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sky is blue

言わなければよかったのに日記

ALIVE!

2005-10-29 23:29:19 | ライヴ
この日は、下北沢で友達と食事を楽しんでいたのですが、その友達のうち数人がこの後ライヴに行くとのことで、チケットが一枚余ってるので安くするからどう?という誘いを受け(ありがとう!)、行ってきました。『ALIVE!』というイベント(?)で、場所は、下北沢CLUB Que。出演は、TUFF SESSION/tobaccojuice/界。『daimasの日記スペシャル』で、また観たいな~と思っていたタバコジュースが観れるということで、行ってきました。

今更ながら、やっぱり、友達と行くというのは楽しいですね。一人で行くのもまた、ライヴを噛み締められて良いんですけど、やっぱり、誰かとその時間を共有できるってことは、とっても素敵なことです。

●TUFF SESSION
歌ものダブ・バンドと言えば良いんでしょうか。ラヴァーズ・ロックとか。ヴォーカルの人が、歌の合間にバイオリンを軽やかに弾いてて、なんかこう、スキップしたくなっちゃうような感じでした。パーカッションの人が、面白そうな打楽器(みたいの)をたくさん目の前に用意してて、それをパコパコだったりシャララ~ンだったり鳴らしてて愉快だった。触りたかったぁ(笑)。「本当はスティール・パンを持ってきたかった」って言ってたな。うん。聴きたかった。良いよね~、スティール・パン。持ってきてくれてたら、タバコジュースでも使えたじゃん?(笑) ベースの人が誕生日だったらしく、ショートケーキを持ち込んでお祝い。そのあと、まさかと思ったけど、本当にパイ投げ(笑)。

●tobaccojuice
メンバーのみのベースレス3人編成。いやぁ、もうすぐ目の前の位置で観てしまい(手伸ばせば触れるよ!)、ドキドキでした。すごく優しい音楽なのにさ、すごくハッピーに向かおうとしてる歌なのにさ、私にはそう聴こえるんだけどさ、なんでそんな悲しい目をするのさ~! 「俺ら、戦ったあとはどうなってるんだろう。でも、俺は、次にいこうと思う。次にいこうと思うよ」というようなことを言っていたのが印象的だった。シンプルな構成の分、タバコジュースの音楽が持っている芯の強さみたいなものをじんわりと感じた。なんか、G.ラヴ&スペシャル・ソースとかと競演したら面白そうだなぁ~とふと思った。G.ラヴ、観たことないけど(観てみたい)。

●界
なんと、この日が解散ライヴだったそうです。そのため、すごい人。私は入り口付近に避難したのですが、そしたら、ステージがまったく見えなくなってしまった。まぁ、それでも音を聴いていたんですが、なかなかこれがカッコ良かった。ファンキーなロック・サウンドに、ラップというかポエトリーリーディング調のヴォーカルが絡んで、なんか殺伐とした感じがあって、空間を都市を世界を人々の心を斬っていくって感じで、それでいて酩酊してる(させる)感じもあって、カッコ良かったです。ステージ、観たかったな(笑)。

ちなみに、シロップの中畑大樹くんが観にきていました。

そして、そんなライヴの記憶も吹っ飛ぶほどの、芸能人遭遇事件がありました(笑)。いや別に、その人に声をかけたとか、特別ファンだったとか、そういうんじゃないんですけどね。遠めから眺めてただけです。女優さんなんですけど。一緒にいた友達とも、のちのち話題になるのはそのことばかり(話題にしてるのは私の方だってか?笑)。ライヴの話はどこへやら。いやはや、色々なことがあった下北沢での一日でした。


QUEEN + PAUL RODGERS

2005-10-26 11:35:59 | ライヴ
クイーン+ポール・ロジャースのライヴに行った。

私にとってクイーンは、洋楽を聴きだしたころに興味を持ったバンドで、ハマったのはビートルズより先だったと思う。『グレイテスト・ヒッツ』(「ボヘミアン・ラプソディ」からはじまって「伝説のチャンピオン」で終わる17曲入りのやつ)を買ってきて、「うわぁ、こんなに良い曲ばっかで良いの? でも、それぞれの曲でやってることは全然違うなぁ。それなのに、なんでこんな良い曲水準保ってんだよ!」と驚き、興奮した覚えがある。ベスト・アルバムって、そんなに重宝すること、私はあまりないんだけど、このベスト・アルバムは、なんか、オリジナル・アルバムのような感覚で聴いていた感じがあるなぁ。そのせいで、なかなかオリジナル・アルバムに進めなくって、そのベストで止まっちゃってたってのもあるんだけどね(笑)。つくづくベスト・アルバムというものは作るのが難しいものなんだなぁって思います。

そのときは、ヴォーカルのフレディ・マーキュリーが既にこの世にいないことも知らなかったけど、すぐに、1991年11月に他界したと知って、「ついこの間まで生きていたんだ…」と不思議な気持ちになったのを覚えている。クイーンは、全員が作曲をするし、フレディ以外のメンバーもヴォーカルをとったりするけど、やっぱり、フレディのためのバンドだったんだと思う。そして、メンバーも勿論、ファンも皆、そんなクイーンが大好きだったんじゃないかな。だから、フレディが亡くなった現在となっては、クイーンのライヴを体験することなんて、できるとも思ってなかったし、考えてもいなかった。

そのクイーンが、ヴォーカルにポール・ロジャースを迎えて再始動。来日ライヴまでするっていうんだから。ベースのジョン・ディーコンは参加しなかったけどね。

こういうことに賛否両論あるのは当然。フレディのいないクイーンなんてクイーンじゃない。うん。私だってそう思う。でも、その「フレディのいないクイーンなんてクイーンじゃないクイーン」を観に行こうって、そう思ったんだよ(まわりくどい言い方かな?)。

照明が消え、「イッツ・ア・ビューティフル・デイ」をリミックスしたようなものが流れ、フレディの声が聴こえ、気分も高揚。しかし、そこで何故だかエミネムの「ルーズ・ユアセルフ」が流れて(何か縁があるの?)、「?」と思っているうちに、メンバー登場。一曲目は……何の曲か分からなかった(爆)。ポール・ロジャースが在籍していた、フリーやバッド・カンパニーの曲もやると聞いていたけど、一曲目がいきなりそうなの? それとも私の知らないクイーンの曲?(まだオリジナル・アルバム全部持ってないんです) それならまだ良いけれど、大事な大事な一曲目がフリーあるいはバッド・カンパニーの曲だったの?

まぁ、それは良いとして、ライヴの前半、「地獄へ道づれ」までは良かった。本当に良かった。やっぱり「タイ・ユア・マザー・ダウン」には興奮したしね。だけど、私が知らないクイーンの曲だったのならあれだけど、あんなにフリー(あるいはバッド・カンパニー)の曲をやるとは…。といっても、フリーもバッド・カンパニーも私詳しくないから、それがフリー(あるいはバッド・カンパニー)の曲かどうかも分からないんだけどね(苦笑…調べりゃ良いんだけどね)。それに、ポール・ロジャースは、引っ込んでしまう時間が結構多かった。それは、クイーン(ブライアン・メイとロジャー・テイラー)に気を使ったのか何なのかよく分からないけど、私はてっきり、ポール・ロジャースがほぼずっとステージ上にいるもんだとばかり思っていたから、拍子抜けしてしまった。ロジャーが前に出てきて歌ったり、アコースティックで聴かせたりも良いんだけど、ポール・ロジャースというヴォーカリストまで呼んだのなら、もっともっとロック・バンドとしてパフォーマンスして欲しかった気がする。だって、クイーンは、他でもない、最高の「ロック・バンド」だったんだもの。そうだよね?

それでも、ブライアンの「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」の弾き語りには感動したし、「手をとりあって」をやってくれたのも嬉しかった。映像とリンクさせて、ステージをせり上げてまで、ブライアンがやたらと長~いギター・ソロを披露してくれたときには、「長っ」と思いながらも、こうでなくちゃとも思った。ポール・ロジャースの声も「良い声してるな~」と素直に思った。クイーンのことは抜きにして、良いヴォーカリストだなって思った。おそらくフリーもしくはバッド・カンパニーの曲も良かったと思う。

でも、「何がやりたいんだろう…」って思ってしまったのも正直な気持ちなんだ。焦点が定まってないっていうか、結局、何がやりたかったんだろう、何を伝えたかったんだろうって。あくまでクイーンがメインってんでもなく、ポール・ロジャースとクイーンのジョイントというのともちょっと違う気がする。ポール・ロジャースのライヴにクイーンが参加したっていうんでもない。主人公は誰? 気持ちの持って行きどころが難しかった。席が遠かったのも関係してたかも知れないけど。誰が悪いわけでもない。誰も悪くない。でも、だからこそ余計に…。そして、自分の心の中のこんな声にふと気がつく。

フレディ、なんで死んじゃったんだよ~~~!

ここにフレディがいれば。「RADIO GA GA」も「ショウ・マスト・ゴー・オン」も「ボヘミアン・ラプソディ」も「ウィ・ウィル・ロック・ユー」も「伝説のチャンピオン」も、ここにフレディがいたならってそう思ってしまった。それは思っちゃいけないことなのかも知れないけど、でも、やっぱり、そう思ってしまった。

なんかね、中途半端だと感じてしまったんだよなぁ。クイーンだからということで、そこにいるブライアンとロジャーを立てるためなのか、ブライアンやロジャーがヴォーカルの曲を結構やったんだけど(「アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー」とか)、違うだろ~! もっと、もっと、あるだろ~! やる曲が~! 私が好きな「ゲット・ダウン・メイク・ラヴ」をやれとまでは言わないからさ(笑)。……なんて思っちゃうのは贅沢なのかもな。なんだかんだ言って、ブライアンのギター、ロジャーのドラムを生で聴けたのは嬉しかったし、そんな体験ができるとは思ってもなかったんだから。あ、ドラマで使われたからか、「アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」を即興というか触りだけというかギターのみでサササッて感じでやったのには、なんかちょっと、ウケちゃったな。

そして、今になって思う。この日感じた、「フレディの不在」。その、圧倒的にぽっかりと空いた穴。もしかしたら、私にとってこの日のライヴは、これを感じるためにあったのかも知れない。「フレディのいないクイーンなんてクイーンじゃないクイーン」を観に行こうって、まわりくどい書き方をしたけど、「フレディの不在」を感じに行った、そういうことなのかなって。そしてこの日、痛いくらいにそれを感じてしまった。いや、感じることができた。「フレディの不在」を感じることによって、少しでも「フレディ」を感じられたのなら、それだけでも、このライヴには大きな意義があったのかも知れない。