAMS COME TRUE/中島美嘉/NEWS/nobodyknows+/パク・ヨンハ/波田陽区/はなわ/浜崎あゆみ/B’z/一青窈/平井堅/平原綾香/V6 /FLOW/BoA/ポルノグラフィティ/モーニング娘。/森山直太朗/L’Arc~en~Ciel
(計40組)

全部見てきましたよ。疲れました。すごいよ、私、見たことあるアーティスト一気に増えちゃったよ。だけど、見たって記憶があまり残ってない(苦笑)。すべてが高速。無駄な時間一切なし。家で見てるとCMって長く感じるのに、その場にいると短いんですねぇ。あっと言う間に、「はい、CM明け30秒前です」ってな感じよ。アーティストのステージを見るというよりかは、TVの収録を見学にきたって感じ。ステージでアーティストが歌ってても、その周りにカメラマンがいるし。一緒に番組を作り上げましょう的なことも言ってたけど、こういうのはどこに焦点があるのか分かりづらいっていうか、気持ちの持っていきどころが難しい。おそらくアーティストや司会者もそうなんじゃないのかな~。それでも豪華なセットだったし、仕掛けとかも色々凄かったけど。

ってか、タモリさん生で見ちゃったよ! クール!(笑) しかし収録が終わったあとは、声張り上げて「ありがとうございましたぁー! 来年もよろしくお願いします!」って言ってくれたもんね。私、番組も局も違うけど、「いいともー!」って言いたかったわよ。で、東京事変もあゆも見ましたよ。でもなぁ、2組とも最後の方に出てきたから待ちくたびれたし(順番は発表されない)、1曲だけだったしね(東京事変は「群青日和」、あゆは「CAROLS」)。それに、左右にステージがあって交互に使われてたんだけど(ときどき中央も)、2組とも私とは逆の遠~いステージで(泣)。まぁ、それでも生で見れたのは嬉しかったし、生トーク(この日の林檎ちゃんはトーク冴えてた!←私的に)も聞けたし良かったけど。こういう場合は、特に期待してなかったアーティストの方が良かったりするんだよね。ラルクと中島美嘉が良かったな。演奏してようがしてなかろうが(笑)、楽曲の良さは伝わってしまうものなのね。BoAって歌上手くない? 上戸彩、可愛いね~。長瀬くんも見れたし(笑)。タッキー&翼では、翼くんが私の近くを通ったぞ! が、波田陽区に斬られてしまった(イヴにここにいる貴方達は恋人もいない暇人ですから!残念!)。ただ、全アーティストが同じステージ上に並んだ光景はやっぱり圧巻というか何と言うか。ゾロゾロと楽屋に大移動していく様も異様というか何と言うか。

というわけで、林檎ちゃんとあゆの夢の共演(?)だったわけですが、共演も何も40組だからね~(苦笑)。音楽番組にはみんな色々と意見もあるだろうし、私にも色々と思うところはあるけど、それでも、そこに出る人がいる限り、それが好きな人であれば、見たいとは思う。だって、その中で戦おうとしてるわけだから。もちろん番組側にとっても戦い。見る方にとっても。戦ってるかどうかはそれぞれが一番よく分かってるだろうけど、戦う場所を見失わないようにするのも大事だよね。

で、せっかく林檎ちゃんとあゆが同じ舞台に立ったのだから、それを記念してこんなお話を。本当はこっちのが言いたかった?(笑)

林檎ちゃん、あゆに手紙(FAX?)を出していたそうです。それは今から5年くらい前、2000年4月、化粧品『ヴィセ』のCM発表会で、あゆが、林檎ちゃんから「今度会おうね」の手紙をもらっていたことを告白。あゆは報道陣のカメラに「お手紙ありがとう、早く会いたいね」とメッセージを送ったんだそう。私がこれを知ったのは、椎名林檎の記事をまとめた本で。その記者会見は見てないけど、林檎ちゃんの方の記事にも書いてあるのだから、おそらく本当なんでしょう。ってかその記者会見を見たかった! 見ても、そのとき私はあゆのこと嫌ってたけど(笑)。

思えば、林檎ちゃんとあゆは同い年。同じ福岡出身。デビューも同じ年(1998年)。ちょうど女性歌手が台頭してきたころだったと思うし。それにね、そのころの記事がウケるというか何と言うか。「渋谷系コギャルのカリスマ浜崎に、新宿系の椎名」って(笑)。2人とも福岡出身ですけど?(笑) そういう風に「vs」とかにして色々言われたりしたんだろうなぁ。でもそれがレコード会社の戦略だったりとかして、色々あるんだろうなぁ。誰が悪いとかでなく、現実は残酷だから……。境遇は似てる? だから、林檎ちゃんも思うところがあって手紙を出したのかも知れない。ま、それは本人にしか分からないけど、そんな風に世間が「vs」騒ぎに浮かれている間に、「今度会おうね by 林檎@手紙」 → 「早く会いたいね by あゆ@記者会見」って、このコムスメらめ~! やっぱり完全に世の中を舐めとる~!(笑) サイコー!! 本当は、世の中がコムスメさん達を舐めてたってことなんだろうけどね。コムスメさん達は世の中を舐めるどころか本当は……。手紙を出したことやそれを公表したことでまた戦略だの何だの言われたかも知れないけど、良いのよそんなことは。ただ、こうして2004年12月24日にも、2人は、現実の中で舞台に立っていた。

そしてつい最近、東京事変として林檎ちゃんがラジオに出演したとき、あゆの話をしたらしい。「あゆちゃん」って言ってたらしい。ちょっとぉ~! 何でそういう私のために放送してくれたようなもん(笑)を私、聞き逃してるのよぉ~!(涙&怒) ってか、林檎ちゃんは、私の好きな人にばっか手を出さないで下さい(笑)。


架け橋たる存在

2004-12-18 15:26:38 | AYU
やっぱり、突っ走りすぎたかなぁ? カミングアウトしてからタガが外れたように書きまくってしまったけど、皆、引いてるかなぁ? 不安。それに、いつもこう熱中症(?)だと思われたら困るなぁ(笑)。信じてもらえないかもだけど、すごく醒めてる自分もいるんだけどねぇ。矛盾した奴なんです。矛盾の中でしか自由に泳げない奴なんです。ってカッコつけすぎだねこれ。興奮してる自分も冷静な自分もなるべく全部ひっくるめて書いてるつもりだけどねぇ。

それで、この日はねぇ、も~~~すっごいことがあったんです。でも、自分の中でまだそれを書くときじゃないんですよね。書けるときがきたら、書きたいとは思いますけど(第三者から見たらそんな大したことじゃないんで安心して下さい…笑)。書くタイミング、順番――他の人からすればなんてことなさそうなことでも、自分にとっては重要ってことありますよね。じゃ何も書くなって言われそうだけど、続きがあるんですよ。この日はそれプラス、人との出会い、繋がり、運命の不思議を感じる日でもあったんです。だから、それにちなんで、今回は「繋がり」をテーマに書いてみたいな、と。ってことで、私が発見した嬉しい繋がりをいくつか紹介したいと思います。熱苦しい話が続いたんでね、今回はラフに♪

で、どんな繋がりかというと、またまたあゆ絡みです。なーんだ…と思ったそこの貴方! ちょっと待って下さい! 繋がりってことだから、当然、繋がり先があるわけですよね? 繋がり先はもちろんあゆじゃないですから。だからまぁ、読んで下さいよ。ね? ね? 今回はラフだし♪

久保田光太郎
はい。エレカシファンならお分かりですね? 最新アルバム『風』(04年)で4曲のプロデュース・編曲を担当(シングル「友達がいるのさ」含む)。5曲でギターも弾いています。「達者であれよ」では、宮本さんと一緒に作詞・作曲までやっちゃってます。ライヴも、ひたちなかでサポートしました。そんな久保田光太郎さん、あゆの最新アルバム『MY STORY』(04年)にも関わってましたぁ! 嬉すぅい! これを発見したときの私の喜びようったらなかった。光太郎さんは、アルバムの最後を飾る曲「Humming 7/4」の編曲を手がけています。この曲は、あゆ作曲で(作曲のときはCREAという名義――私、好きになるまで知りませんでした)、あゆのロック好きが炸裂。あゆ、ロック好きみたいだから。小さいころは親戚か何かの影響でレッド・ツェッペリンやディープ・パープルを聴いてたとのことだけど(のめり込んでってほどじゃなかったっぽいし、強いて言えばって感じみたいだけど)、それ、どこぞのバンドの宮本って人と一緒じゃないですか?(笑) 他にもスマパンとか好きらしいし、実は結構ロック好き? いやん、話合っちゃうかも(←バカ)。というわけで、この曲は、もろロックって感じなんですけど、あゆにしては珍しく解放されたような、自分の言いたいことをストレートにぶつけたような攻撃的なところが清々しくて気持ちイイ曲(ちとムカつくぐらい?笑)。アルバムの最後を飾る曲だし、シングルじゃないのにプロモまで作ってるし、本人作だし、おそらくあゆにとっても思い入れのある曲なんだと思います。そんな曲の編曲を手がけたのが、エレカシとも一緒に結構深く仕事をした(しかも近い時期に)光太郎さんだなんて私は嬉しいのです。この曲で、光太郎さんは、編曲だけでなく、もちろんギターも弾いてるし、コーラスでも参加してます。光太郎さんの声を聴いてみたい方、またはギター・プレイを聴いてみたい方、『MY STORY』(04年)はいかがでしょうか?(笑) ま、プロモも作られていることだし、見る(聴く)機会も結構あるかも知れませんけどね。

亀田誠治
もうお分かりですね。椎名林檎の新バンド、東京事変のベースの方です(こう紹介するのも変な感じ)。林檎ちゃんとは、デビュー時から編曲や演奏(ベース)でずっと関わっているし、林檎ちゃんも「師匠」って呼んでいるほどですから。林檎ちゃんだけじゃなく、色んなアーティストを手がけています(スピッツとか平井堅とか黒沢健一ex.L⇔Rも!)。そんな亀ちゃん、あゆとも仕事してましたぁ! いやぁ、嬉しいですねぇ。『RAINBOW』(02年)の「Close to you」って曲で(これもCREA作の曲)、編曲を担当しています。ベースも弾いていますよ。ちなみに、中山信彦がプログラミングを担当。中山信彦は、林檎ちゃんの『勝訴ストリップ』(00年)のほぼ全曲でプログラミングやシンセを担当しています。ライヴもサポートしてました。

西川進
椎名林檎作品で結構ギター弾いてますよね。『無罪モラトリアム』(99年)で6曲、『勝訴ストリップ』(00年)で5曲。あゆの曲でもギター弾いてました。それが「July 1st」です。『RAINBOW』(02年)収録。ベースも弾いてます。私が、こんな爽やかギターの曲もあるんだと驚いたという曲です(「ワインディング・ロード」参照)。

名越由貴夫
UAファンなら聞いたことありますね? 「悲しみジョニー」や「ミルクティー」でギター弾いていますし、アルバム『泥棒』(02年)でもギターで全面的に参加しています。そのあとのツアー『空の小屋』(02~03年)も一緒に回りましたよね。そして、はい、あゆの曲でもギター弾いてました。『RAINBOW』(02年)収録の「independent」という曲で。

小林信吾
編曲家でもあり、作曲家でもあり、キーボード・プレイヤーでもあり。KANの「愛は勝つ」の編曲を担当、演奏もしています。アルバム『野球選手が夢だった』(90年)では、8曲の編曲を担当。KANの他作品も数多く手がけています。いやぁ、KAN好きですよ。ライヴにも行きました。小林さんは、最近では平原綾香も手がけていますよね。で、あゆの曲も何曲か編曲・演奏しています。『Duty』(00年)の「teddy bear」や「girlish」などなど。というか、それ以上にあゆとは関わりが深いみたいで。ツアーにも音楽監督として関わっているし、CX系『ayu ready?』でも音楽監修を担当したらしいし。あゆのツアーでいつもキーボード弾いてるんですよ(いつからかはちょっと調査不足で分からないけど、最近はずっとみたい)。ライヴDVD見たけど、あゆに「ボス(だったかな?)」って紹介されてました。ってか、あゆのツアー・バンドって、ギターは野村義男(よっちゃん)だし、ベースは元バービーボーイズのエンリケさんなんだものねぇ。

玉田豊夢
「100s(ひゃくしき)」と言えば分かりますかね? 中村一義の新バンドです。そのドラムの人です。あゆの最新アルバム『MY STORY』(04年)でドラム叩いてました。「About You」って曲です。この曲も「Humming 7/4」同様、シングルではないけれどプロモが作られているから、見る(聴く)機会も結構あるのではないでしょうか。

いやぁ、こういうのは探せば他にも色々あるんだろうなぁ。とりあえず今回はこんなところで。一応、クレジット等を元にしているので間違いないと思いますけど、間違いがあったらゴメンなさい! 同姓同名とか(笑)。それに、あくまで私のアンテナで書いてるから、もっと違うアーティストとの繋がりがあったり、各人の紹介ももっと他に書くべきことがあるだろってのもあるかも知れません。いやぁ、私ったらオタクですね。いやいやまだまだぜんぜん修行足りないですけどね。音楽って楽しい!


ワインディング・ロード

2004-12-17 21:40:56 | AYU
ダメだぁ。あまり音楽的なこと書いてないよね。精神的なことばっかで。仕方ない。きっと私にとって最初に言っておかなければならなかったことなんだろう(「マイ・ストーリーは突然に」参照)。

ってか、早いとこ書いちゃわないと、一向に年が明けない! というわけで続き!

そんな風にビビッときちゃったにも関わらず、まぁ、何かの間違い(笑)だろうと、どんな歌手だって何年かやればあれぐらいなるだろうと(つくづく私は生意気な奴です)。その曲のタイトルも分からなかったし、そのまま放っておいた。で、ここからはよく覚えてない。順番もあやしい。

確か、誰かが「あゆの新しいアルバム買った?」とか話してたのを聞いて、「新作が出たのか。じゃあ、あのときの曲はそれに入ってるかも知れないな」ってことで、レンタルしたんだ。それが5枚目の『RAINBOW』ってアルバム。あの曲が聴ければ良いな~という淡い期待を胸に、しかし聴いても「この曲だ」と分かる自信もないまま、更にタイトルも分からないから、その曲が入ってるかどうかも分からないまま順番に聴いていくしかなかった。そしたらこれ、15曲入ってて71分50秒もあったんだ。結局、「これかな?」という曲=「Voyage」に辿り着くまで12曲も聴かなければならなかったんだよ。辿り着いたときには私、相当疲れていた。何でも初対面っていうのにはパワーが要ると思うけど、パワーが凄すぎたんだよね。これでもかこれでもかってくらい攻めてきたからね、あゆちゃんは。もちっとリラックスしても良いんでない? でも、そのときの彼女にはそんな余裕なかったんだろうな。逆に言えば、私がそのパワーに追い付けなかったってことなんだけど、試しにちょっと…っていうノリじゃなかった。いきなり曲が多すぎ。情報量が多すぎ。待って待って、こっちは初対面なんだから、と言っても待ってくれるわけもなく。『RAINBOW』自体、それまでの彼女の紆余曲折を共に乗り越えてきた人達だからこそ共有できるものに満ちている、そんなアルバムだったからかも知れない。というわけで、そんなパワーに対抗できず、結構良い曲あるのね、ぐらいな。「Real me」とか好きだな。リズムが凝ってて、コーラスアレンジも巧い。その前の曲「WE WISH」(これもコーラスアレンジが巧み)からの流れも絶妙でこれがまた気持ちイイんだ。というか1曲目から3曲目「Real me」までの流れはオープニングとして最高じゃない? ってアレ? 歌詞に英語使ってんじゃん。このアルバムから英語使いだしたみたい。あと「July 1st」なんてちょっと驚いたな。こんな爽やかギターの曲もあるんだって。

それからはまた、結構たっちゃうんだよね。今度は確か、とある店でかかってた曲で、「これ良いじゃん」と思ってよく聴いてみたら、あゆだったんだ。「forgiveness」って曲。ビョークか?ってくらいのアレンジで、凝りすぎってくらい凝ってた。30作目のシングルだったらしいから相当気合入ってたんだろうね。気合入って入って、入りすぎちゃったんだろうな。結局その年(2003年)の代表曲はその次の「No way to say」ってことになったし(レコード大賞で鼻水垂らしながら歌ったあゆちゃんを見たかった)。それと同じくらいの時期に、たまたまSSTV見てたら、あゆのプロモが流れて。「ANGEL'S SONG」っていう、こんなに底抜けに明るいの今までになかったんじゃん?っていうぐらいの突き抜けた曲。で、そのプロモ見てたらさぁ、あの人(あゆ)、オオカミ女になっちゃったのよ。しかも、壁に掛かった白い丸時計見て。それが月に見えたみたい(見立てたって感じ?)。舞台は銀行らしく、そこに強盗が入ってきて、で、あゆが時計見てオオカミ女に変身して、倒すわけ、その強盗を。………わけ分からん。曲と関係あんの?(この辺は最近あゆ自身がプロモについての考えを語ってるのをMTVで見てちと納得) ううーん。ま、天使のような君が突然現われ…と言えなくもないが(そんな歌詞)。曲もさることながら、プロモでも突き抜けちゃった? 最後は、人間(あゆ)に戻って、得意げにウインクして帰っていきました。………ダ、ダッサー!! やっぱりこいつは?! というわけで、そろそろ気付けよ自分、と。←ハマッてるってことに。

それで、そのころ出た『Memorial address』っていうミニ・アルバムをレンタルしてきた。今度はミニ・アルバムだったから、初心者の私にも丁度良かったのかも知れない。『RAINBOW』というかフル・アルバムは私にはいきなり重すぎたんだね。1曲目はそのオオカミ女の曲(「ANGEL'S SONG」)だったし。そしたら、「ourselves」って曲さぁ、何ですかこれ。<ぎゅっとしてみたり じんとしたり しゅんとしたり>って何よそれ。せっかく力強いメロディ&アレンジなのに。しかも得意げに。その歌詞で転調(っぽいの)までしちゃってるからね。それで突然、<だって最後に意味をもつものなんて愛だけでしょう>って歌われても。ううーん。この人は、どこまでが計算? どこまでが天然? 分からん。でも多分、いや絶対、変な奴だと思う。普通ではないと思う。皆、分かってんのかなー? この人がファッション・リーダーとか若者の代表とかコギャルのカリスマ(爆)とか言われてて良いのか?(もうそんなこと言われてないか) 絶対、変だもの。まともではないもの。私にとっての「浜崎あゆみ」と皆にとっての「浜崎あゆみ」はまるで別人のようだ(笑)。

このミニ・アルバムはミニなだけに聴きやすくて、ウォークマンに入れて聴いたりもしたんだけど、聴いてるとあら不思議、ニヤけてきちゃうんだよね(怪)。そういう<ぎゅっとしてみたり>とか、まぁそれだけじゃないんだけど、歌詞とメロディとサウンドとあゆの声と歌い方とその他もろもろ、すべてが一体となったときのこの感じ。「これ」なんだよね。だから部分部分で語ってもどうにもこうにもならんのよね。こうして私も長々と書いてるわけだけど、字面にしてもサムいだけかも知れないのが辛い。とにかく、どこまでが計算でどこまでが天然なのか分からないけど、私は、あゆの自己プロデュースのその決して良いとは言えない“奇妙な”センスが好きなんだろうな。メロディに言葉を乗せるセンスとか本気で凄いと思う。意味としてだけでなく、音としても。<ぎゅっとしてみたり>とか何じゃそりゃって思うけど、あゆの歌声とメロディとサウンドとすべてが一体となると、まるで前からそうだったかのような、それしかなかったような不思議~な魔法にかかっちゃうもん。数少ないあゆ好きの友達で、珍しく私と「あゆ観(笑)」が近い人と、「あゆはダサさがカッコ良いんだよね!」と意気投合して語ってたもんなぁ。そう、声を大にして言いたいんですが、あゆはダッサいんです。これ、何人の人が気付いてるんでしょう? 少なくとも私は、最初は気付けませんでした。もっとスタイリッシュっていうか何て言うか、そういう人だと思っていたけど、全然違ってたみたい。悪いけど、スカしてるとこ、一切見当たらない。

と言いつつ、私も疑い深くて(笑)、今まで聴いてなかったような音楽を体が欲しただけなのかなとも思いました。気分転換というか息抜きというか。ちょっと疲れただけかなみたいな。でも、いつしか息抜きのつもりが……。それにちっとも息抜きにならない。あゆを聴いてると疲れるんだもん(笑)。友達に「一周したんじゃない?」って言われましたけど、それについては、そうかも知れないし、そうじゃないかも知れないとしか答えられないな。

そしてある日、追い討ちをかけるように、CD屋であゆが私の目に飛び込んできた。しかもウェディングドレス姿。もーーー今度は何?(笑) ウェディングドレス姿だけど、イヤーモニター兼マイク付けてるし、そのためコードが見えてるし、どうやらライヴの写真みたい。ってか、今どきウェディングドレスでライヴって(結構あるんですか? ごめんなさい、私よく知らなくて)。そのコード付けたウェディングドレス姿だけで妙にウケてしまったんだけど、よく見てみると、それねぇ、ヴェールがめっちゃ長いんですよ。冗談みたいに長いんです。あゆはそのカッコーで花道を歩いてるわけなんですけど、ずーーーっとそのヴェールが終わりが見えないのよ。一体どこまで続いてるねん! しかも、引きずっちゃうから、そのヴェールを持ち上げてる(というか上に掲げてる)人達もあゆの後ろに列になってずらーーーっと続いてるわけですよ。で、更に、その人達までウェディングドレスのようなの着てるんですよ。何じゃこりゃー。すいません、これ言葉ではなかなか伝えられないんですけど、私にはこれ笑えるんですよ(笑えなかった方スミマセン)。この人、何でここまでやっちゃうの? お金があるからってそりゃそうかも知れませんがね、私だったらお金があったってそんなことやらないと思います。思い付きませんもん。そのとき私は思ったんです。あゆは笑いも狙っているのだろうか、と。

ああ、書いてて何が何だか分からなくなってきた。だから、それでもう、何が何だか分からないうちに、気付くと、すごく好きになっちゃってたわけですよ。初めのうちは、「ダサさがカッコ良い!」と豪語してたわけですが、最近じゃ分からなくなってきたんです。何がダサくて何がカッコ良いのか。笑えたものも笑えなくなってきました。笑えなかったものも笑えるようになってきました。これがオトナになるということなのでしょうか?(笑) やっぱり、価値観を覆すものをパンクと言うのならば、私にとってあゆはまぎれもなくパンクなのです!(笑) 「Voyage」の衝撃からそれに気付くまで1年くらいかかってしまいました。浜崎あゆみに真に出会うのは大変なことなんですね。だって、真に出会う前から、皆、出会ってしまうのですから。ビートルズと同じです。だから私は断言します。あなたはまだ浜崎あゆみに出会っていません! なーんちゃって。

そして最近、彼女は「INSPIRE」という曲を出しました。それはもう、私にはこっ恥ずかしくて歌えないようなベッタベタな歌詞です。それを堂々とキメキメで、いつものごとく、頭の天辺から足の爪先まで全身全霊で表現しながら歌う彼女。<カ~ッコ悪いことなんかじゃない~>ってお前がカッコ悪いよ!(笑…これまたこのメロディにこの歌詞を乗せるあゆのセンスがタマラナイ) そして私は確信したのです。あゆは最高にカッコ良いんだ、と。およそ皆は、破綻のない人として捉えているかも知れませんが、私には、堂々としているのか危なっかしいのか分からなくなるときがあるんです。完璧主義で整合されてて破綻がないように見える。でも、感じるんだよね。その裏にある、とてつもないバランス感覚を。だって、単純に考えても、私、彼女のあの立場や状況に置かれたら、おそらく気が狂うもん(笑)。あれで破綻がない(ように見えている)こと自体が奇怪だわ。もちろん、良いスタッフや理解者にも恵まれてるんだろう。あゆだからそれを呼び寄せたとも思うけど。とにかく、あゆは機械じゃなくて奇怪だったの!(笑) もっと音楽でそれを出しても良いとは思うけどどうだろう。いや、だからこそ、音楽でバランス取ってたのかも知んない。音楽だけは、整合された破綻のない、ど真面目~な感じで。じゃなきゃ、本当に破綻しちゃうってことで。様々な現象の渦の中で激動の時を生き抜いてきたのだろうし。それでも異端ぶりは隠せないけどね。だから私も引っかかったわけだし(笑)。

ぐわぁ、かなり長くなってしまった。一人で盛り上がっててすみません(恥)。すべては私の無知による盛り上がりに過ぎないかも知れないですが、良いんです。それで楽しくなっちゃったのですから。これからはもっとフツウに(?)書けたらなと思いながら、最後に一言言って、このロングなワインディング・ロードを締めたいと思います。でもやっぱりあゆについてはまだよく分からーん!(爆) ワインディング・ロードは続くのです――。


マイ・ストーリーは突然に

2004-12-16 22:45:40 | AYU
カミングアウトもしちゃったし、ここからはバシバシ書くぞぉ。考えすぎると台無しになることもあるだろうから、これからは勢い重視で書こうかな。でも、誰も読んでくれなかったらどうしよう(笑)。あゆについてはね、カテゴリーを専用に分けようかとも思ったくらいなんだけど、カテゴリーを分けることでなくて、それをぶち壊す(笑)ことが目的のようなもんなんだから、分けるのはおかしいだろと。潜伏期間(笑)が長かったもんで(って程でもないか)、書きたいこと溜まりすぎ。それプラス、取り扱う存在が大きいもんで、それなりに労力も要るわけですよ。誰も知らないアーティストについて書くことほど簡単なことはない。ビートルズや浜崎あゆみについて書くことがどれくらい難しいことか。

とりあえず今回は、「嫌い」から「好き」に、どのように変わっていったかを書ければ良いなと思っています。まぁ、あゆに興味がなくても読んでやって下さい。私のバカっぷりを笑ってくれれば。キモヲタ文章なのはご勘弁を(笑)。

私は浜崎あゆみが嫌いだった。こういうのが売れるんだろうというのをやってるだけな気がして。ちょっと前にブームだった、小室系、特にglobeの真似ごとみたいな感じがしたし(globeが嫌いなわけではない。真似ごとな感じが嫌だったのだ)。最初に彼女の存在を知ったのがいつだったのか覚えてないが、新聞に「浜崎あゆみはバカじゃない」とかいうキャッチフレーズの広告が載っていたのは覚えている。「は? “バカじゃない”も何もあなたのこと知らないんですけど?」みたいな(笑)。そんなこんなで、特に気にとめていなかったが、彼女の名が世間に知れ渡ってきて、その音楽も耳にするようになり、テレビで歌っているところも見かけるようになった(その頃、仕事が忙しくてあまり記憶にないんだけどね)。が、やっぱり、私の感想は「こんなの、こういうのが売れるだろうっていうのをやってるだけじゃん!」だった。第一、生意気そう! 何あの鼻にかかった喋り方! こいつ、完全に世の中を舐めとる~!だった(笑)。生意気なのはどっちだ?っちゅう話なのだが(笑)。そう言えば、よくよく思い返してみれば、私は椎名林檎に対しても、「生意気そう」という第一印象を持っていたのだった。「ここでキスして。」や『無罪モラトリアム』を最初に聴いたとき、「うわぁ~、生意気そう」って。それが今や……ねぇ? 林檎ちゃんについてはその後す~ぐ好きになってしまったのでそんな風に思っていたことさえ忘れかけていたが、基本的に今でも林檎ちゃんもあゆも生意気だと思っている。「何こいつ?」という第一印象のままだ。つまり、悔しいくらい大好き(笑)。

当時私が勤めていた会社でも、彼女の話題が出て、「浜崎あゆみって歌詞には英語を使わないことにしてるんだって。対して、タイトルは曲に対する先入観やイメージの束縛をできるだけなくすために英語なんだって。衣装とかネイルとかビジュアル面も全部自分で考えてやってるんだって」、「へぇ、意外としっかり考えてるんだ~」というような会話が交わされたりしたが、心の中で「な~にが、そんなこと」と思っていた(うわぁ、私こそ嫌な奴!)。数年後にはその中の誰よりも……(笑)。というわけで、彼女の何も聴かず見ずして、私の中で彼女への扉は最初から閉ざされていたようなものだった。その後、人気はウナギのぼり。好き嫌いに関わらず、彼女の情報がどんどんどんどん流れ込んできた。3枚目『Duty』(2000年9月)あたりから音楽性や作風が変化してきたのは、その頃の私も何とな~くは感じていたのだが、最初の印象は簡単には払拭されず、そのような彼女の変化や意志を受け止めることはできなかった。コテコテというかベッタベタなロック・サウンドに乗せて、<wow yeah wow yeah wow yeah>と歌われた日には、ロックのロの字も知らないで<wow yeah>なんて気やすく歌うんじゃない!と思っていたし、<いつか永遠の眠りにつく日まで>と歌われたときには、たやすく死を匂わせるような歌を歌うんじゃない!と思っていた。<自由を右手に 愛なら左手に>では私でも書けるわい!と思ったりしていた。うわー、私ってば本格的に嫌な奴。サイテーだよ。お前は何様だよ。我ながら笑える話だ。というか笑うしかない。ああ恥ずかしい。分かってないのはどっちだ? 気やすく言ってるのはどっちだ? ロックのロの字も知らないのはどっちだ? いつからロックを知ったんだ? 音楽は誰のものでもないのにねぇ。そうやって何かにつけ気にしてることもおかしい。いちいち文句つけたりしてさ。その時点でおかしいんだよね。パワー使ってんだから。私って、大体、好きか何とも思ってないかのどちらかだから、こんな風に過剰に反応していること自体、おかしい。そんでもって、それをちゃんと覚えているんだから。『恋のから騒ぎ』に彼女が出たときも、さんまさんから「どんな音楽が好きか」という質問がレギュラー女性陣に投げかけられ、「リンプ・ビズキット」と答えた女性に対して、「ハード・コアな人達ですよね」と彼女が返していて、「ふーん。知ってるんだ」とか思ってた気がする。ぐわあ~、つくづく私、嫌な奴。ほんと、どっちが生意気だよ!

多分、私は、嫌いと言うより、何かが怖かったんだと思う。その理由は色々あると思うけど、例えば、すごい機械っぽい気がした。サイボーグみたいな気がした。どんな表情で歌っていても、無表情な気がした。彼女は、衣装とかネイルとかメイクとかビジュアル面を語られることが多いけど、そうやって着飾れば着飾るほど、彼女の心の中の空っぽさみたいなものが迫ってくるようだった。曲もなんか、好き嫌いは別として、機械みたいというか計算されたというか、どんなに良くできていても、機械的で記号的な感じがした。それが、ただただ売れるものを作ってるだけという印象に繋がったんだろうし、その空虚さが怖かったんだと思う。よく分かんないけど、これを認めてしまったらいけないような気がした。彼女の前では、音楽すら無意味なんだっていうか。音楽がそこにあるはずなのに、空っぽ。音楽でさえ、それを埋められないんだ、みたいなね。だから、それを認めてしまったら、音楽の負けのような気がしたのかも知れない。だから、認めたくなかったのかも知れない。怖かったのかも知れない。それがまぁデビュー(1998年)から1~2年くらいの印象で、その最初の印象が植え付けられちゃったから、それ以降、聴こうとも見ようともしなかったんだろうなぁ。

それから何年かたったある日――。あれは年末だったかなぁ。ボーッとテレビを見るともなく見ていたら、もうそれが何の番組だったかとか忘れてしまったのだけど、多分年末によくある特別番組で、色んなアーティストが出てたんだよね。で、あゆも出てきたわけよ。「浜崎あゆみさんです」とか司会の人が言って、で、彼女が出てきて歌ったわけ。なんか野外だったような気がするな。お客さんもいた。で、なんの歌だか分かんないんだけど、多分「Voyage」って歌で(歌ったのは1曲じゃなくて2曲目にこれを歌ったような気がする…)、まぁ、歌ったわけよ。で、そのときにドキッっていうかゾクッっていうか、この人もしや?!って思ってしまって、まぁ、それが大きなキッカケだったわけだけど、その衝撃は今でも覚えてるんだけど、それを言葉で説明するのは非常に難しいんだよなぁ。とてももどかしい。何だったんだろうなぁ、あれは(もう1回見たいよー)。それまで彼女のことをずっと見ていたわけじゃないからこんなことは言えないんだけど、今までにない優しさを感じた気がしたんだよなぁ。今まで私が彼女に抱いていた感情がすべて引っくり返されてしまうような。そのときに何が起こったのか今でもよく分からないけど、「本当のような嘘」だと思っていたものが「嘘のような本当」だったのかも知れないと気付かされた瞬間って感じかなぁ。あの日、私の中の何かが引っくり返されたのだけは確かかも知れない。私はロックのロの字も知らないけれど、価値観を覆すものをロックだとかパンクだとか言うのならば、浜崎あゆみは私にとってロックでありパンクなのかも知れないとさえ……。

こんなことを言ったら語弊があるかも知れないけど、とりあえず、そのときは、曲も歌詞も、衣装だとかのビジュアルも、私にとってはどーでも良かったの。ただただ、彼女の歌声や表情に、なんていうか、「きた」のだ。なんでこの人はこんなに満たされたような表情(声)をして歌えているんだろう。彼女の周りだけ、ぽわわ~んって特別な空気があって、その中で彼女は確かに生きている。そんな感じだった。そしてそれは確かに「音楽」の中で、音楽に囲まれて、だった。音楽の中で自分を確立しようとしていたというか、その音楽がどんなものであろうと、彼女にとってはそこがまぎれもなく自分の「居場所」だったんだというか。彼女が本当に伝えたかったのはこれだったんじゃないかみたいな。それを見てしまった。そんな気がした。できれば気付きたくなかったような、そんな気さえする。私は彼女の99%が嫌いだったのかも知れない。でも、残りの1%。それをその瞬間に見せ付けられたのかも知れない。その1%はきっとずっと最初からあった。機械のような99%の空虚さの中でも、その1%はかろうじて死なずにいた。その1%を守り抜いてきた。すべてはその1%のためにあった――きっとそのとき私の中で何かが逆転してしまったんだ。

すべてはその歌声であり歌ってる姿から感じたこと。私にとっては、浜崎あゆみとは、その歌詞でも曲でもなく、ましてや衣装だとかビジュアルでもなく、言動なんかでもなく、「歌声」や「歌ってる姿」にあるのかも知れない。逆に言えば、そういった色々な面のすべてが「歌声」であり「歌ってる姿」に集約されている。私にはそんな気がしてならない。

と言いつつも、ちゃんと(?)好きになるのはまだ先の話で……。第一印象の呪縛は根強いのです(笑)。つづきはまた今度。

ああ、キモくて熱くて長くてゴメンなさい。やっぱり最初だから真面目に書こうと思ったらこんなに……。不真面目(?)にも書きたいところだけれども。笑いも入れたつもりなんだけれども。続きはもっと軽く書けるかと。

続き → 「ワインディング・ロード」