友達にスピッツの大ファンがいて、その人に誘われて、スピッツのライヴに行ってきた。アルバム『さざなみCD』発売後の“さざなみOTR”というツアーで、場所は川口リリア・メインホール。スピッツのライヴは、イベントで一回観たことがあるんだけど、ワンマンは初めて。
ライヴは、「チェリー」からスタートして、『さざなみCD』から全曲と、「夜を駆ける」や「8823」、「ハチミツ」、「ヒバリのこころ」、「けもの道」などをやったかな。あと、「俺のすべて」も。間違ってたらごめんなさい。
「8823」が聴けて嬉しかったけど(椎名林檎もライヴでカヴァーしてたよね?)、ライヴではよくやるんだそうだ(友達談)。「ヒバリのこころ」も大体やるんだって。「夜を駆ける」も良いよねぇ。「けもの道」も力強い。「ハチミツ」はやっぱり不思議な曲だ。
そして、気付いたんだけど、スピッツは、基本的に「CDと同じ」に演奏するのね。「CDと同じ」にライヴをやるのよ。アレンジもCDとほぼ同じだし、CDをほぼ忠実に再現している。だから、ライヴで聴いた感触も、CDで聴いた感触と変わらないと言えば変わらないんだ。
これを「退屈」と言えば言えるのかも知れないけど、私はそこに彼らの「美学」を感じたよ。まず、言っておかなければならないのは、CDと同じように演奏するってことは、彼らがとても「器用」だってこと。要は、演奏が上手いってことだよね。あと、歌も。
私は、スピッツのようにCDを忠実に再現するようなライヴよりも、音楽的にもっと冒険していたりCDからはみ出してしまうようなライヴの方が好きだ。だけど、この日スピッツのライヴをじっくり体験してみて、彼らには彼らの「美学」があるんだってことを知った気がした。
例えば、ライヴに限った話じゃなく、スピッツの曲は、私からしたら、良い曲ではあるんだけど、「似たような曲ばっかりだなぁ」と思っていたところもあるのよ。しかし、よくよく聴いてみると、新しいサウンドや試みを取り入れたりしてて、小さいかも知れないけれど確かに変化しているのよね。それでも「同じように」聴こえてしまうのは、それが彼らの越えられない壁であり限界なのかと思っていたんだけど、そうではなくて、どんなことをしていても、「同じように聴かせる」ことが彼らの目的であり「美学」なのかな~って思ったんだ。
確かに、「似たような曲だなぁ」と思うところはある。けれど、それならどうして、こんなにも感触が「フレッシュ」なんだろう。
変化し続ける「ロック」はカッコ良い。
けれど、スピッツのようなやり方を貫いていった先にも、「何か」はあると思った。「継続は力なり」と言うけれど、「まだやってんのかい!」っていう先にも「素敵な何か」はある気がするのよ。というか、そう思いたいのよ。だって、「音楽は美しい」って、そう思いたいじゃない。
スピッツには「守りたいもの」があるんだろうなぁ、そう思った。
草野マサムネは、「これからも、ちょっとずつ変化しながら、変化といってもこれが難しいんだけど、やっていきたいと思います」というようなことを言っていた。スピッツは、2007年で「結成20年」だそうだ。
それを記念して『旅の途中』という本が出ているらしい。
スピッツの貫く先に何があるか、見てみたい人は行けば良いし、そうじゃない人はまた別の旅を行けば良い。
自分の愛すべき音楽を愛して、そしてそれが美しい音楽でありますように。
ライヴは、「チェリー」からスタートして、『さざなみCD』から全曲と、「夜を駆ける」や「8823」、「ハチミツ」、「ヒバリのこころ」、「けもの道」などをやったかな。あと、「俺のすべて」も。間違ってたらごめんなさい。
「8823」が聴けて嬉しかったけど(椎名林檎もライヴでカヴァーしてたよね?)、ライヴではよくやるんだそうだ(友達談)。「ヒバリのこころ」も大体やるんだって。「夜を駆ける」も良いよねぇ。「けもの道」も力強い。「ハチミツ」はやっぱり不思議な曲だ。
そして、気付いたんだけど、スピッツは、基本的に「CDと同じ」に演奏するのね。「CDと同じ」にライヴをやるのよ。アレンジもCDとほぼ同じだし、CDをほぼ忠実に再現している。だから、ライヴで聴いた感触も、CDで聴いた感触と変わらないと言えば変わらないんだ。
これを「退屈」と言えば言えるのかも知れないけど、私はそこに彼らの「美学」を感じたよ。まず、言っておかなければならないのは、CDと同じように演奏するってことは、彼らがとても「器用」だってこと。要は、演奏が上手いってことだよね。あと、歌も。
私は、スピッツのようにCDを忠実に再現するようなライヴよりも、音楽的にもっと冒険していたりCDからはみ出してしまうようなライヴの方が好きだ。だけど、この日スピッツのライヴをじっくり体験してみて、彼らには彼らの「美学」があるんだってことを知った気がした。
例えば、ライヴに限った話じゃなく、スピッツの曲は、私からしたら、良い曲ではあるんだけど、「似たような曲ばっかりだなぁ」と思っていたところもあるのよ。しかし、よくよく聴いてみると、新しいサウンドや試みを取り入れたりしてて、小さいかも知れないけれど確かに変化しているのよね。それでも「同じように」聴こえてしまうのは、それが彼らの越えられない壁であり限界なのかと思っていたんだけど、そうではなくて、どんなことをしていても、「同じように聴かせる」ことが彼らの目的であり「美学」なのかな~って思ったんだ。
確かに、「似たような曲だなぁ」と思うところはある。けれど、それならどうして、こんなにも感触が「フレッシュ」なんだろう。
変化し続ける「ロック」はカッコ良い。
けれど、スピッツのようなやり方を貫いていった先にも、「何か」はあると思った。「継続は力なり」と言うけれど、「まだやってんのかい!」っていう先にも「素敵な何か」はある気がするのよ。というか、そう思いたいのよ。だって、「音楽は美しい」って、そう思いたいじゃない。
スピッツには「守りたいもの」があるんだろうなぁ、そう思った。
草野マサムネは、「これからも、ちょっとずつ変化しながら、変化といってもこれが難しいんだけど、やっていきたいと思います」というようなことを言っていた。スピッツは、2007年で「結成20年」だそうだ。
それを記念して『旅の途中』という本が出ているらしい。
スピッツの貫く先に何があるか、見てみたい人は行けば良いし、そうじゃない人はまた別の旅を行けば良い。
自分の愛すべき音楽を愛して、そしてそれが美しい音楽でありますように。