さ~てと、そろそろ年を越さないとね。
2005年最後のライヴは「あゆ」でした。カウントダウンライヴってやつです(私が行ってきたのは30日の方だから、カウントダウンは無かったけど)。昨年のをDVDで見て、これは行かなあかん!と。だって、ツアーと全然違うんだもん。あゆのライヴは、ツアーとカウントダウン両方見なきゃ語れん! で、見てきたけど、見ても語れん!
ほんと、語れないのよ、あゆのライヴは。改めて、あゆはライヴを見なきゃってことは分かったし、ツアーとカウントダウン両方見なきゃってのは分かったんだけど。カウントダウンはね、ツアーと違って、一言で言っちゃうと「シンプル」。いわゆる「ライヴ」って感じ。だから、単純にあゆの「音楽」を楽しみたいって人はこっちの方が好きかもね。「ストイック」な感じで、あゆの「底力」を知ることができると思う。それでいて、年越というお祭りだから、ライヴで盛り上がる、ここぞ!という勝負曲みたいのあるじゃん。それが怒涛の勢いで連発された後半なんか(evolution → flower garden → Humming 7/4)、心の中で「ひえ~!」って悲鳴上げちゃったもん。この「ひえ~!」って何かって言うと、私にもよく分からないんだけど、おそらく、高揚してるんだろうね。一瞬、「ついていけるかぁ?」なんてことが頭をよぎったのは、体力的にとかじゃなくて、もう細胞全部で「うわぁもうどうしよう!」っていう、そういう感じよ。
例えば、いくらライヴといっても、仕事のことや他のことを考えてしまったりすることあるじゃん? それとか、ライヴを見ながら湧き上がってくる感情を、そんなことしたくもないのに、脳が知らず知らずのうちに言葉に変換しようとしてたりさ(ない?)。でもね、そういうのが吹き飛ばされちゃうわけよ。思考停止? いやいや、思考を停止させるって容易じゃないよ? 正確に言うと、「思考超越」だな。だって、ただの思考停止だったら、こんなに高揚しないもん。思考停止したときってのは、もっと冷めてると思うんだよね。じゃなくて、思考を超越してるから、こんなにも高揚できるんだと、私は思うわけです。
だから、時間という概念も吹き飛んじゃったんだな。ほんと、あっという間に時間が過ぎていた。そして、私の心と体は満たされていた。ライヴ後、あまりに閑散としている原宿近辺を歩きながら、「うわ~、現実に戻りたくないよぅ!」なんてことを本気で思ってしまった。「現実に戻りたくない」って気持ちと「あの時間は現実だったんだ」って気持ちとが入り混じって、なんだかとっても不思議な気分で、たぶん、興奮していたんだ。ライヴ中、これを知らない人がいるなんて、なんて勿体ないんだ!とか思っていたけど、そんなこともすっかり忘れていたよ。
だから、いわゆる「ライヴ・レポート」ってやつは書けそうにない。でも、書いておきたいことがあるんだ。
会場は代々木体育館だったんだけど、アリーナ席に段差が作られていることに感動した。こんなの初めて。
で、で、開演前にマドンナがかかったのです! マドンナの最新アルバム『コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア』がそのまんま。私、開演前にして、泣きそうになってしまいました。感激して。あゆはよく「マドンナのパクリ」って言われるんですよ。で、それには、揶揄や中傷の意味が込められてることが多いような気がするんですね。本当に「音楽」のことを考えて言ってるんだろうか?みたいな。「音楽」以外のところに目的があるのなら、「音楽」は利用しないでもらえるかなぁ?みたいな。愛情のない引用が「パクリ」って言われるように、(引用元も引用先も含めての)「音楽」に対して愛情がないのなら、簡単に「パクリ」って言ってしまうことは、簡単に「パクる」ことと同じくらい、危険だと思うんです。節操がないって言ってる人に、節操がないってこと、ままありますからね。
ま、それは置いといて、そんな中、あゆが堂々とマドンナをかけてくれたことが嬉しかったんですよ! ネタばらしじゃないですか?(笑) もう本っ当に、あゆは、マドンナが大好きで、そして、音楽が大好きで、そしてそして、ファン(音楽を愛する人)を大事に思ってるんだってことが伝わってきて。あゆの立場や状況を考えると、いくら本当に好きでも、かけるのはちょっと躊躇するんじゃないかな~って思ったりするんです。でも、そこで、敢えてかけてきた。そこに私は、あゆの並々ならぬ覚悟と正真正銘のリスペクト精神と、何より深い愛情を感じたんですよ。逆に、私はあゆを見くびっていたんだな。こんなことで逃げたり隠れたりするような人じゃなかったんだ。それでも、これも話題作りだとか戦略だとか言う人は、もう「音楽」なんて聴かない方が良いんじゃないですか?
ああ、今日の私はやけに挑戦的になってしまう。あゆに影響されちゃったかな。でもね、<私はこういう人間なの あなたに 好かれても嫌われても構わない 愛されても、見捨てられても 私は決して止めないから No No わかるでしょ?>、この言葉が何だか分からない人は、「あゆはマドンナのパクリ」って言う権利ないですよ(笑)。
あゆは、「マドンナに影響されてる自分」も包み隠さず、私達にぶつけてきた。伝えようとしてきた。何もこんなところで、正直にぶつけてこなくったって良いわけですよ。単なる開演前のBGMなんだから。でも、ぶつけてきた。そこに、あゆの、音楽とファンに対する真摯な気持ちを感じたし、その気持ちに嘘はないんだなって思いました。本当に丸裸でぶつかってくる人なんだな~。それに、これ、マドンナをうちらにも聴いて欲しいってことでしょ? 可愛いよね。しかも、開演に近い時間にかけてきて、そのままSEに繋げたから、より多くの人に聴かせてたし。
あゆのその姿勢は確実にファンに届いてるらしく、「あゆは、マドンナに憧れて、マドンナになりたくて、がんばってるんじゃないかな」とか言ってるファンもいるもんね。
でもね、ここまで書いておいてなんなんだけど、そんなことどーでも良くなっちゃたんだよね。だって、先日『スマステ』でマドンナ特集やってたから見たんだけど、それ見てたら、な~んだ、「マドンナのパクリ」ってチョー誉め言葉じゃん!?って思えてしまったんだもん(笑)。だって、あれ見たら、マドンナを目指そう!なんて、生半可な気持ちじゃ、恐ろしくて思えないもん。あんな凄い人と比べられたら、たまったもんじゃないよ。だからね、マドンナ物凄いって思うと同時に、あゆ凄いなって。ライヴ前にかけるなんて、よくできたな(笑)。もう日本でマドンナを目指すのはあゆ一人に任せるから良いや!って思っちゃった。っつうか、ロックバンドがビートルズの影響から逃れられないように、女性アーティスト(ポップス)にとって、もはや避けて通れない道だと思ったね。だったら、そこを通ろうとするあゆは立派じゃん! 「マドンナのパクリ」ってみんな鋭い! よく分かったね。そりゃそうだよ。私マドンナ好きだもんbyあゆって感じで(笑)。私、マドンナについてはまだまだ初心者なんで分からなかったんだけど、「マドンナのパクリ」って捉え方によっては凄い誉め言葉になり得るね?(笑) その言葉自体、似合う人なかなかいなくない? 称号として、あゆは誇りに思って良いかもよ?(笑) もう、「“マドンナをパクッてる(マドンナに立ち向かってる)あゆ”が好き」で良いかな~。とにかく、ここ日本でマドンナを目指すのはあゆに任せた!
以前、矢沢永吉がこんなことを言っていた。「ビートルズになりたかったけど、まさか矢沢永吉になるとは思わなかった」。あゆもいつかそういうことが言えるときがくるのかな。「マドンナになりたかったけど、………」。
私は、「ハング・アップ」が聴こえてきたあの瞬間を、忘れちゃいけないって強く心に誓った。
ライヴ本編は、「Bold & Delicious」で締め括られた。その前が、「Boys & Girls」。「Boys & Girls」は初期の代表曲で、ライヴでもお馴染みの曲。あゆとお客さんが一体となって一緒に歌う曲。あゆもお客さんにマイクを向ける。そんな曲の後に「Bold & Delicious」を持ってくるあゆの感性が好きだ。
「Bold & Delicious」は、私にとって、この日一番のハイライトだった。総勢20人くらいのゴスペル隊が表れて、その中の一人がバラードっつうか聖歌っつうかそういうのを静かに歌いだし、静寂を突き破るようにして、例の<ya..ga..da..wo..>が響きわたる。20人ものコーラスと勝負しようっていうあゆの根性も凄いと思ったが、私が一番興奮したのは、その場の空気そのものにだった。さっきまで「Boys & Girls」で一体となっていたお客さんが、今度はぽかーんと圧倒されているのだ。白けているのではない。目の前の表現に圧倒され、でも、どうして良いか分からず、立ち尽くしているって感じ。リズムが難解とかそういうことじゃなくて、どうしたら良いか分からず、とまどいながらも、ただただ目の前の出来事を受け止めてるって感じ。そして、その前では、多分、子供も大人も男も女も関係なくなっていたんだ。なんてったって、みんな、釘付けになっていたんだから。私は、「これ」こそが私が求めていたことかも知れない!って思った。なんだか嬉しくて嬉しくてしょうがなかった。「これ」については、うまく言えるか分からないけど、また別の機会に書いてみたいと思う。
そうそう、「Bold & Delicious」の記事で書き切れなかったんだけど、あの曲、カッコ良いながら、「笑える」ってところもポイントなのよね。あそこで<意味不明♪>ってバリバリにキメられても、「お前が意味不明だよ!」って突っ込みたくなる感じの。<一番さむい♪>って、「お前がさむいよ!」って感じのね。で、この曲に限らず、あゆの音楽には、常にちゃんと「笑い」があるんだよね。で、これは私にとって凄く重要なことだと気付いたの。私の好きな音楽には、すべてどこかに「笑い」があるんだよ。どんな曲であっても、必ずどこかに「笑える」っていうのがある。うん、これだわ~。
帰り際、「凄かったねぇ」と興奮してる人、「最近はノリの良い曲やらないんだよな」と不満げに言ってる人、初めて見に来たっぽい人と、色々な人がいた。それがなんとも心地良かった。
*** 後記 ***
『スマステ』のマドンナ特集は、第2弾もあるらしいです。そして、あゆ、3/10に『Mステ』と『音楽戦士』、3/11に『CDTV』に出るよ~。そして、3/23には、この『COUNTDOWN LIVE 2005-2006 A』の12月31日公演を収録したDVDが発売されま~す。
パクリだのなんだの、色々書いてしまったけど、3/8発売のシングル『Startin' / Born To Be...』の「Startin'」のプロモ見てたら、「私、なに小さいこと言ってんだろ」って思ってしまったよ。
2005年最後のライヴは「あゆ」でした。カウントダウンライヴってやつです(私が行ってきたのは30日の方だから、カウントダウンは無かったけど)。昨年のをDVDで見て、これは行かなあかん!と。だって、ツアーと全然違うんだもん。あゆのライヴは、ツアーとカウントダウン両方見なきゃ語れん! で、見てきたけど、見ても語れん!
ほんと、語れないのよ、あゆのライヴは。改めて、あゆはライヴを見なきゃってことは分かったし、ツアーとカウントダウン両方見なきゃってのは分かったんだけど。カウントダウンはね、ツアーと違って、一言で言っちゃうと「シンプル」。いわゆる「ライヴ」って感じ。だから、単純にあゆの「音楽」を楽しみたいって人はこっちの方が好きかもね。「ストイック」な感じで、あゆの「底力」を知ることができると思う。それでいて、年越というお祭りだから、ライヴで盛り上がる、ここぞ!という勝負曲みたいのあるじゃん。それが怒涛の勢いで連発された後半なんか(evolution → flower garden → Humming 7/4)、心の中で「ひえ~!」って悲鳴上げちゃったもん。この「ひえ~!」って何かって言うと、私にもよく分からないんだけど、おそらく、高揚してるんだろうね。一瞬、「ついていけるかぁ?」なんてことが頭をよぎったのは、体力的にとかじゃなくて、もう細胞全部で「うわぁもうどうしよう!」っていう、そういう感じよ。
例えば、いくらライヴといっても、仕事のことや他のことを考えてしまったりすることあるじゃん? それとか、ライヴを見ながら湧き上がってくる感情を、そんなことしたくもないのに、脳が知らず知らずのうちに言葉に変換しようとしてたりさ(ない?)。でもね、そういうのが吹き飛ばされちゃうわけよ。思考停止? いやいや、思考を停止させるって容易じゃないよ? 正確に言うと、「思考超越」だな。だって、ただの思考停止だったら、こんなに高揚しないもん。思考停止したときってのは、もっと冷めてると思うんだよね。じゃなくて、思考を超越してるから、こんなにも高揚できるんだと、私は思うわけです。
だから、時間という概念も吹き飛んじゃったんだな。ほんと、あっという間に時間が過ぎていた。そして、私の心と体は満たされていた。ライヴ後、あまりに閑散としている原宿近辺を歩きながら、「うわ~、現実に戻りたくないよぅ!」なんてことを本気で思ってしまった。「現実に戻りたくない」って気持ちと「あの時間は現実だったんだ」って気持ちとが入り混じって、なんだかとっても不思議な気分で、たぶん、興奮していたんだ。ライヴ中、これを知らない人がいるなんて、なんて勿体ないんだ!とか思っていたけど、そんなこともすっかり忘れていたよ。
だから、いわゆる「ライヴ・レポート」ってやつは書けそうにない。でも、書いておきたいことがあるんだ。
会場は代々木体育館だったんだけど、アリーナ席に段差が作られていることに感動した。こんなの初めて。
で、で、開演前にマドンナがかかったのです! マドンナの最新アルバム『コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア』がそのまんま。私、開演前にして、泣きそうになってしまいました。感激して。あゆはよく「マドンナのパクリ」って言われるんですよ。で、それには、揶揄や中傷の意味が込められてることが多いような気がするんですね。本当に「音楽」のことを考えて言ってるんだろうか?みたいな。「音楽」以外のところに目的があるのなら、「音楽」は利用しないでもらえるかなぁ?みたいな。愛情のない引用が「パクリ」って言われるように、(引用元も引用先も含めての)「音楽」に対して愛情がないのなら、簡単に「パクリ」って言ってしまうことは、簡単に「パクる」ことと同じくらい、危険だと思うんです。節操がないって言ってる人に、節操がないってこと、ままありますからね。
ま、それは置いといて、そんな中、あゆが堂々とマドンナをかけてくれたことが嬉しかったんですよ! ネタばらしじゃないですか?(笑) もう本っ当に、あゆは、マドンナが大好きで、そして、音楽が大好きで、そしてそして、ファン(音楽を愛する人)を大事に思ってるんだってことが伝わってきて。あゆの立場や状況を考えると、いくら本当に好きでも、かけるのはちょっと躊躇するんじゃないかな~って思ったりするんです。でも、そこで、敢えてかけてきた。そこに私は、あゆの並々ならぬ覚悟と正真正銘のリスペクト精神と、何より深い愛情を感じたんですよ。逆に、私はあゆを見くびっていたんだな。こんなことで逃げたり隠れたりするような人じゃなかったんだ。それでも、これも話題作りだとか戦略だとか言う人は、もう「音楽」なんて聴かない方が良いんじゃないですか?
ああ、今日の私はやけに挑戦的になってしまう。あゆに影響されちゃったかな。でもね、<私はこういう人間なの あなたに 好かれても嫌われても構わない 愛されても、見捨てられても 私は決して止めないから No No わかるでしょ?>、この言葉が何だか分からない人は、「あゆはマドンナのパクリ」って言う権利ないですよ(笑)。
あゆは、「マドンナに影響されてる自分」も包み隠さず、私達にぶつけてきた。伝えようとしてきた。何もこんなところで、正直にぶつけてこなくったって良いわけですよ。単なる開演前のBGMなんだから。でも、ぶつけてきた。そこに、あゆの、音楽とファンに対する真摯な気持ちを感じたし、その気持ちに嘘はないんだなって思いました。本当に丸裸でぶつかってくる人なんだな~。それに、これ、マドンナをうちらにも聴いて欲しいってことでしょ? 可愛いよね。しかも、開演に近い時間にかけてきて、そのままSEに繋げたから、より多くの人に聴かせてたし。
あゆのその姿勢は確実にファンに届いてるらしく、「あゆは、マドンナに憧れて、マドンナになりたくて、がんばってるんじゃないかな」とか言ってるファンもいるもんね。
でもね、ここまで書いておいてなんなんだけど、そんなことどーでも良くなっちゃたんだよね。だって、先日『スマステ』でマドンナ特集やってたから見たんだけど、それ見てたら、な~んだ、「マドンナのパクリ」ってチョー誉め言葉じゃん!?って思えてしまったんだもん(笑)。だって、あれ見たら、マドンナを目指そう!なんて、生半可な気持ちじゃ、恐ろしくて思えないもん。あんな凄い人と比べられたら、たまったもんじゃないよ。だからね、マドンナ物凄いって思うと同時に、あゆ凄いなって。ライヴ前にかけるなんて、よくできたな(笑)。もう日本でマドンナを目指すのはあゆ一人に任せるから良いや!って思っちゃった。っつうか、ロックバンドがビートルズの影響から逃れられないように、女性アーティスト(ポップス)にとって、もはや避けて通れない道だと思ったね。だったら、そこを通ろうとするあゆは立派じゃん! 「マドンナのパクリ」ってみんな鋭い! よく分かったね。そりゃそうだよ。私マドンナ好きだもんbyあゆって感じで(笑)。私、マドンナについてはまだまだ初心者なんで分からなかったんだけど、「マドンナのパクリ」って捉え方によっては凄い誉め言葉になり得るね?(笑) その言葉自体、似合う人なかなかいなくない? 称号として、あゆは誇りに思って良いかもよ?(笑) もう、「“マドンナをパクッてる(マドンナに立ち向かってる)あゆ”が好き」で良いかな~。とにかく、ここ日本でマドンナを目指すのはあゆに任せた!
以前、矢沢永吉がこんなことを言っていた。「ビートルズになりたかったけど、まさか矢沢永吉になるとは思わなかった」。あゆもいつかそういうことが言えるときがくるのかな。「マドンナになりたかったけど、………」。
私は、「ハング・アップ」が聴こえてきたあの瞬間を、忘れちゃいけないって強く心に誓った。
ライヴ本編は、「Bold & Delicious」で締め括られた。その前が、「Boys & Girls」。「Boys & Girls」は初期の代表曲で、ライヴでもお馴染みの曲。あゆとお客さんが一体となって一緒に歌う曲。あゆもお客さんにマイクを向ける。そんな曲の後に「Bold & Delicious」を持ってくるあゆの感性が好きだ。
「Bold & Delicious」は、私にとって、この日一番のハイライトだった。総勢20人くらいのゴスペル隊が表れて、その中の一人がバラードっつうか聖歌っつうかそういうのを静かに歌いだし、静寂を突き破るようにして、例の<ya..ga..da..wo..>が響きわたる。20人ものコーラスと勝負しようっていうあゆの根性も凄いと思ったが、私が一番興奮したのは、その場の空気そのものにだった。さっきまで「Boys & Girls」で一体となっていたお客さんが、今度はぽかーんと圧倒されているのだ。白けているのではない。目の前の表現に圧倒され、でも、どうして良いか分からず、立ち尽くしているって感じ。リズムが難解とかそういうことじゃなくて、どうしたら良いか分からず、とまどいながらも、ただただ目の前の出来事を受け止めてるって感じ。そして、その前では、多分、子供も大人も男も女も関係なくなっていたんだ。なんてったって、みんな、釘付けになっていたんだから。私は、「これ」こそが私が求めていたことかも知れない!って思った。なんだか嬉しくて嬉しくてしょうがなかった。「これ」については、うまく言えるか分からないけど、また別の機会に書いてみたいと思う。
そうそう、「Bold & Delicious」の記事で書き切れなかったんだけど、あの曲、カッコ良いながら、「笑える」ってところもポイントなのよね。あそこで<意味不明♪>ってバリバリにキメられても、「お前が意味不明だよ!」って突っ込みたくなる感じの。<一番さむい♪>って、「お前がさむいよ!」って感じのね。で、この曲に限らず、あゆの音楽には、常にちゃんと「笑い」があるんだよね。で、これは私にとって凄く重要なことだと気付いたの。私の好きな音楽には、すべてどこかに「笑い」があるんだよ。どんな曲であっても、必ずどこかに「笑える」っていうのがある。うん、これだわ~。
帰り際、「凄かったねぇ」と興奮してる人、「最近はノリの良い曲やらないんだよな」と不満げに言ってる人、初めて見に来たっぽい人と、色々な人がいた。それがなんとも心地良かった。
*** 後記 ***
『スマステ』のマドンナ特集は、第2弾もあるらしいです。そして、あゆ、3/10に『Mステ』と『音楽戦士』、3/11に『CDTV』に出るよ~。そして、3/23には、この『COUNTDOWN LIVE 2005-2006 A』の12月31日公演を収録したDVDが発売されま~す。
パクリだのなんだの、色々書いてしまったけど、3/8発売のシングル『Startin' / Born To Be...』の「Startin'」のプロモ見てたら、「私、なに小さいこと言ってんだろ」って思ってしまったよ。