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sky is blue

言わなければよかったのに日記

3 Great American Voices

2007-11-10 00:38:09 | ライヴ
アメリカ出身の3人のディーバが競演する、『3 Great American Voices』に行ってきた。
出演は、キャロル・キング/メアリー・J.ブライジ/ファーギー。

キャロル・キング。私は、大ヒットアルバム『つづれおり』しかちゃんと聴いたことがない。しかし、ビートルズ(ジョン・レノンとポール・マッカートニー)は、キャロル・キングとジェリー・ゴフィンによるソングライター・チーム「ゴフィン=キング」に憧れて、クレジットを「レノン=マッカートニー」にしたという話を知っている。そんな人のライヴを体験できる日がくるなんて。

このイベント、会場ごとで出演順が違っていたようだ。私が行った日は、ファーギー、キャロル・キング、メアリー・J.ブライジの順番。

●ファーギー
私にとっては、ブラック・アイド・ピーズの人という印象が強いのだが、それはただ単に、私がブラック・アイド・ピーズしか聴いたことがなかったから。パワフルなヴォーカル、声量に驚く。途中、側転しながら歌ってたよ。ブラック・アイド・ピーズのメドレーで、「ホエア・イズ・ザ・ラヴ」が聴けて嬉しかったのだが、本当にさわりだけだったので、オマケという感じ。

●キャロル・キング
基本的にものすご~くシンプルで、質素という言葉はこのためにあるというくらいのアコースティック構成で、それによって、自分がいかにエレクトリックな音楽、もっと言えば、デジタル・ミュージックに囲まれて生活しているんだってことを思い知る。キャロル・キングは、まるで「音楽とは本来こうやって鳴らすものなのよ」と教えてくれているかのようなのだが、機械の音を愛してしまっている自分もいる。確かにいる。

こんなシンプルな構成でも成立してしまうのは、本当にバカみたいに単純な話ではあるが、「メロディの良さ」なのだろう。私はこの日、メロディにも「温度」があるってことを知った。だって、それは本当に温かくて、気付くと心がぽっかぽかになっていたんだから。

そして、思った。音楽の形態がどのように変化していっても、この「ぽっかぽか」だけは守っていかなければならない。機械の音にだってあるんだよ。「ぽっかぽか」がある音とそうでない音とが。デジタル・ミュージックで育った世代なら、それを嗅ぎ分けてみせよう!

そして、

古い音楽の中にある“未来”に、新しい音楽の中にある“伝統”に、気付いていこう!

●メアリー・J.ブライジ
メアリーといえばさ、『MTV THE SUPER DRY LIVE 2004』で「あゆ」と競演してんのよ! そのときはね、出演順に、浜崎あゆみ、グッド・シャーロット、PE'Z、m-flo loves who?、ミッシー・エリオット、メアリー・J.ブライジが出たの。これは、『MTV Video Music Awards Japan 2004』の「最優秀ライヴパフォーマンス賞」のノミネートアーティストでもあって、この6組の中から、あゆが見事「最優秀ライヴパフォーマンス賞」に選ばれたのよねぇ。(あゆは他にも、「最優秀女性アーティストビデオ賞」と「最優秀ポップビデオ賞」を受賞して「3冠」だったの)

って、ついつい「あゆ」の話をしてしまったよ。ライヴの話に戻らないと。

メアリー、歌い上げたり、歌い上げたり、歌い上げたり、とにかく歌い上げる! 張り上げる!
この日は3番目だったので特別に気合が入っていたのか、いつもこんな調子なのかは分からないけれども、もう半端ない感じ。

あまりにもすべてを歌い上げるものだから、すべて同じに聴こえてしまうのですが、でも、すべて同じで良いのかも知れません。

●3人のディーバ競演
最後、3人が出てきて一緒に歌った!

こういうの嬉しいし、好きなんだよねぇ。たとえ、自分が興味のないアーティストや苦手なアーティストであっても、こういう色々なアーティスト同士が一緒にやるっていうのは、ドキドキするし、私は好きです。

「ナチュラル・ウーマン」を歌ったんだけど、もうなんか、3人が一緒にそれぞれの持ち味でもって歌い合っているその光景だけで、感動もんだったよ。おいしいところは全部、メアリーが持っていったんだけどね(笑)。でも、なんか、ちゃんと響き合ってた気がするなぁ。

今回の3組の組み合わせ、もしかしたら、「なんで?」って思われるようなものだったのかも知れないけど、「ナチュラル・ウーマン」のあの感動的な盛り上がりは、それが確かな何かで繋がっていた証拠だと思う。

ま、「音楽が大好き」って、そういうことかなぁ。