2006年7月23日で、このブログを始めてから「2年」が経った(これを書いてるのは9月だけど)。「もう2年」なのか「まだ2年」なのかは分からないけど、こんな個人ブログ一つとっても、何かを続けるということは、とても大変なことなんだなぁと実感している。
そんなとき、こんな文章に出会った。
(私が愛読している、元スーパーカーのいしわたり淳治さんのブログより)
ねぇ、自分の無知を知ることはとても大事だけど、それによって、夢や希望まで奪われてどうする?
いや、夢や希望なんてものじゃなくっても良い。そんなものなくったって良い。
けど、自分まで奪われてどうする?
知識だけあったって、そこに自分がいなければ、意味がないじゃないか。
いきなりジョン・レノンが生まれたわけじゃない。
いきなりボブ・マーリィが生まれたわけじゃない。
いきなり山下達郎が生まれたわけでも、いきなり松任谷由実が生まれたわけでもない。
そんなこと、知らなくても、想像できるでしょう?
知りたくなかったと思うような出来事に出会ったら、それを知る前に持っていたものを思い出してみよう。
それは今も自分の中に生きてるか、探してみよう。
それは形を変えているかも知れないし、色が変わっているかも知れない。
けど、それを探すことができるのは、自分だけ。
あ~あ、「情報を捨ててバカになる才能」でもって、「情報の海」を泳ぎきって、「夢」や「自分」を描きたいなぁ。
きっと、本当に知りたいことは、教科書にもどこにも載っていない。
*********
いしわたり淳治と言えば、『bounce』(2001/04)で、「浜崎あゆみ」についてこんな風に書いてくれている。なかなかどうして素敵なので引用させてください。
世界中のあくびの数ほどある「わたしとあなた」の歌の中で彼女が今日もトップランナーとして走りつづけていることを称賛したい!
どうやら彼女という人は、なぜか必要以上に痛い昔話を聞かせてくれたり、軽い絶望をプレゼントしてくれたり、カジュアルな感じのしない孤独を告白してくれたりするのか。と、気づいて以来、で、そこを彼女自身の放つ輝きでぎりぎり湿っぽく見せないのは、なるほどアートだなとも思えて、彼女の月並みな言葉は乙女のエチケットよろしく奥歯にものがはさまってないし、堂々とオブラートに包み忘れましたよ、といった様子で、なんだかどうも気になるのです。
でも彼女が描く世界観は暗く狭く固く閉じた世界なのに、こんなたくさんの女の子たちが彼女に共感しているんだから最近の女の子はつくづく怖いな、とも思いながら、
嗚呼、いろいろな問題に問題のある考え方で挑む青春!
という感じで、世界中のニキビの数ほどある「わたしとあなた」の歌の中で彼女はトップランナーの孤独と戦いながら走りつづけていることをも、私はとにかく称賛したいと思っているのです。
(いしわたり淳治――『bounce』(2001/04)より)
同じく、KREVA(KICK THE CAN CREW)も語ってくれているが、彼は、「性別を超えて共感できるところがある」と述べている。
この記事は、『A BEST』(2001/03/28)が発売された時期のもの。だから、今だったら、もうちょっと違う文章になってたかも知れない――。で、そこでピンときた貴方! そう、あゆは、次のベストって考えてるのかなぁってこと。単純に作品数的に考えれば、もう十分ベストを作れる状態だ。話が出ててもおかしくはない。けど、第一弾である『A BEST』が半ば強引な形で発売することになったみたいだから、第二段は慎重に考えているのかも知れない。本当は私、こういう風な具体的な予想ってあんまり書きたくないんだけど、デビュー10周年の年にドドーンと出しちゃったりなんかして? ドキドキ。
つい最近も、「そう言えば、くるりってベスト出してないなぁ」とか考えていたら、結成10周年で出してきたし! で、買いましたよ! やっぱり、くるりは良い! 驚いたのは、あれだけ音楽性を変化させ続けてきたバンドなのに、見事に一貫性があること。伝えたいことの芯がブレてないっていうか。私ちょっと感動してしまいました。やっぱり信念がある者は強いね。
あゆが、デビュー10周年のときにベストを出すのかどうかは分からないけれども、そんときはドドーンって、なんかすごいことになるような気がするね。いや、すごいことになんかならなくったって良いの。ただ、今回のくるりのベストで体験したような感動がそこに待っているかどうか。私はそれを確かめてみたいだけ。
そんなとき、こんな文章に出会った。
(私が愛読している、元スーパーカーのいしわたり淳治さんのブログより)
ねぇ、自分の無知を知ることはとても大事だけど、それによって、夢や希望まで奪われてどうする?
いや、夢や希望なんてものじゃなくっても良い。そんなものなくったって良い。
けど、自分まで奪われてどうする?
知識だけあったって、そこに自分がいなければ、意味がないじゃないか。
いきなりジョン・レノンが生まれたわけじゃない。
いきなりボブ・マーリィが生まれたわけじゃない。
いきなり山下達郎が生まれたわけでも、いきなり松任谷由実が生まれたわけでもない。
そんなこと、知らなくても、想像できるでしょう?
知りたくなかったと思うような出来事に出会ったら、それを知る前に持っていたものを思い出してみよう。
それは今も自分の中に生きてるか、探してみよう。
それは形を変えているかも知れないし、色が変わっているかも知れない。
けど、それを探すことができるのは、自分だけ。
あ~あ、「情報を捨ててバカになる才能」でもって、「情報の海」を泳ぎきって、「夢」や「自分」を描きたいなぁ。
きっと、本当に知りたいことは、教科書にもどこにも載っていない。
*********
いしわたり淳治と言えば、『bounce』(2001/04)で、「浜崎あゆみ」についてこんな風に書いてくれている。なかなかどうして素敵なので引用させてください。
世界中のあくびの数ほどある「わたしとあなた」の歌の中で彼女が今日もトップランナーとして走りつづけていることを称賛したい!
どうやら彼女という人は、なぜか必要以上に痛い昔話を聞かせてくれたり、軽い絶望をプレゼントしてくれたり、カジュアルな感じのしない孤独を告白してくれたりするのか。と、気づいて以来、で、そこを彼女自身の放つ輝きでぎりぎり湿っぽく見せないのは、なるほどアートだなとも思えて、彼女の月並みな言葉は乙女のエチケットよろしく奥歯にものがはさまってないし、堂々とオブラートに包み忘れましたよ、といった様子で、なんだかどうも気になるのです。
でも彼女が描く世界観は暗く狭く固く閉じた世界なのに、こんなたくさんの女の子たちが彼女に共感しているんだから最近の女の子はつくづく怖いな、とも思いながら、
嗚呼、いろいろな問題に問題のある考え方で挑む青春!
という感じで、世界中のニキビの数ほどある「わたしとあなた」の歌の中で彼女はトップランナーの孤独と戦いながら走りつづけていることをも、私はとにかく称賛したいと思っているのです。
(いしわたり淳治――『bounce』(2001/04)より)
同じく、KREVA(KICK THE CAN CREW)も語ってくれているが、彼は、「性別を超えて共感できるところがある」と述べている。
この記事は、『A BEST』(2001/03/28)が発売された時期のもの。だから、今だったら、もうちょっと違う文章になってたかも知れない――。で、そこでピンときた貴方! そう、あゆは、次のベストって考えてるのかなぁってこと。単純に作品数的に考えれば、もう十分ベストを作れる状態だ。話が出ててもおかしくはない。けど、第一弾である『A BEST』が半ば強引な形で発売することになったみたいだから、第二段は慎重に考えているのかも知れない。本当は私、こういう風な具体的な予想ってあんまり書きたくないんだけど、デビュー10周年の年にドドーンと出しちゃったりなんかして? ドキドキ。
つい最近も、「そう言えば、くるりってベスト出してないなぁ」とか考えていたら、結成10周年で出してきたし! で、買いましたよ! やっぱり、くるりは良い! 驚いたのは、あれだけ音楽性を変化させ続けてきたバンドなのに、見事に一貫性があること。伝えたいことの芯がブレてないっていうか。私ちょっと感動してしまいました。やっぱり信念がある者は強いね。
あゆが、デビュー10周年のときにベストを出すのかどうかは分からないけれども、そんときはドドーンって、なんかすごいことになるような気がするね。いや、すごいことになんかならなくったって良いの。ただ、今回のくるりのベストで体験したような感動がそこに待っているかどうか。私はそれを確かめてみたいだけ。