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sky is blue

言わなければよかったのに日記

BEST of COUNTDOWN LIVE 2006-2007 A

2006-12-30 18:46:27 | AYU
この日は、あゆのカウントダウンライヴ、『BEST of COUNTDOWN LIVE 2006-2007 A』に行ってきました。

今回、タイトルに『BEST of ~』と付けられてるのは?!
ということは、ベスト的な内容(選曲)になるのか?
あゆは、11月29日にアルバム『Secret』を出しているが……。

これらの疑問は、会場に入って「そうだったのか!」と。

●2月28日(水) 浜崎あゆみ、ベストアルバム2作同時発売決定!
『A BEST 2 -WHITE-』
『A BEST 2 -BLACK-』

「音楽業界が震撼する超ベストアルバムが再びやってくる!」んだそうです(笑)。
いやぁ、テンション上がるね。ちょうどこの記事で、次のベストについて「話が出ててもおかしくない」とか「デビュー10周年の年にドドーンと出しちゃったりなんかして?」とか書いてたところだったし。デビュー10周年の年より1年早かったけどね。

ここではベストアルバムの話は置いとくとして、やはり、ベストのことがあったから、ライヴでも、現時点での集大成的なことをやりたくなったのだろう。開演前にして、一人で勝手に納得……していたはずだった。
(開演前には、私の知らない洋楽(たぶん)がかかってました。情報求ム!)

集大成的と言っても、懐かしい曲が聴けるのかな?ぐらいにしか思っていなかった。それでも、まだまだ生で聴いたことのない曲がたくさんある私としては、いや、そうじゃなくても、十分楽しみだった。

しかし、『Secret』の1曲目「Not yet」がオープニングに流れ、「やっぱりSecretモードなのか?」と思わせてから、1曲目がはじまってビックリ! 曲は「ourselves」だったのだが、『ARENA TOUR 2003-2004 A』のときの演出だったのだ(あゆが吊られて出てくる)。うぉー、私が初めて行ったライヴだ!

え? ってことは、もしや!?

と思ったら、本当にそうだった。続く「Fly high」では、『ARENA TOUR 2003-2004 A』の衣装。「NEVER EVER」では、『ARENA TOUR 2002 A』の檻をぶち破る演出。「A Song for ××」では、『ARENA TOUR 2002 A』のカンフー(?)を取り入れた演出。「No way to say」は、『ARENA TOUR 2003-2004 A』のドデカ衣装。「Free & Easy」では、『ARENA TOUR 2002 A』の宙に浮いた輪っかに座る演出。「Boys & Girls」では、『ARENA TOUR 2005 A ~MY STORY~』の噴水……。

あゆ、やってくれるわぁ。

ただ単に、ベスト的な選曲のライヴをするのではなく、ライヴそのもののベスト的な内容というか、今までのライヴを総括するような内容。美味しいとこどりって言っちゃうと身も蓋もないけど、やっぱりこれは凄い…。今までの叡智を結集した一大絵巻だもの。改めて、あゆってとんでもないことをやってきたんだなぁって思った。というか、スタッフ凄い! 衣装替えやセットチェンジが怒涛のようにあるから、よくこんなことが実現できたなって感じ。まぁ、忙しい忙しい(笑)。これを思い付くのも凄いと思うけど、実際にやってしまおうと思えるあゆチームが凄いよ。いやぁ、参った参った。

でもね、今、こういうことが実現できてるのも、あゆが「そのときそのときでベストを尽くしてきた」からなんだよね。もちろん、足りない部分も成功してるとは言えない部分もたくさんあっただろう。だけど、「自分のそのときそのとき」に対して「嘘のない表現」を常にしてきたから、だから今、こういうことができてるんだなぁって、強く思った。じゃなきゃ、あんな絵巻は描けないし、その辺のところは、今度出るベストにも如実に表れてるんじゃないかなぁ。この日のライヴを観ながら、あゆが築き上げてきたものの大きさを漠然と感じた。

カウントダウンライヴは、ツアーと違って、シンプルなライヴをやることが多いから、そういうのを期待していた人は、ちょっととまどったかも知れない。私もその中の一人。それに、いくら豪華な演出とはいえ、過去からのものであるために、もっと現在進行形のあゆが観たかったという人もいるだろう。ただでさえ、『Secret』が発売されたばかりだったのだから。使い回しだというシビアな見方もあるかも知れない。

でも私は、今回こういうことをやれた意義は物凄く大きいんじゃないかと思った。今まで自分がやってきたことを一つ一つ確かめながら、それをまた、自ら一つ一つ封印していくかのように表現していく彼女を観て、「私、次に行くからね!」というような声を聞いたような気がした。2007年は、初のアジアツアーも控えている。2006年に、『(miss)understood』と『Secret』という2つのアルバムを出し、新たな旅立ちをしようとしている今、ここにきて自らの活動を一旦振り返ることができたのは、しかも、お客さんの反応をダイレクトに感じられるライヴという場でそれをやれたのは、あゆにとって物凄く大きいんじゃないかな。

そして、もう一つ大きかったことは、これがただの「集大成的なライヴ」で終わってなかったこと。過去のライヴから引用していながらも、そこには「今」のテイストも加えられていて、確かに「今」を感じさせるものであったこと。

「Fly high」から「Beautiful Fighters」(『Secret』収録)へと違和感なく繋げてみせ、また、初披露の新しい曲である「Beautiful Fighters」が歴史ある馴染み曲「Fly high」に負けていない。「NEVER EVER」では、CDとはまったく違うアレンジで新鮮に聴かせる。「A Song for ××」は、ファースト収録の原点中の原点と言える曲でありながら、今も当時に負けないリアリティを持って響いてきた。余談だが、『Secret』収録の「Secret」は、「A Song for ××」のアンサーソングのような内容。だから、もしかしたら、「A Song for ××」が聴けるかな~と思っていたのだ。

そして、この日、私が最もシビれたのは、『Secret』収録の「until that Day...」だった。ずっと聴いてみたかった「A Song for ××」や一度生で聴いてみたかった「Free & Easy」が聴けたのにも関わらず、だ。いやぁ、『Secret』から何曲か披露されるかなと思っていたが、まさかこの曲を持ってくるとは!(逆に、「JEWEL」や「1 LOVE」やらないんだからなぁ) あゆったら、チャレンジャーだなぁ。そして、それがめちゃめちゃカッコ良い! 何なんだこの人は! 調子に乗って、「生き様がロック!」ってこういうことを言うのかな~って思っちゃったじゃないか。大晦日では、新年一発目にこの曲を持ってきたということだから、やっぱりそういうことなんだろう。集大成的な内容であっても、あゆの向いてる先は、「過去」なんかじゃない。

いやぁ、こんなことをやってのけてみせるなんて、正直、驚いたよ。

そうそう、メッセージ映像では“英語”を聞かせてくれましたね。

それはそうと、今回改めて発見したんですが、「flower garden」って凄い曲じゃないですか!? うねるイントロ、スウィングするようなロックなグルーヴ、輪唱のように追いかけていくコーラス、それがゴスペルのように盛り上がっていき、そして、あゆのリズミカルなラップ、と、なんだかゴチャゴチャしてるのか?って感じですが、これが見事にシンプルに結実している! あのね、どこぞのミクスチャー・ロックとかよりも、あゆはいち早くラップを取り入れたりしてんの!!(たぶん…笑)

そして、今回あゆが最後の曲に選んだのは「BLUE BIRD」。最初、ラストを飾る曲っぽくないというだけの理由で、「これで最後?」だなんて思っちゃったけど、すぐに何故この曲を最後に持ってきたのかが分かったよ。

MCでアジアツアーの話になって、「海の向こうの浜崎あゆみ。観てみたいよねぇ!」って、ヨッちゃんがワクワクしながら言っていた。それに対して、「どういう風になるのかぜんぜん想像つかないですけど」って言ったあゆは、ちょっと不安そうで淋しそうに見えたんだ。

そして、「BLUE BIRD」――。

<居場所はいつもここにあった>

あゆは今、これを伝えたかったんだって思った。それでも、

<青い空を共に行こうよ どこへ辿り着くんだとしても>

なんて素敵な人なんだ!!!

あゆは、いつだって、歌で気持ちを伝えてきてくれた人だったよなぁと再確認。

歌い終わった後には、凄く爽やかで素敵な笑顔になってたよ。

やっぱり、今回こういうことをやれたことは大きかったと思う。自分のやってきたこと、切り開いてきた居場所を改めて確認し、そしてまた新たに! 「BLUE BIRD」にすべて込められてたと言っても過言ではないくらい。

というわけで、『BEST of ~』と銘打たれている通りベスト的な内容でありながら、『Secret』にも通じる内容とも言えて、「Not yet」のオープニングからはじまったのも納得で、それがまた、感動的でもありました。点が線になる瞬間というか、過去と今が繋がって、そして未来へ、みたいな。

最後に――。「BLUE BIRD」で<居場所はいつもここにあった>と歌っているあゆですが、同じく『Secret』収録のアルバム最終曲「Secret」では<今もここで私は変わらず居場所をずっと探しています>と歌っています。どっちなんだよ!! って、いやいや、あゆとはそういう人なのです!?

2007年も、あゆから目が離せない!

<セットリスト>

SE. Not yet
01. ourselves
02. Fly high
03. Beautiful Fighters
04. NEVER EVER
05. A Song for ××
06. No way to say
07. Free & Easy
08. evolution
09. flower garden
(メッセージ映像)
10. until that Day...
11. AUDIENCE
12. Boys & Girls

13. Trauma
14. independent
15. Humming 7/4
16. BLUE BIRD

あの、私のツボを突いた、ヴェールが冗談みたいにメッチャ長い「M」をやってくれたのなら、私は大爆笑、いやいや、もっともっと大興奮していたかも知れない(ぼそっ)。