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sky is blue

言わなければよかったのに日記

good Hi

2005-08-05 15:10:20 | その他
バナナマン単独ライブ『good Hi』。

ひょんなことから出会って、興味をそそられて、生で観ることになるまで、短かったような気もするが、なんでもっと早く出会ってなかったんだろうという気持ちを考えると、長かったような気もしてくるから不思議だ。出会ってから急速な勢いで惹かれていき、あっという間だった気もするが、その勢いは、出会えなかった長い時間からくるもののような気もするからだ。出会ったしまったあとでは、今まで出会えなかったことの方が不思議に思えてしまうくらい。それは言い過ぎか?

何はともあれ、私にとって、バナナマン初ライブ@俳優座劇場。

単純に面白かったというより、あの時間、あの空間はなんだったんだろう…という方がしっくりくる。全部で7作品。どこの世界にも存在していない架空の世界。でも、そこの住人である、設楽さんと日村さんがその場で生み出す登場人物に、私は会いたくて仕方がなくなった。疲れそうだけど、二重思考人間にも。イラつきそうだけど、punksにも。先輩とオマエにも。キュートであやしい犬飼教授にも。とにかく、魅力的なんだな~、人間が! しかも、普段は目がいかなそうな、でも実はいつも目にしていて、知らない間に愛してしまっているような、そんな人間模様。そこをくすぐられるのだからタマらない。

だから、前にも書いたけど、バナナマンを観ると、人間が好きになるんだよなぁ。好きだったってことを思い出させてくれる感じか。いやね、それをすぐ身近な人間にも適用できるかっていったら、なかなかそうもいかないとは思うよ。実際、本当にいたらムカつくキャラクターもいっぱい出てくるからね。会いたくなったって言っておきながら、実際にいたら多分ムカつくと思う(笑)。だけど、愛らしいんだよなぁ。それを見てると、本当はみんな愛すべき人間なんだよな~って思えてくる。そう思えただけでも万々歳! ライブが終わって、普段の生活に戻ったら、やっぱり何も変わってないのかも知れない。でも、きっと、世界は少しだけ違った表情を見せてくれる。

なんかね~、笑える中に、青春ドラマにもスポーツにもドキュメンタリーにも負けないくらいの、真理をついたような台詞が、いきなり、そして、すんなり出てくんの! こんな状況であなた、私、無防備ですよって感じ。こんなときに不意に泣きそうになってしまう私は、それどころか感動さえ覚えてしまう私は、少しおかしいのかも知れない。でも、それがどうした。これが人間だ!

なんでもそうだと思うけど、そこにある人間関係っていうのが出るよね。ラーメンズの場合、お互いがお互いの領域を邪魔しない感じがしたんだよね。良い意味で緊張感があって。バナナマンの場合は、なんか自然なんだよなぁ。一見、なんでこの人とこの人が?って組み合わせなんだけど、それがどうして、自然なんだよねぇ。二人の間にある空気が好きなのかなぁ。

今回の公演は2回観ることができたのだが(チケット取ってくれた友達、ありがとう!)、やっぱり、そのときそのときで違うね。

やっぱり生は良い。ドキドキが違う。

P.S.
バナナマンの二人が出演するSABU監督の映画は、V6主演の『ホールドアップダウン』という作品らしい。今秋公開。


30minutes

2005-07-01 19:22:54 | その他
この日(7/1)から、テレビ東京で『30minutes鬼』の放送がはじまった。毎週金曜25:30~。これは、昨年放送されていた『30minutes』の第二弾だ。が、いきなり初回を見逃した! 次の日の、ひたちなか(ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2005)のチケット一般発売に気を取られていたからだ。しかも、チケットが取れなかった! 私の30ミニッツ×4が~!(涙…2時間電話かけっぱなし)

『30minutes』とは、“30分間”で生み出す人間コメディドラマに挑戦した一話完結もの。レギュラー出演者は、バナナマン、おぎやはぎ、荒川良々。毎回ゲストが登場する(登場しない回もある)。私は詳しくないのだけど、大根仁という方が監督や演出をされている。

私は昨年放送されていた第一弾を見てなかったのだが、DVD化されていてレンタルにあったので、とりあえず(1)を借りてみた((3)まである)。1本に4話入ってて、古田新太、小沢真珠、眞鍋かをりなどがゲストで出ていた。

そんで、「みかん(#4)」という話(この話はゲストなし)。これが素晴らしい! まさか、ブラジャーをつけた日村さんにウルッときてしまう日がくるなんて思ってもみなかった(笑)。パッケージにもブラジャー姿の日村さんが載っていて、どんな話だこれはって思ってたけど、まさかね。これは是非見てみて欲しい。全員良いし、全シーン良い。

「監督が来る(#1)」の古田新太のインタビューでの監督ぶりもウケたけど(フジロックのTシャツ着てた)、荒川良々は(笑)。スゴイなー。毎回、それぞれの役を掘り下げるインタビューが入っているのだけど、特典映像で、本編に入り切らなかったインタビューが入っていて、荒川良々の「忍び込んだ男(#2)」の役のインタビューがあって、ヤバすぎるーって感じ。

「バカたちの誘拐(#3)」見てて、なんだったっけなー、ほら、あのタランティーノ監督の、そうだ! 『レザボアドッグス』みたい!って思ってたら、エンドトークで荒川良々もそう言っていた。そういや、エンドトークで明らかになったんだけど、矢作は「元モッズ」らしい(笑)。タイトル画面のバックがモッズマークの回があって、そこから明らかになった事実(?)。

というわけで、現在放送されている第二弾『30minutes鬼』、気が向いたら見てみてください。日村さんポール似説も動画で確かめられるし(笑…「ヒム・マッカートニー」参照)。音楽はスチャダラパーのシンコ氏が担当していて、エンディングテーマはグレイプバインの「アダバナ」。そして、その「アダバナ」のPV、この『30minutes』のメンバーが出ています! もちろん、グレイプバインも。私もまだ全部は見ていないんですが、番組の終わりにちょこっとだけ映ります。

そして、ちょっとでも興味が沸いたのなら、第一弾『30minutes』の(1)に入っている「みかん」をオススメしたいと思います。って、私もまだ(1)しか見てないんですけどね。でも、良かったんですよ!


ヒム・マッカートニー

2005-04-10 14:37:05 | その他
バナナマン『さるマンとバカジュリエット』を見た。

その中で、バナナマン扮するミュージシャン・ユニットが複数出てきて、音楽番組のコントをやっているのだが(プリプロなんていう専門用語まで使ってるのがウケる)、一組のユニット(2メンアンド1ウーマン)がこんなことを言い放った。

「日村さんは、ポール・マッカートニーに似てる…」

きゃー!! 私が日村さんに猛烈な勢いで惹かれてしまう理由が判明してしまった!! んなわけない!!

確認してみたい方はどうぞ。責任は持てません(笑)。

そんな日村さん(設楽さんもかな)、今度、SABU監督の映画に出るらしい。SABU監督って、私の好きな映画監督なんだけど! チョー嬉しい! そして楽しみ! それと、林檎ちゃんもバナナマン好きらしいという話は軽く知っていたが、ちょっと調べてみると、相当好きらしかった。映像作品は全部持ってるらしいし、同じ公演を3回観るほど。ああ~、真似しないで邪魔しないで置いてかないで~(笑)。


夏と花火と私の死体

2005-04-04 23:24:11 | その他
とあるところから、乙一(おついち)という作家に興味を持ったので、『夏と花火と私の死体』を読んでみた。ホラー小説という区分けになってるらしい。ゲームではそういうの読んだことあるけど(『弟切草』とか)、小説で読んだことはないなぁ(多分)。

それにしても、作者は年下。最近、若い人が賞をとったりして話題だけど、こうして実際に年下の人が書いた小説を読むことになるとは。いつの間にか高校野球の選手が年下になってたりとかそういうのと同じで、当然のことなんだけどね。でも、小説っていうのは、私の中で、自分より年上の人が書いたものとして存在してたっていうか、自分より長く生きてる人が書いたものっていう認識があったみたい。これからは、年下の人が書いた小説もどんどん増えていき、自分より遥か年上に思えていた文豪たちの年齢に自分が近付いていくんだね~。

で、『夏と花火と私の死体』。この小説が語られるときは必ず語られるであろう、語り手の位置付けというか角度というか視点。これね、ネタバレになっちゃいますが(読んでみたい方は注意!)、最初の方で主人公が死んじゃうんですよ。しかも、あっさり。あっと言う間に。殺されるんだけど、なんか、「殺された」というより「あ、死んじゃった」って感じ。それが、何ともないことのように、そこらへんをぷらっと散歩する場面でも描いてるかのように描写されてるから、「ええ?」みたいな。<わたしは死んだ。>って、ええ? いやいやいや、ちょっと待って、みたいな。で、そんなことお構いなしに、その死んじゃった私が、そのまま語り手として物語を語っていくんですよ。いやいや、あなた死んでるから! しかも、それがごくごく普通のことのように描かれている。平然と。

それで、その語り手である<私の死体>が、死体とも亡霊ともつかない何とも不思議な位置付けで、宙ぶらりん。過去を振り返るのではなく、あくまでリアルタイムで語っていくのが、その宙ぶらりんさに拍車をかけている。読んでると、死体とも亡霊ともつかない<私の死体>と一緒に世界を覗き見しているような。そんな不思議な感覚が常に保たれながら、鮮度が落ちることなく、物語は終わりまで進んでいく。その感覚が何とも言えない。この“感覚”を味わうためだけに読んでも良いくらい。

それと、殺されたら殺されたで、殺した人の感情を追求したり、殺されたことに理不尽さを感じたり、とにかく色々感情の波が起こって当然だと思うのだけど、そういうのがほとんど描かれてない。「あなた殺されたんだよ? 死んじゃったんだよ?」って突っ込みたくなる、いや、突っ込むのも忘れてしまうくらいに淡々と語られていく。死人に口なしってこと? でも、殺した方だって。計画的じゃないにしろ、事件というより事故だったにしろ、普通だったら、殺しちゃった(しかも友達を)ということについて、もっと思い悩んだり苦しんだり考え込んだりするだろうに、それもほとんど描かれない。殺人という一大事が起こっているはずなのに、それすら<私の死体>と一緒に葬られようとしている。それが怖いような気持ち悪いような、なんか変。

そんな描写が、人一人死んだところで、どんな殺人が起こったところで、時(世界)はそれまでとまったく同じ速さで同じように淡々と流れていくということをさり気なく描いてしまっている。それでいて、世界は何も変わらないんだな~というような、時が止まってしまっているような感覚も与える。それは、語り手が<私の死体>であることが大きいのだろう。生きている者に流れる時間と、<私の死体>から見た流れていく時間の絶妙な対比。生きた時間と止まった時間。この対比が絶妙で、悲しくて切なくて、残酷で、何だか尊くて美しい気もする。それが、夏休みや花火、お宮や森や田んぼといった風景の中で余計に映える。いや、だからこそ、風景が映えるのか。淡々と語られてはいるのだが、ときどきチラッと、気付くか気付かないかぐらいのさり気なさで描かれる主人公である<私の死体>が抱く悲しみや淋しさや切なさや恋心……。淡々と描写していく中で、それが時々サラッと顔を出すから、それが何だか夏の花火のようで、キラッと光って何とも切ない。

そして、そういうことに気をとられている間に、物語は思わぬ方向に。ここでまた、「ええ?」。ま、でも、あくまで結末はオマケで、物語を読んでいる間の不思議な感覚。これが一番の醍醐味なのかな~なんて思ったりもした。

ただ、思ったのは、これを作者がどこまで自覚して書いてるのかな~ってこと。あまりにも自然体で書かれているから。この変さに自分気付いてんのかな?みたいな。でも、この“自然に変”な感覚が面白いのかも知れない。


カボチャの重さは思い出の重さ

2005-03-22 23:06:27 | その他
出会いってのは、本当にいつどこでどんな風に訪れるか分からないもんだなぁ。誘われなければ見に行くこともなかったであろうラーメンズの舞台に行って、興味が沸いたから映像作品を見てみようとレンタルへ行って、そしたら、あいにくラーメンズ単独は全て貸し出し中。でも、何だかどうしても見たくて、単独じゃなくてもラーメンズが出てるの何かないかなと探していたら、おぎやはぎとバナナマンと一緒にやったという『君の席』というDVDならあった。しかも、返却されたばっかのケースなしのがドサッとランダムに積んであるところで見つけた。1~3とライヴというのがあって、とりあえず1~3を借りてみた。

ラーメンズを見るために借りたんだから、当然、私の注意もラーメンズに集中するわけです。しかし、私の心はだんだんとじわじわと……このバナナマンって人達、気になる~~~!!

ラーメンズもおぎやはぎも良かったんだけど、バナナマンの引力に負けてしまったぁ。バナナマン。名前しか知らなかったですよ。お笑い全然詳しくないし。どうやら、設楽統(したらおさむ)と日村勇紀(ひむらゆうき)の男性2人組らしい。とにかく、なんか、気になる~! ラーメンズを見るつもりが、こっちに引っかかるとは…。『君の席』でのバナナマンがどうだったかと言うと、まず、演技が上手い! いや、ラーメンズも上手いんですけど(おぎやはぎも味が出てた)、こちらはなんて言うか人間離れした上手さ(笑)で、それに対してバナナマンは、ハートで演じる(笑)っていうか、ハートをくすぐるんですよぉ、私のハートを!(私のツボに合うのかも) 人情味があるというか温かいんですよねぇ。でも、クサくはなくて(ちょびっとクサいのかも)、爽快なんだよなぁ。

『君の席』では、ラーメンズはちょっと控え目だったのかも。でも、一緒に入ってた単独コントの「デジャビュ」のやつとか凄かったな~やっぱり。短い中に色んなもんが入ってて、短時間で長時間を描く! そこにあるものでそこにないものを描く!みたいな。単独コントは、バナナマンのも良かったよ。しかし一番得体の知れないのはラーメンズ小林賢太郎かも…?

そんなこんなで、バナナマン単独の『ペポカボチャ』を借りてみたんです(『君の席』のライヴのやつも)。やっぱりイイ! 設楽さんも日村さんも、こういう人いるよなぁって思うんだけど、でも、いそうでいない。お笑い詳しくないけど、設楽さんみたいな雰囲気の人って珍しいんじゃない? っていうか、日村さんラヴ!(笑) もー、カワイイー! ちなみに、変な顔…いやいや、特徴のある顔の方が日村さんです(笑)。コントの中で設楽さんに「日村って純粋じゃん」って言われてたけど、うん、なんか純粋な気がするー!

で、日村さんは『君の席』でもギターを弾きながら歌を披露してたけど、『ペポカボチャ』では、2人でフォークデュオ「赤えんぴつ」に扮したコントをやっていて、これがまた、設楽さんが良い声してるんだよねぇ。日村さん、ギターお得意なのね。「出たところに僕達のカセットテープが売ってます」って言ってたけど、本当に売ったらしい。そして完売したらしい。「買ってくれた人、ごめんなさい」ってコメントに書いてあった(笑)。というか、ライヴ見たい。

大まかにどういう感じかっていうと、ラーメンズが頭を使う知的な笑いだとすると、バナナマンは心で笑う笑い、かなぁ。ラーメンズは考える余韻を残していくけど、バナナマンは人間って良いなっていうか見る前より人間が好きになってそうな余韻(別にラーメンズと比較して言う必要もないんだけど)。お笑いについて何かを言えるほど、全然お笑いに詳しくないし考えてみたこともないんだけど。とりあえず、分かりづらいってことはないかな。分かりやすいと思う。日常の盲点っていうか灯台下暗しっていうか、ここから拾ってきたか! でも、こういうことある気がするー!って面白さ? 取り上げたのが「カボチャ」ってところにも特徴出てるかも。思いつきそうで思いつかない。身近なようでいてちょっと飛んでいる。野菜なんだけどお菓子みたいに甘い(?)。で、演技が上手い。ほとんど内容のないのもあるけど、ストーリー仕立てのやつは、日常のほんの小さな一場面なんだけど、ストーリーがちゃんとしてるし(そういうのがメインだと思う)。お芝居見るつもりで見てもいけるかも。でね~、とにかくキャラが良いんだよねぇ。さっきも言ったけど、こういう人いるいるー!って面白さなんだけど、でも、いそうでいないかもという。見る前より人間が好きになってそうな、そんな人間お笑い劇。まだ1本しか見てなくて情報もほとんど知らないけど、とりあえずそう思いました。

でもまだ『君の席』と『ペポカボチャ』しか見てないし、他のも見てみようっと♪ おぎやはぎやラーメンズと他にも一緒にやってるみたいだし。日村さんは『Jam Films』とか映画にも出てるみたい(ラーメンズも出てる。小林さんは脚本も手がけている)。あの演技力ならいけると思うわ。『Jam Films』って最新作ではスネオヘアーとかも出てるんだよね確か。見なきゃ~。いやぁ、未開の地ですわ。これも、ラーメンズに誘われなければ、かつ、レンタルでラーメンズが全部貸し出し中で『君の席』を見つけなければ、出会えなかったかも知れないんだから、出会いに感謝ですね。いつどこでどんな風に訪れるか分からないもんではあるけど、春は出会いの季節だと言うし。